首都方面からの新たな騒音に対して。
リオネル・メッシ(父ホルヘ・メッシ)がまたしても、ピッチ外での騒動に巻き込まれています。発端は16日、マドリーの新聞El Mundoの報道。レオが夏に行ったチャリティマッチにおいて麻薬組織が架空の座席を購入することでドラッグ密売の利益を隠し、ホルヘ氏に10-20%の仲介料を支払っていた(=マネーロンダリングに協力した)との疑いで、コロンビア当局から捜査されたと報じたのです。これに対しメッシ側は、同紙に記事内容の訂正を要求し告訴も検討しているとのこと。夏には脱税疑惑もあったメッシに対し、親友であるセスクはアンチキャンペーンの存在に不快感を示しています。
メッシを超える選手はいない
トレーニングが休日だった18日(木)、セスク・ファブレガスはXboxのストアイベントに出席。マドリー方面で展開されている“アンチメッシキャンペーン”に対しての質問を受けると、このような見解を示しています。「レオをトップから下ろしたい人たちがたくさんいるんだ。レオはピッチで語る人間だし、その時の彼はベスト。彼のフットボルへの姿勢やバルセロナへのコミットメントはあちらも一切咎められないからね。彼はフットボル界に信じられないほどのものを与えてきたよ」
「なにか新しいことを望む人たちがいる。おそらく彼らはいつもバルサが勝つことにウンザリしてるんだよ。バルサはいつもベストだから・・・ それで彼らは他のところが勝ったり、他の誰かがフットボル界のリズムを作るための手段を探しているんだ」
そして。「レオ・メッシはこの何年間もベストであり続けてきたし、今ではちょっとした怪我や何かがあると、彼を落とさないといけない。フットボルの世界では、誰かが何度もベストになると、ネガティブなことが語られる性質があるよね。僕からすれば、メッシを超える選手はいない。僕は彼と対戦したし、彼といっしょにプレーもしてきた。おそらくはこれから何年間も彼のような選手を目にすることはないだろう」
内務省や当局は即座に否定
今回のEl Mundoの報道に対しては、スペインの内務省筋が即座に情報を否定。警察当局も、“彼の息子が参加した試合が調査対象のためにホルヘ・メッシ氏から事情を聴取したけれど、彼はそれらの試合が資金洗浄に用いられたとは知っていなかった”と、父の関与を否定しています。
El Mundoのいけないところは、最初の情報のみを大きく扱い、内務省による否定等はさらりと流しているらしい点。警察当局筋の情報は伝えていますが、ホルヘ氏がバルセロナより戻り次第、法廷で証言をするとも強調していて、バルセロナのMUNDO DEPORTIVO(MD)紙などは“情報操作だ!”と怒りを露わにしているところです。MD紙曰く、“メッシが王座に君臨して以降のバルサの栄光に我慢ならない故のサイクルを変えようとする行為”です。
ちなみにEl Mundoはマドリー市に本社を置く、スペインで2番目の発行部数の多い一般紙。MARCAとともにイタリアのRCS MediaGroupの傘下にあります。MD紙の怒りは強く、“脱税疑惑に際してもメッシのみを大きく取り上げ、他の同様のケースは大事にはしない。バルサ絡みの場合のみボリュームを上げる”と非難。カルタヘナ戦の前日会見でもマルティーノ監督にレオの件を4度も訊ねたくせに、例えばベンゼマの未成年買春容疑の際にはそんなことなど無かったかのように誰も監督に質問をしていない、としています。
リハビリは最終段階へ
ところでそのレオ・メッシですが、昨日はブエノスアイレスにアンドニ・スビサレッタとリカルド・プルーナ医師、そしてチームスタッフで親友のペペ・コスタが到着。さっそくエセイサにあるアルゼンチンフットボル連盟のトレーニング施設へと行き、クラックとの再会を果たしています。
そしてプルーナ医師はメッシの状態を検査したのですが、その回復具合には驚きの声を上げたのだとか(SPORT紙)。クラブ発表ではレオは金曜日にもう一度検査を受け、それによってリハビリ最終段階の予定を組むとのことです。この調子であれば、1月12日(11日)にカルデロンで行われるアトレチコ戦には間に合いそう。首都方面のアンチな人たちが怖れているというネイマールとのタンデム復活も、時間の問題であります。メッシにはクレがついている。バモス!
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