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コウチーニョ:“最終列車”となるシーズンに挑む

8ヶ月間の空白期間を経て、復帰目前のブラジレーニョ
ポジションが懸案ではあるものの、監督の信頼を得られているのは大きい

2021年夏マーケットが閉幕するまであと4日。FCバルセロナが抱える幾つもの懸案事項は、残念ながら解決されることなくその日を迎えることになりそうです。ウンティティは結局残留。ピアニッチも行き先が見つからない。コウチーニョも残り、どうやら背番号は「10」を背負うことになりそうだ。どよどよどよ・・・ ただしブラジル人クラックには有利な点があります。それは前の2人とは異なり、監督から戦力宣言をされていること。“4度目の正直”を期待する理由にはなります。

クーマンの信頼

ロナルド・クーマンコウチーニョを信頼し続けています。
これは昨シーズンからそうでした。バルサ監督となったクマさんはトレーニングでコウチーニョを見て、彼の持つ資質に感激したと推察される。ひょっとすると、プレミアリーグで対戦した時に魅了されたのかもしれません。バイエルンから戻ってきた彼がバルセロナに残ったのもクーマンの存在が大きかった。“キミはきっと輝きを取り戻せる、だからもっと勇敢にプレーするんだ”。想像ですが。

実際クーマンコウチーニョに賭けました。
9月27日のラ・リーガ開幕節から公式戦14試合に起用されて先発は10回。10月末に太もも負傷で4試合(約1ヶ月)を欠場する以前はゴールに絡んでもいました。不運なのは12月29日の第16節にて左膝の外側半月板を負傷したこと。それから手術台に乗ること2回、8ヶ月間彼はピッチに立てていません。

しかしオランダ人テクニコの信頼は今季も変わっていない。クマさんは前節アスレティック・クルブ戦の前日会見にて「私は彼を戦力に数えている。彼はバルサにとって重要な選手となれる」と語っています。今週末のヘタフェ戦では招集リストに復帰するでしょう。

背番号はどうなりますでしょうか・・・ 番号に空きのない現スカッド。もしメッシの10番を着けることになった場合、カンプノウの“赦し”はあるのか。離脱期間が長かったし、実戦のリズムを得るまでしばらくは温かくあるべきだとは思う。しかし1億6,000万ユーロの選手である事実に変わりはなく、低調なプレーが続けば見る目は厳しくなっていきます。

精神面とポジション

高いテクニックを持ったコウチーニョがバルサで重要な存在となるために必要なものは、精神的なものだと思います。
キャラクターやパーソナリティと呼ばれるやつで、ピッチ上で厚かましいくらいに自分を出せるか否か。レオ・メッシが常々示していた“責任を引き受ける”姿勢で、自分が後ろにいるチームメイトたちを引っ張るんだとの気概を持ち、一歩前に進み出ることが重要な選手となるのに不可欠な要素です。
アスレティック・クルブ戦のフレンキー・デ・ヨングメンフィス・デパイにはそういった姿勢が見られていました。グリーズマンコウチーニョにも続いてほしい。

左サイドかインテリオールか

ロナルド・クーマンは、「選手のパフォーマンスを最大限に引き出すために必要なのは、適切な位置に置くことだ」と語っています。そんな監督の信頼を得られているのはコウチーニョにとって大きいです。最適解が見つかるように試してもらえる。
では、今季の4-3-3においては彼をどのポジションに配置するのが良いのか・・・ 主な選択肢はふたつ、偽の左エストレーモか、インテリオールです。メディアプンタがあれば、良さそうに思うけれど。

左エストレーモに置く場合、個人突破型ではないので“偽”になります。中央に入ってきてメンフィスやラテラルのためのスペースを空け、エリア際で技術を活かす。でもサイドに置くなら、復帰目前のアンス・ファティ(そしてデンベレ)の方が断然強力でしょう。

ではインテリオールはどうかというと、ペドリフレンキー・デ・ヨングセルジ・ロベルトのようには走り回れない。どうしますかね。。しばらくは中盤でローテーションをしてみて、競争に勝った者がより出番を得ることになるでしょうか。

いずれにせよ、メッシが最優先のチームで、リバポー時代のように自由に動けないことが持ち味を発揮できない要因だったなら、今季はチャンスとなります。そして最終列車であるのは間違いない。彼次第でもあるので、ぎらぎらした目をピッチで見られることを期待します。

 

コメント

  1. サイ より:

    リヴァプールは本当にコウチーニョを使うのが上手かったんですね。ほとんどのクレがコウチーニョに魅力されて獲得した時喜んでいたと思います。それがまさか…………。残念です。バルサはこれから戦力外選手をどうするか新しいメインスポンサーや新9番獲得と課題がありますが。新9番は無理とわかっていますがハーランドやムココがいいです。特集あったら嬉しいです、

  2. silver より:

     筆者さんのおっしゃる通り、4-2-3-1みたいな形で6番に配置した時に最大限の力を発揮する選手だとは思います。
    しかし、昨シーズン序盤のCoutinhoはその能力を発揮していたと記憶しています。

     それに想像でしかありませんが、今まで通りにMemphisを9番に置くのであれば、左に流れてのチャンスメイクとCoutinhoの中央に入っていく動きは相性が良いかもしれません。 Memphisと噛み合えば可能性は感じます。

     Ansuの復帰も待ち遠しいですが、またこれタイプが異なるので、攻撃の幅は広がると思います。 ただ、それを活かせるかどうかはクマさんの手腕次第ではありますが…

    まぁとにかく負傷者の復帰は誰であれ良いことですね笑

  3. トム より:

    コウチはリバプールに払わなければならない、出場試合数ボーナスの2000万ユーロをどう見るかですね…。
    開き直って支払うしかないのでしょうかね。
    経済危機は改善されているようですし、もうここはフロント任せで。

    ヘタフェ戦、ハイプレスが予想される相手との戦いですが、カンプノウです。
    今節もポゼッションへのこだわりを見せて、自陣ゴールライン付近からひたすら繋いで行くのか、それとも前線へのロングパスを織り交ぜるか。
    その次のサンチェス・ピスファンでのセビージャ戦もハイプレスで来るでしょうし、PSMでも弱さを見せたクーマンのハイプレス対策は、回答を迫られていますね。

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