ムード好転のマニータでリーガを締めた
前節の負けからリアクションを示し、ゴールラッシュの完勝。
メッシが得点とアシストで活躍、上々の出来でチャンピオンズに希望をもたらす。
なにも懸かっていないメンディソローサでの消化試合・・・ だがFCバルセロナの選手たちは誇りをもって真剣にプレーに臨み、特に3得点を決めた前半は今季のベストにも数えられる内容でアラベスに大勝した。後半も気を緩めることなく2点を加算しマニータ完成。前節暗くなった雰囲気がCLナポリ戦に向けて改善されたのは明るい。メッシが大会最多となる7回目の得点王獲得!
試合のポイント
●穴のない試合:遅まきながら、バルサが穴のない試合をした。立ち上がりからボールを支配し、効果的な崩しによって次々にシュート場面を創出。ゴール枠を3度叩いたもののネットを揺らすことも忘れず、危なげなく前半だけで0-3へと持ち込んだ。この試合になにも懸かっていないアラベスが相手だったことを考慮するにしても、前節に味わった黒星の苦みを薄めるうえで役立つ。
●押せ押せで先制点:両チームにとって消化試合となったこの一戦、より高いモチベーションをもって臨んだのは3日前のオサスナ戦で醜態をさらしたバルセロナだった。良くなっていたのは、見るからに違うプレー姿勢やコミットメント。3分のリキ、8分のメッシ、12分のビダルと立て続けに3度ゴール枠を叩いていることが意気込みの高さを伝えている。惜しかった、に終わらせることなく24分に先制点を奪えているのも良い。右サイドからのメッシのボールに、後方からフリーで飛び込んだアンス・ファティが合わせて0-1。頼もしきチーム最年少。
●攻勢緩めず3点差に:リードを奪った後も、バルサは満足することなくアラベスを攻め続けた。特に活き活きとピッチを駆けていたのはアンス・ファティやリキ・プッチの若い衆たち。27分のリキからスアレスへのワンタッチスルーパスは鳥肌ものだ。彼らはもう十分にファーストチームの戦力となっている。気合のメッシは言うまでもなく、小刻みなステップでDF・GKを破って追加点。給水ブレイク明けに一気にアクセルを踏み込んで決めたゴールだった。さらにハーフタイム前には、メッシのパスを受けて抜け出したアルバのクロスにスアレスが頭で合わせて0-3。レオの貢献度が並外れている。アルバのパスもお見事。
●マニータ完成:後半はアクシデントから始まった。クレメン・ラングレが筋肉を傷めて交代となり(セメド入場)、アルトゥロ・ビダルが応急処置として左セントラルに入ったのだ。4点目の主は、その登場間もないセメドだった。リキ・プッチのパスで裏へと抜け出し、思い切りよいロケットシュートをネットに突き刺し0-4。この時、Pエリア内には4人がいた点も見逃せない。ゲームはこれでリズムを弱めた。75分にはアルバの絶妙クロスをファーポスト前のメッシが直接蹴り込んで0-5、マニータを完成させている。
●8月8日に待つ、ナポリとのチャンピオンズ1/8 final 第二戦に向けて希望をもたらす完勝。首元が涼しくなっていたキケ・セティエンも安堵したことだろう。
トピックス
●7度目のリーグ得点王:勝点では消化試合だったこのアラベス戦、注目点はレオ・メッシのリーグ得点王にあった。2位ベンゼマの追い上げにより、2ゴール差となっていたピチーチ競争。ここでドブレーテを決めて25得点に乗せ、文句ない得点王を獲得するあたりがさすがのレオだ。メッシのピチーチ獲得は4年連続で、通算7回目。テルモ・サーラの6回受賞(1952/53)を上回り、リーガ史上最多となる。
●アシスト記録も更新:記録破りのギガクラックが、また新たなる勲章を手にした。24分のアンス・ファティ弾へのアシストが認められたことで、メッシの2019/20シーズン・ラ・リーガにおける合計アシスト数が21をマーク。チャビ・エルナンデスの20アシストを抜き、クラブ記録を更新している。
●リキ・プッチ活躍:クレ期待の星リキ・プッチの活躍も光った。前を向いて勝負することを忘れず、開始3分のクロスバー直撃弾でチームに勢いをもたらしたほか、2ゴールをアシスト(メッシとセメド)。レオ・メッシとの関係性の良さが際立っていた。
キケ・セティエン監督となって恩恵を受けた選手のひとりで、今回で6度目の先発出場。来シーズンからはさらにチームの中心軸へと成長していってほしい。ビダルとブスケツが出場停止のナポリ戦での活躍にも期待が高まる。
●アラウホも合格点:ロナルド・アラウホが安定感あるプレーぶりでファーストチームの戦力となれることを示した。ピケが出場停止、ウンティティが負傷離脱中につき回ってきた先発機会ではあったが、終始危なげなくアラベスの攻撃陣に対応。序盤は(ブスケツが下がることによる)3バックの右としてルカスを封じ、ラングレが負傷した後半はビダルの相方(!)をきっちりこなした。来季は正式にファーストチームのメンバーとなるだろう。
●アンスがまたも先制点:17歳にして“栓抜き職人”となっているアンス・ファティが、メンディソロサでも重要な仕事をやってのけた。24分のこと、レオ・メッシがふんわりボールをPエリア真ん中に送り込むのに反応して、後列から猛然と侵入し、右足で直接合わせるシュートでGKロベルトの足元を一突き。完璧なマーク外しだった。
アンスはこれで今季8ゴール(リーガ7、CL1)で、うち5ゴールがチーム初得点となる。メッシに21個目のアシストが付いた。
●控えメンバー3人・・・:フィールドプレーヤーの交代選手が、セメド、デ・ヨング、それにブライスウェイトのわずか3人しかいない。怪我人と出場停止、さらにバルサBの昇格プレーオフが重なったとはいえ、こんなひどい状況はなかなか見られるものではない。スカッド計画のマズさの表れ。
