オサスナ戦に負けて求めた自己批判はすでに完了したとカピタン
ひと悶着あったセティエンとも共通目標チャンピオンズ獲得のために団結する模様
2019/20シーズンのラ・リーガ最終節・メンディソローサでのアラベス戦は、3日前のオサスナ戦で泣ける試合をしたバルサが、8月のチャンピオンズに向けて良いイメージを取り戻せるかに注目が集まりました。結果は0-5のマニータ完勝で、内容も良かった。2試合連続でピッチサイドインタビューに応じたカピタンメッシも手応えを感じたようで、「あとはハードワークをするだけ」と述べています。
自己批判による気付き
3日前のオサスナ戦と、この最終節アラベス戦。試合終了後の Movistar LaLiga によるピッチサイドインタビューにレオ・メッシが2試合続けて登場するのは、とても珍しいことです(記憶にない)。
オサスナ戦ではクラブ全体に自己批判が必要であると問題提起をし、それが大きく取り上げられたことで、カピタンとして自ら火消しに出てきたのでしょう。メッシは言います。
「僕らは内々で、必要だった自己批判をしたんだ。それでいろんな事に気付いた。まず最初に、僕らはプレーレベルや結果に関して良いシーズンを送れなかったよね。見て分かるように。今日の僕らは、姿勢やコミットメントの面で大きな一歩を踏み出したよ。それが僕らが持っておくべき最初のものだから。それで物事がどう運ぶにしても、意欲で僕らに勝てるチームはどこにもないさ」
言うべきことは言ったので、あとはハードワーク
ジキル&ハイドのような試合を繰り返してきたチームに、いま必要なものは安定だとカピタンは考えます。
「これから重要なものを賭けてプレーする僕らにとって、今は重要な時だ。でも僕らがしたことに気付くためにカピタンマークは必要じゃない。もっと安定性が必要だということは僕らはみんな自覚しているんだ。監督が言ったように僕らはすごく良い試合もしているから、全ての試合でそれを90分維持しないといけない」
監督が言ったように、とセティエンに歩み寄っているのがポイントですね。
そして3週間弱ほどで訪れるナポリ戦に勝ち、チャンピオンズでの夢を続けるために必要なものを説明するメッシです。
「このパロン(チャンピオンズ再開までの中断期間)では、少しの平穏も必要だね。頭をクリアにして、かつてないほどに意欲を増して戻ってくるんだ。僕らはもう言うべきことは全部言ったし、自己批判もしたから、ここから必要なのはハードワークと、自分のベストを出すこと。これ以上話をする必要はないから、僕らが変わったことを示さないといけないね。今日はその大きな一歩だったと思う」
「個人賞は二次的なものだよ。7度目のピチーチ達成が意味することによって、重要な記録となるのは事実だけれど、これまでの何回かのように、ラ・リーガのタイトルと一緒であってほしかった」
監督と手を結ぶ
オサスナ戦終了後に「全体的な自己批判が必要だ」と訴えたレオ・メッシは、このアラベス戦の前日となる土曜日、キケ・セティエンと個人的な話し合いの場を設けたそうです。
MDによると、対話を提案したのはセティエン。
そうしてカピタンとミステルは1時間にわたって話し合い、忌憚なく意見をぶつけ合ったようです。それによってメッシとセティエンの心が通じ合ったか・・・といえば微妙なところではありましょうが、ハッキリしたのは2人に共通する重要目標があることで。
つまりは思うところがあっても、チャンピオンズ獲得に向けてそれらは封印し、応援してくれるファンやクラブのために団結していこうという結論に達したわけです。
その結果が、アラベス戦終了後の上記インタビューでメッシが評価した「姿勢とコミットメント」。一時的な共同戦線であれ、ぶつかり合っての空中分解よりずっと良いですから、チームの持てるかぎりをチャンピオンズで出し切りシーズンを終えてほしいです。
完全燃焼した末の結果なら、どうであれクレも納得します。
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