バルサもバレンシアも全力でコパ決勝を目指し戦うとチングリ
FCバルセロナはこの2月8日(木)、今季ここまでで最も重要な試合に臨みます。しくじれば国王杯優勝の可能性がなくなる、一つのタイトルの懸かった一戦。5年連続でのコパ決勝進出なるおまけの勲章も付いてきますから、是非達成しましょう。
スコアはバルサ有利、手負いのバレンシアは危険な存在
今宵のメスタージャ対決にあたって、両チームの状況を簡単にまとめますと以下のような感じです。
●カンプノウでのイダ(第1戦)はバルセロナが1-0で勝利してる。
第一幕で勝っているバルサは、メスタージャでは引き分ければ勝ち抜けが可能です。
しかしわずか1点差なので楽観はまったくできない。
バルサは1点を守りにいくようなチームではないですし、前日会見でのエルネスト・バルベルデは「退路を断って行く」とのメッセージをバルセロニズモに向けて送っています。
なお、過去の実績でいえば、バルサはコパで地元でのイダを1-0で勝った場合、毎回次のラウンドへと駒を進めています。統計は結果を約束してくれませんが、観戦者の安心材料として。
●ピケは大丈夫そうだが・・・
このバレンシア戦でのバルサ監督の一番の悩みはセントラルでしょう。
週末のエスパニョール戦で右ヒザを痛め(られ)たジェラール・ピケを、リスクを冒してでも起用するか、それともジェリー・ミナを初起用するか。
バルサ公式では、ピケのヒザについて気持ち悪いくらいに何も伝えていませんので、本当は大して問題はないのかもしれない。そういうことであれば、メスタージャでの先発はピケとウンティティになり、ミナのデビューは日曜日のリーガ・ヘタフェ戦でしょう。
●バレンシアは駒が戻ってきた
マルセリーノ・ガルシア・トラル監督の元には、イダを欠場した主力の二人(コンドグビアとガライ)が復帰しています。ゲデスは先発からは外れ、後半の起爆剤になりそうとのこと。
彼らはリーガとコパで公式戦5連敗中と手負い状態ですが、だからこそバルサを倒して決勝戦へ行くことで流れを変えようとしてくるでしょう。厳しい戦いが待っています。
タイトルに懸ける気持ちの熱量が、結果に影響をもたらしそうな。
勝つことに慣れているバルサですが、だからこその精神の強さもあります。
そういったことを踏まえ、エルネスト・バルベルデの前日会見コメントをいくつかピックアップします。
「バルサがモチベーションで負けることはない」
■バレンシアについて
「準決勝をプレーするというのはモチベーションとなる。バレンシアは越えるのが難しく、カウンターが速い。地元ファンの援助を受け、いつも以上にアグレッシブに出てくるだろう。これは決定的な試合だ。どちらのチームも背水の陣でいくだろうね」
■両チームのモチベーション
「私たちがコパを3連覇しているからといって、彼らの方が意欲で上回ることは意味しないからね。それは私が保証するよ。彼らはかなり高いモチベーションでくるだろう。以前の決勝戦は過去の話であって、いま私たちは未来を記している途中だ。だから私たちがモチベーションで引けを取ることはない」
■アウェイゴールの重要性
「相手はバレンシアなので、勝ち進むにはメスタージャでの得点が必要だろうね」
■ピケの発言を巡る騒動
「プレデルビからデルビ、そしてポストデルビと、私たちは少しそのことを話しすぎてるよ。もう過ぎたことだからね、足を一歩前に出さないと。そうでなければ私たちは前進しない」
■ラ・リーガがピケを非難
「フットボールのために良いと考えることを、ラ・リーガはできる。私から言うことはなにもないよ。彼の身振りは新しいものではなく、もうずっと前から行われているものだ」
「フットボールに論争は付きものだからね。発言や、身振りやら。すべての論争を避けることはできないだろう。この件は話すのも少し飽きたよ」
■チームの疲労
「試合の多くなる1月は少し苦労もするけれど、私たちはそれに慣れている。私が心配なのは疲労よりも違和感や打撲、過負荷だよ。疲れは精神状態にも左右されるものだし、私たちの精神状態は良好だからね」
■リーガでの無敗記録
「あまり注目してない。私には時間がなくてね、次々に試合がやって来るので、“私たちはなんてすばらしいんだ”と言うことができないんだ」
バレンシア戦招集メンバー
テル・ステーゲン、シレセン、セメド、ピケ、ラキティッチ、ブスケツ、イニエスタ、ルイス・スアレス、メッシ、コウチーニョ、パウリーニョ、アルカセル、ジョルディ・アルバ、セルジ・ロベルト、アンドレ・ゴメス、アレイシ・ビダル、ウンティティ、ジェリー・ミナ
負傷中:デンベレ、ベルマーレン
監督判断:デニス、ディニェ
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