ピケ退場と六冠の夢の終わり

さようなら、セクステーテ。

ルーチョバルサによるセクステーテ(六冠)への挑戦が終わりました。サン・マメスでの4-0はひっくり返すにはさすがに重く、メッシによる1点どまりで1-1のエンパテ。合計スコア5-1にてバルサを下したアスレティック・クラブ・デ・ビルバオの、31年ぶりとなるタイトル獲得で幕を閉じました。試合展開に大きな影響を与えたのは言うまでもなく、56分のジェラール・ピケの退場です。そこまでは輝かしい出来栄えではなかったものの、1-0として最低限の希望はつないでいたバルサでしたが、セントラルの退場によって事実上チャレンジは終了。ピケへの処分を巡っては今後すったもんだがありそうですし、シーズン序盤のチームへの影響も少なくなさそうです。

副審への暴言によって一発レッドカード

このカンプノウでのアスレティック戦でジェラール・ピケは攻守において存在感を放っていました。彼とマスチェラーノが守備の要にいることで、チームは最終ラインを高く保つことができ、ビルバオの裏を狙うパスにも彼らは落ち着いて対応。ボールを持てば積極的に攻撃に参加し、相手エリアまで攻め上がるシーンも何度も見られました。7分のクロスバー直撃弾などは、外れはしましたがさすがピケというプレーでした。サン・マメスでバルサが4-0と大敗した直後、SNSにて「90分とカンプノウ。オレは信じる」とクレを鼓舞するメッセージを発信したワカ旦那は、そのプレーで逆転への意欲を示していました。

そのあたり、彼が毎年カピタン候補とされる理由が窺えるわけですが、チームを引っ張ろうとする気持ちが逆方向へと向かうこともあります。あと少しでアドゥリスがネットを揺らすかという55分のピンチの場面がそうでした。この時のプレーで、バスク人デランテロがオフサイドを取られなかったことにセントラルは激高、副審へと向かって暴言を吐き、ベラスコ・カルバーリョ主審によって赤いカードを提示されています。。この瞬間、バルサのレモンターダへの希望は事実上終了です。

試合後のカルバーリョ主審の報告書によると、ピケは線審を“侮辱”したことで退場になったとのこと。報道によればとっても汚い単語を用い、“このクソヤロウ”と非難した模様です。何故ジェリがそれほどに怒ったのかは、本人の説明を聞くまでは想像するしかないですが、直前にペドロが存在しないオフサイドを取られていた事や、メッシのゴール後にイライソスがボールを抱えて放そうとしなかった行為とは関係ありそう。バルサ系メディアはこの判定に対し、不公正な退場だったとピケに同情的な見解を示しています。

ピケとカルバーリョ主審、以前にも因縁

ジェラール・ピケベラスコ・カルバーリョ主審は、過去に因縁のある間柄です。マドリー人審判がピケを一発退場にしたのは今回が初めてではなく、2012年にも審判の判定と選手の発言を巡って一騒動起きているんですね。それは2012年3月3日のバルサ対スポルティング・ヒホン戦のことでして、デ・ラス・クエバスとボールを競り合ったピケが相手を倒した際、カルバーリョ主審はかなり厳格な判定で若を一発レッドに処しているですが、事はそれだけに止まりませんでした。

まず試合終了後のミックスゾーンにて、ピケが「ハーフタイム中、僕は主審にケイタへのプレーはペナルティものだったよね、と言ったんだ。そして彼はそれを心に留めていた。審判には間違いを犯す権利があるけど、僕は彼が予め僕を退場させるつもりだったとの印象を受けている」と発言。ピケ後半開始早々の46分に、前述のプレーで退場となっています。

これに対し、審判技術委員会のサンチェス・アルミニオ会長が、ピケを技術委員会に訴えると怒りを露わにしたり、シケ・ロドリゲス記者がカルバーリョ主審がピケに「黙りなさい。退場させるよ」と威嚇していたとの報じたりと、各方面からの参加者が続出。大騒ぎになったのでした。そういえばそんな騒動がありましたなぁ。イライソスの件でまた文句を言ってきたピケを、カルバーリョ主審が再びロッカールーム送り、、、ってのはあくまで邪推なのですが。

いずれにせよピケはこの赤い紙によりまして、少なくともリーガ開幕戦を出場停止となります。なにやら4試合の出場停止だとか、もっと増えるだとか言われていますが、どうなりますやら。もしそうなった場合は、白い選手の罰は軽くなるくせにバルサ選手は!と騒がしくなること請け合い^^; そして開幕戦は昨季の持ち越しでマテューもまた出場停止、左ラテラルもジョルディ・アルバとアドリアーノが負傷中ですから、スリリングな状況となりそうです。

戦う姿勢○、効率性×

スーペルコパ対決に関しましては、アスレティック・クラブの勝利になんら不服はありません。ジェラール・ピケの退場が試合展開に大きな影響を与えたとはいえ、バルサはサン・マメスでの試合を4-0で落とした時点でほぼ対決に敗れていたわけで、2試合を上手くやってのけたビルバオが正当な勝者です。おめでとう、アスレティックの皆さん。

アスレティックから無失点で5点取る、なんてのは実際、「可能だ」と言ってはみてもほぼインポッシブルなミッションでした。それでも選手たちは数少ない可能性を信じてレモンターダを目指し、10人となっても白旗を上げることなく追加点を狙った。現実は厳しく、ルーチョチームの攻めからきらめきを見て取ることは出来ませんでしたが、ピケの退場までは“もしも”を夢見れたので、その姿勢は良しとしましょう。

しかし前日会見でマスチェラーノが必要だと述べていた効率性は発揮できずピケのシュートがクロスバーを叩き、ペドロが空振りし、ラキティッチもサイドネットに当ててしまうなど、せっかく作り出したチャンスを活かせずにメッシの1点どまりスアレスの理不尽な得点力も発動せず、全体として攻撃の幅・奥行きともに乏しかったです。このあたり、週末に開幕するリーガで一旦仕切りなおし、出来れば“手頃な”チームとの試合で感覚を取り戻したかったところですが、序盤の相手はアスレティック、マラガ、アトレティコ、、、まったくイヤらしいカレンダーになったもんです。

これ以上長々と書きましても、あまり明るい感じにはなりそうにないので、今日はこのへんで。最後にルイス・エンリケの試合後のコメントを挙げておきましょう。「チームはとても良かったと思うし、相手に迷いと怯えを生み出すという、この試合でやりたかったことを実行することができた。私たちは多大な努力をしたよ」、「私たちは団結し、競争力もある。リーガ開幕に向け、私は楽観的なんだ。難しい戦いになるだろうけれど、ファンに喜びを与え続け、世界で参照されるチームであり続けたいと思っているよ」。頼みます!

 

コメント

  1. silver より:

    惜しい試合…… とは間違っても言えない内容でしたが、リーガ開幕戦までに少し落ち着いて、冷静かつ積極的なバルサが観れると信じています。(左ラテラルは不安ですが。)

    しかし、あの主審は何を見ているのか、少々疑問に思いますね..

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