新方式となったスーペルコパに苦言のバルサ監督
アトレティコとの準決勝ではガチメンバーを起用か
サウジアラビアで1月に、4チームの参加で行われるようになったスーペルコパ・デ・エスパーニャ。リーガ王者 vs コパ王者の対決だったところ、興行優先によってファイナルフォー方式を採用したことでよく分からない大会となっていますが、前日会見のエルネスト・バルベルデも新フォーマットに苦言を呈しています。
フットボールは産業(製品)で売り上げ優先
運転手の道間違え騒動(別記)によって、予定よりも遅れて行われたアトレティコ・デ・マドリー戦の前日会見。エルネスト・バルベルデは次のように語りました。
サウジアラビア開催
「大きな反響があり、あれこれ言われているのは知っているよ。今はフットボールが産業(製品)であることを考慮しないといけないんだ。収入を生み出す良い方式が常に求められ、それによって私たちはここにいる。(前年度の)モロッコでも特別な条件はあったよ。明らかに、ホームでプレーするのとは同じではないね」
夏か冬か
「これは私にとって5度目のスーペルコパだ。最初の3回では、私のチームはブエルタ(第2戦)を相手チームのホームでプレーしなければならなかった。そして(バルサで)ラ・リーガを獲った時、1回は中立地だったし、今回は招待された2チームもいて準決勝をしなければならない。私はブエルタをホームでプレーしたことがないんだ。奇妙ではあるけれど、そういうことだからね。私に選べるのであれば、以前の方式にするだろう。しかし決めるのは連盟だ」
フォーマット変更
「スーペルコパはいつもシーズン最初のタイトルで、シーズンの幕を開ける試合だった。私としては、それが良く思えたよ。フォーマット変更がどうなっていくのか見ていこう。観衆にとっては、魅力的なものとなるだろう。スポーツ的な視点では、リーガ王者はひとつだし、コパ王者もそうだ」
ぶっちゃけ、バルベルデの記者会見はあまり面白みのないフレーズが多いのですが、今回はなかなかに本音がうかがえ、見出しに使われる言葉がいくつもあります。
これまではずっとコパのほうでスーペルコパに出場してきて、ようやくバルサでリーガ優勝して臨むスーペルコパやのに、ブエルタをカンプノウで出来へんし、中立地での一発勝負とかファイナルフォーとかってなんでやねん・・・というチングリの残念さが垣間見えて興味深いです。
全力で勝ちにいくっぽい
バルベルデの思いとは無関係に今年からスーペルコパの方式は変更になり(サウジアラビアとは3年契約)、準決勝で勝たなければ決勝の舞台に立てません。
フットボールが産業であり、サウジの王族さんたちが決勝クラシコを目論んでいるのであれば、それがマドリーダービーになるのも一興ではないか・・・なんて外野は考えてしまいますが、勝負の世界に生きる現場は違うでしょう。試合があるなら、目指すのは勝利しかない。
バルベルデは言います。
「私たちが慣れ親しんでいるものとは、全く異なるフォーマットだ。ホーム&アウェイではなく、勝った方が決勝をプレーする決定的な1試合。私たちは勝利を目指していくし、アトレティコの難しさは知っている」
この中東遠征にはバルサBから7選手を連れてきていますし、準決勝に勝った場合は中2日で決勝なので、アトレティコ戦は多少メンバーを入替えるかと予想(期待)していました。
しかし「勝てば決勝をプレーし、負ければ帰宅」となり、週末のリーガからは5日あったので「多くを考える必要はない」ってことなので、ガチメンバーで行きそう。リキ・プッチたちの出番はあまり期待できません。。
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