各コンペティション延期により、間に合う可能性もゼロではないが急がない
筋肉を強化し、来季こそシーズンを通して戦えるようにするという(残留に賭ける)
コロナウイルスの感染拡大によって活動停止中のスペイン。政府が非常警戒体制を2週間延長しましたし、感染者数はこれからも伸び続ける見込みですから、ラ・リーガの中断期間も追加延長されるでしょう(元々2週間で終わるとは皆思ってない)。それによって可能性が出てくるのが、今季絶望だった選手たちが間に合うかもしれないこと。しかしデンベレに限っては、もしそうでも無理はさせないのがクラブ方針とのことです。
今年はマーケットに出さず来季の開花に賭ける
この情報元はSPORT3月23日号です。2月3日に大腿二頭筋の腱断裂を負傷し、12日にフィンランドで手術を受けたウスマン・デンベレ。回復には6ヶ月が必要と見られていますから、たとえコンペティションが6月末までずれ込んだところで間に合わないんですが・・・
順調らしい回復がさらに驚くほどに加速し、スーペルプジョル並の超回復によって間に合う可能性が出てきたらどうするかというと、それでも復帰を急がないそうです。ほう、と思ったのは次の記述。
ウソかマコトか、フロントは「デンベレは来季こそ地位を確立させねばならないと明白に考えている」らしく、「マーケット水準を超えたオファーが届かないかぎりは残留に賭けるだろう」という部分です。
コロナウイルス危機によって縮小確実となっている今夏のマーケット。
どうせ売りに出してもろくな値段は付かないので(いいとこ6,500万ユーロくらい?)、見切りを付けて損切りするよりも、開花することに賭ける方が長い目で見ると得・・・ということでしょう。
キケ・セティエンがデンベレのポテンシャルを大いに評価しているのも大きいです。
万全の状態でプレシーズンに臨む
デンベレといえば数週間前、フランスのL’EQUIPE紙が、ドルトムントでは怪我のなかった彼がバルサでは怪我だらけである理由を分析して、爆発的スプリントを売りにする選手なのにバルセロナでのトレーニングではスプリントする比率が少ない、負荷が筋肉特性に合っていない、とする記事を書いていました。
そういうこともあってか、SPORTによるとクラブ内ではデンベレの怪我の管理について議論があったようで、今はもうリスクを回避する方向に決まったとのこと。
夏も事実上バケーションなしでトレーニングに取り組み、「プレシーズン前の個人プレシーズン」を実施してプレシーズンに臨むと同紙は述べています。
あとは、バルサ加入時期が筋肉の成長期と重なったことで怪我が多発した云々なので、クラブはデンベレの筋肉を強化したいと。エリートクラブの威信に賭けて・・・というと幾分大げさかもしれませんが、手持ちのデータを有効活用してタイガーモスキートの強靱化に成功してほしいです。
もちろんこれからもデンベレがラウタロなりネイマールの交換トレード要員になるとのニュースは出てくるのですが、どうせなら前向きなものを信じたいので、このSPORT記事を押したい。無理して信じてるだろ、と言われると反論しにくいですがね。。
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