スポンサーリンク

コパクラシコのマルコムにあり、コウチーニョにないもの

決定機で失敗しても下を向かず、立ち向かっていったマルコム 悩めるコウチーニョは持ち味が出せず

クラシコで活躍するかどうかは、選手人生の分岐点にもなり得ます。この舞台で結果を出すことにより、選手は内外の評価を高め、大きな自信も手にする。逆にスター選手がここで活躍できないと、残念感が強く漂う。今回はマルコムセメドが株価を上げ、コウチーニョは再び下げてしまいました。

マルコムの場合

ファンはいつでも、新しい英雄の登場を待っています。その点で、意外さのあったマルコムネルソン・セメドの活躍は良い。セメドはもう数週間前から良くなってましたが、マルコムは思わぬチャンスだっただけに、クラシコで結果を出せたことは大きいです。

大エースのレオ・メッシが週末のリーグ戦で太ももにダメージを受け、ベンチスタート。ウスマン・デンベレも間に合わなかったことがマルコムにまたとないチャンスをもたらしました。大げさかもしれないけれど、次はいつ現れるか分からない列車がマルコム駅に停車したわけです。

彼、よくやりました。
フットボール的なことはもっと詳しい方に譲るとして、感心したのは下を向かないキャラクター。20分にケイロル・ナバスとの1対1を失敗した後、そこからの姿勢が良かった。あの好機を仕留められないことに「やっぱりダメか…」なんて思ってしまったことを謝らねばなりません。

自分の持ち味を出す“厚かましさ”

ポイントは、引きずってしまいそうな失敗を引きずることなく、下を向かず、マドリー守備陣に立ち向かって存在感を出していったこと。立ち向かう、自分を出すという長所をこのクラシコでも発揮できました。
怖じ気づかずにネルソン・セメドと協力してマルセロを悩ませ続け(ドリブルで5回抜いたった)、キャラクターを出したのがとても好印象。

価値ある同点ゴールはもちろんなんですが、あちらでは“atrevimiento(大胆さ、図太さ、良い意味での厚かましさ)”が評価をされ、喜ばれます。ビニシウスもそう。1対1を仕掛けることを恐れない気持ちの有無です。

いずれ研究され、対策を取られて壁にぶち当たるであろうマルコムですが、潜在能力を示し、カンプノウで認められたことで自信を付けてトレーニングや試合に臨んでいけるでしょう。それを乗り越えられれば、次のステージです。

ちなみにマルコムは“デビュー戦”に強いようで、チャンピオンズデビューとなったインテル戦@メアッツァでも貴重なゴールを決めてるんですよね。セルヒオ・ブスケツが「天才」だと褒めているマルコム。デンベレとの競争でバルベルデの頭痛の種となってほしいです。

登場2分での劇的ゴールは、マルコムのフットボール人生を変えるか
フットボール選手のキャリアは、ほんの1試合、ほんの1ゴールで劇的に変わり得ます。当然、その資質がなければ幸運は続きませんが、能力があるのにチャンスを与えられていなかっただけなら、1ゴールが苦境を脱するきっかけになる。インテル戦のマルコムはさて、どちらでしょうか。

コウチーニョの場合

一方で、悩める“バルサ史上最高額移籍金選手”のフィリペ・コウチーニョ。彼は今季に入り、十八番とする必殺技のロスカ “コウチーニャッソ” が鳴りを潜めています。

上の動画は今シーズンの開幕節、アラベス戦で決めたゴラッソです。始まりは良かった。迷わずペナルティエリアへ向かって突入し、得意の右足を振り抜いています。顔つきも自信あるように見える。

しかしそこから、コウチーニョは萎んでいきます。開幕当初はアンドレス・イニエスタの後任として左インテリオールで起用されていましたが、アルトゥールがウェンブリーで一気に先発に昇格してからは左エストレーモへ移動。
4-3-3と4-4-2が併用されるなかで迷いの森へ入り、やがて遅刻騒動を乗り越えたウスマン・デンベレにポジションを奪われていきました。

残念さを強めているのは、何度かあったレオ・メッシが欠場するような「コウチーニョの出番」の試合で、先頭に立って結果を出せなかったことです。ネイマールはそれができていた。機会はあるのに、期待に応えられていない。風当たりはどんどんと強くなっていきます。

チーム内で求める役割をバルベルデが上手く伝えられていないのか、コウチーニョが消化できていないのかは不明ですが、無難にこなそうとして「これでいく!」という図太さ、大胆さを発揮できていない印象です。
マルコムデンベレアルトゥールアルトゥロ・ビダルアラニャーatrevimiento があって、自分の味を出してますから。異色パウリーニョもそうでした。

セメドも徐々に攻撃での大胆さがでるようになってきたけど、スターはプレッシャーが違うか。チャンピオンズでは相手チームの戦術やコウチーニョ対策もまた違ってくるので、復活への転機となるかもしれません。バモス、フィリペ。

コメント