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勇退するバルサ女子監督 シャビ・リョレンス「義務を果たしたという感覚」

ようやく訪れる、家族とのひととき。

この週末はバルセロニズモにとって嬉しいニュースが幾つも届きました。バルサBが昇格プレーオフ最終ラウンド第一戦で大勝、アレビンAチームがラ・リーガ・プロミセス(12歳以下の国際大会)で優勝、そしてバルサ・フェメニ(女子チーム)が女王杯で優勝。このバルサレディースはチームを11年にわたって率いてきたシャビ・リョレンスさんのバルサ監督としての最終試合ということで、特におめでたいものとなっています。

女子部を一から作り上げた

シャビ・リョレンス(59)はフットサルの選手として活躍した後、コーチとなってFCバルセロナの様々なカンテラチームで少年たちを育ててきました(レオ・メッシの最初の監督は彼)。女子部のトップチームを担当するようになったのは2006年のこと。当時の女子チームは今のように競争力がなく、セグンダに降格するなどかなり苦労したそうで、そこから現在のようなスペイン有数のチームへと育てた手腕は見事なものです(女子トップチームは昨年からプロ化されている)。

ちなみにリョレンスはフェメニのスポーツディレクターも兼任。文字通り彼が作り上げたチームと言えます。獲得タイトルはリーガが4回(2011/12から4連覇)、女王杯も4回(2011、2013、2014、2017)、そしてスーペルコパ・カタルーニャが7回(2009、2010、2011、2012、2014、2015、2016)。歴史的タイトルには届きませんでしたが、今季は女子チャンピオンズリーグでスペイン勢初の準決勝進出を果たしました。

考えもしていなかった成功

そのシャビ・リョレンスのバルサ監督時代が、昨日の女王杯決勝(対アトレティコ)をもって幕を閉じた。ルイス・エンリケと同じく、コパのタイトルで有終の美を飾れたのはなによりでした。監督は言います。「コパを獲れたことをものすごく誇りに思うよ。試合に勝てず、最後まで戦っただけだったとしても、誇らしかっただろうけれどね。その上で勝てたんだから、申し分ないさ」

「9月からは自分たちの勝ち取ったタイトルの評価を行っていくことになるうだろう。この11年間、セグンダにいた最初の2年間を数えないのなら9年間だけれど、そこで15ものタイトルを獲れたのは信じられないことだし、始めの頃は考えもしていなかったよ」

義務は果たした、そんな感覚を抱いて私は去る」というリョレンスさんはマシア360 プロジェクトの一員としてバルサと関わりを持ち続けるそうなのですが、とりあえずは一休み。今後については「30代でコーチとなり、今はもう59歳だ。休養を取るのが相応しいし、妻や子どもたちとようやく知り合いになれることを嬉しく思っているよ」と冗談交じりに語っています。お疲れ様でした、偉大なるミスター。しばらくゆっくりと休み、またバルサへと戻ってきてくださいまし。

 

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