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バルサ選手たちがサラリー減額を受け入れる方向

コロナウイルス危機によってクラブ財政が厳しくなる中、バルサのスカッドが身を切る

バルセロナ系のスポーツ紙ではここ数日、FCバルセロナの選手たちがサラリー減額を受け入れたとのニュースがよく見られます。コロナウイルス禍によるクラブ収入の大幅減少を受けて協力する形。フットボールクラブ全体が抱える問題で、高額報酬を受け取るクラックたちがクラブのために身を切る動きです。

収入がなくなり苦しいフットボールクラブ

具体的な数字を挙げると、バルトメウ理事会が昨年10月に開催された定例ソシオ総会において承認された2019/20シーズンの予算が10億4,700万ユーロです。
うち、ファーストチームの給与総額が5億5,200万ユーロとのことで、占める割合は52.7%。スポーツ部門のコスト全体だと6億4,200万ユーロなので61.3%になります。

しかしコロナウイルス危機に伴う活動停止によって各種収入がなくなってしまうと、必然的に給与の比率が上がり、ラ・リーガとかUEFAが定める限度を超える危険性が出てくる。それでなくとも各種支払いに必要なキャッシュがなくなる。スペイン政府が非常警戒体制を4月12日まで延期したことで、クラブ財政はさらに厳しくなるでしょう。

そんなこんなで選手のサラリーを特別にカットする必要が生じ、選手たちはこれを受け入れるとの話がMDやSPORTにて説明されています。

カピタンたちは給与カットを了承

メディアによると、バルサではジュゼップ・マリア・バルトメウ会長がすでにカピタンズ(メッシブスケツピケセルジ・ロベルト)たちと話をし、活動停止によってクラブ収入が大きなダメージを受けている旨が説明されました。

それに対し、4人のカピタンたちは給与減額に理解を示したと。

ERTE(一時的雇用調整処理手続 – Expediente de regulación temporal de empleo : 一時解雇。一時的なので復職できる)をクラブ職員に適応するのか、選手たちの報酬を減らすのか、いくつかの対処策があるなかで、自分たちよりもずっと給与の低いクラブ職員たちの生活を守るためとの大義をクラックたちが引き受けるであろうとの話です(ネイマール呼び戻しのために給与カットを受け入れたというカピタンズだし、と意地の悪いことを思ったり)。

追記:ERTEはクラブ職員ではなく、選手たちの給与調整に適応するという趣旨である様子。

あとはその件をロッカールームへと持ち帰り、スカッド全体の総意を形成していく流れ。選手たちは今、自宅待機なので、電話なりで伝えられていくのか、あるいは一時的に集まれる人は集まるのか。

今のところ、給与カットはフットボール部のファーストチームにだけ適応され、他のセクションは免除されることになっています(SPORT)。昔と変わっていなければ、理事会の面々は最初から無報酬。

欧州クラブで共通した対処策を

ただし、これはFCバルセロナに限った問題ではないので、現在コンペティション主催団体や各クラブ、選手協会などによる話し合いが活発に行われています。今日月曜(23日)にはバルトメウがUEFAやECA(欧州クラブ協会)などと電話協議をする予定。
クラブによって対策に差があるのは好ましくないので、欧州のクラブ全体が同じ対策を取れるようにするようですが、ERTEを避けたいバルサはこの選手給与カット策をUEFAやECAに求めて行くのだとSPORTは述べています。

 

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