敵地でラシン・サンタンデールに1-4と先勝。
バルサBが念願のセグンダA昇格へ大きく近づきました。敵地エル・サルディネロで行われたプレーオフ最終ラウンドの第一戦はまず、地元ラシン・サンタンデールが13分に先制するのですが、バルサはそこから王者のリアクションを示します。英雄となったのは39分、42分の連続ゴールでスコアをひっくり返したマルク・カルドナと、後半に同じく2得点を追加したダニ・ロメラ。二人の得点が効き、バルサは最終的に1-4で勝利を収めています。あとはミニエスタディで余程の失敗をやらかさないないかぎり、フィリアルはセグンダへと昇格できる。目標達成まであと少し。それにしても予想外の大勝でした。
「有利な結果だけど、あと90分残されている」
年間を通してエル・サルディネロでは20失点しかしていないラシン・サンタンデールから4点を奪えたのですから、この結果は大変満足のいくものです。序盤のバルサBはスタジアムの熱狂的な雰囲気に呑まれ、守備の乱れから先制点を与えてしまうのですが、30分を超えるあたりからリアクションを開始。セットプレーのチャンスを活かし、いずれもショートコーナーから、マルク・カルドナが2ゴールを決めて逆転に成功しました。あまり上手くいっていない前半だっただけに、リードしてハーフタイムを迎えられたのは精神的に大きかった。ドブレーテの主カルドナは試合後、次のようにコメントしています。
「1-0とされたときは亡霊がまたやってきたけど、そこからは全力で立ち向かったよ。2得点決められたのは幸運だった」「ミニで昇格を祝えれば最高だね。僕らすごく有利な結果を手にしたけど、まだなにも終わってはないんだ」
一方、後半に2ゴールを追加して勝負をほぼ決定づけたダニ・ロメラは「油断してはいけない」としつつも、「栄光まであと90分。あとは最後の一歩を残すのみ」とミニエスタディでの仕上げが素晴らしいものとなることへの期待を覗かせています。「僕らはしっかり競う術を知っていたし、もし昇格したなら、来季はこういった雰囲気(のスタジアム)に出会うことも知っているんだ」
アイデンティティを取り戻した
プレーオフに入ってからのバルサBはリーグ戦終盤の輝きを失い、少々の不安を抱えてのこのラシン戦でした。しかし苦しい展開の中で逆転に成功したことは、チームに自信をもたらしてくれます。カルラス・アラニャーは言います。「おそらくプレーオフの僕らはアイデンティティを失っていたけど、この試合で取り戻した」。このタイミングで感覚が戻ったこと、これはでかい。
選手たちは口々に「あと一試合残っている」と集中の必要性を強調していますし、油断することなく最後の仕上げをしてくれることでしょう。ミニエスタディでのブエルタは次の日曜(25日)となっています。
コメント