La Liga | Jornada 38 | |
19 de Julio 2020 – Domingo 17:00 h Mendizorroza :— |
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Deportivo Alavés | FC Barcelona |
0 | 5 |
Goles | |
Ansu Fati (24) | |
Messi (34) | |
Suárez (44) | |
Semedo (57) | |
Messi (75) | |
Titular | |
Roberto | 【6】Neto |
Martín | 【7】Sergi Roberto |
Laguardia | 【7】Araujo |
Magallán | 【7】Lenglet |
Marín | 【7】Jordi Alba |
Edgar | 【6】Busquets |
Camarasa | 【7】Arturo Vidal |
Manu | 【8】Riqui Puig |
Burke | 【7】Ansu Fati |
Joselu | 【9】Messi |
Lucas | 【6】Suárez |
Cambios | |
Lucas→ Pere Pons (46) |
Lenglet→ 【6】Semedo (50) |
Laguardia→ Tachi (46) |
Busquets→ 【7】De Jong (59) |
Burke→ Luis Rioja (46) |
Ansu Fati→ 【6】Braithwaite (78) |
Manu→ Fejsa (59) |
|
Camarasa→ Abdallahi (65) |
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Entrenadores | |
Juan Ramón López Muñiz | 【6】Qique Setién |
Arbitro | |
Martínez Munuera (valenciano) | |
Tarjetas | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
0 | 0 | 0 |
Goles |
5 | 2 | 3 |
4 | 4 | 8 (0) |
Tiros a puerta |
16 (8) | 4 | 12 |
1 | 1 | 2 |
Ocasiones de Gol |
11 | 2 | 9 |
1 | 1 | 2 |
Corners |
1 | 0 | 1 |
1 | 1 | 2 |
Fueras de juegos |
2 | 2 | 0 |
341 |
pases |
750 | ||||
37% | 27% | 32% | Posesion del Balon | 68% | 72% | 63% |
5 | 12 | 17 |
Faltas |
15 | 7 | 8 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Amarillas |
0 | 0 | 0 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
デンベレ、グリーズマン、ウンティティが負傷欠場。ピケ、ラキティッチ、ジュニオルが出場停止。アルトゥールはよく分からない。 ゴールを守ったのは、この日が誕生日のネト。 なにせフィールドプレーヤーが3人しかいないので、交代も3人。 |
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Titular | Final |
2020年7月20日(月)、アラベス戦翌日のバルセロナスポーツ紙。 次に控えるチャンピオンズに向けてチームのムードが上がったことを評価しています。
MD「チャンピオンズのための協定」
- ■チャンピオンズのための協定
- → メッシとセティエンの会議があり、彼らはタイトル獲得へ力を合わせるべく手を組む
- →「僕らはすでに自己批判をしたし、これからはハードワークをしないといけない」とカピタンは言う
- ■メッシ、7度目のピチーチ
ラ・リーガを締めくくるマニータにおけるレオの2得点が7度目の栄冠を確定させた。サーラの6度受賞を超える(史上最多) - ■2部A昇格プレーオフ:バルサBが勝ち進み、(次のラウンドでは)アンス、リキ、アラウホが加わる見込み
- ■ラ・リーガ閉幕
またもやマドリーへのPKが免除された後、レガネスが降格
SPORT「これなら、OK!」
- ■これなら、OK!
- ゴールラッシュでバルサに希望が戻る
セティエンが求めたように、バルセロナが良い感覚を取り戻し、ゴール祭りでラ・リーガを終わらせる。このフットボールはチャンピオンズに立ち向っていく助けとなるはずだ - メッシ(7年連続ピチーチ)が団結を強化
「僕らは姿勢とコミットメントの面で一歩前進を見せたよ。これが進むべき道だし、意欲において誰も僕らには勝てない」 - ■バルサB 3-2 バジャドリーP./サバデイもまたPK戦でアトレティコBを破って次ラウンド進出
セグンダ昇格のための第一歩 - ■ラ・リーガ/レガネス 2-2 レアル・マドリー
マドリーが引き分け、レガネスが降格
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