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【マッチレポート】ラ・リーガ第14節 バルサ 1-0 エスパニョール

苦しんだが、希望も見えたチャビバルサの初陣。

前半は闘志もバルサらしさもあるフットボールで好感触。
後半はエスパニョールが決定機を何度も逃したことで救われる。

チャビ率いるバルサがその初戦を白星で飾った。前半は意図の見えるフットボールで試合を支配し、受け身になっていたエスパニョールを圧倒。後半すぐに微妙な判定のPKをメンフィスが決め先制にも成功している。しかしその後はペリコの反撃に苦しむしんどい展開。RDTの決定機が二度ポストに弾かれるなど、綱渡りの勝利となった。なんであれ、勝てたのは良いこと。課題が多いのも再確認。

試合 覚え書き (雑)

●エストレーモが幅をとる4-3-3を基本スタイルとするチャビ。初采配からその印が表れたのは自然として、驚きは17歳のイリアス・アコマクが起用されたことだった。後半はこのポジションにアブデが送り出され、存在感を出した。今後はこの2人とデンベレが競争をしていくことになりそうだ。デミルは厳しそうな。左サイドはガビ



 

●ラインを高く押し上げたバルサ。ボールを失った後のプレッシングも良く、フレンキーニコで編成されたインテリオールたちは積極的にエリア内へと侵入していった。引いて待つ戦法を選んだ前半のエスパニョールなので、ボールは保持できる。クーマン時代からの変化は意図ある縦パスが差し込まれる点で、前半は11本のシュートを放ったバルサだ。ただしフィニッシュ精度は高くなく、崩しまでは出来ていたのに勿体ない場面が数度あった。

●試合唯一の得点はメンフィスのPKから生まれている。48分、ガビの見事なるパスを受けたメンフィスがペリコ選手たちともつれあって倒れ、主審はペナルティを宣告。VARによって取り消されるかと思ったがファールは認められ、メンフィス自らこれを仕留めて1-0としている。

●スコアが動いた後、エスパニョールはシステムを変えて前に出てくる。ハーフタイム明けに登場したアブデに惜しい場面があり、これで2-0としていれば展開も違ったかもだが、、後半は波に乗っているラウール・デ・トマス(RDT)の存在感が半端なく、ミンゲサはたいそう苦労していた。RDTのシュートがポストに弾かれること二度。ディマタは完全フリーのヘッドを外してくれた。少なくとも同点になっていても不思議はないピンチの連続で、それでも勝てたのがチャビの運というところか。チャビバルサ、苦労の末の白星発進。

●後半に入るとパフォーマンスが落ちてしまう問題を解決するのは容易ではなく、改善には時間がかかることだろう。現時点ではまだ相手チームの体力に十分についていけず、最後は逃げ切りを狙わざるを得なくなっている。だがチャビに鍛えられていくことでポジショナルプレーとともにフィジカルも向上すると信じる。まだ始まったばかりだ。

トピックス

●チャビ新監督による最初のデビュタンテは、17歳のイリアス・アコマク。監督就任後に視察したバルサBの試合で大活躍したことでチャビの目に留まったという。幅とスペースを作れるエストレーモを求めていたチャビは、木金土の3回のトレーニングで彼を先発させると決断。時間の経過とともに大人しくなってしまい、ハーフタイムでアブデと交代したが、これからが楽しみな若手だ。




LaLiga | Jornada 14
20 de Noviembre 2021 – sabado 21:00 h
Camp Nou
:74,418
FC Barcelona RCD Espanyol
1 0
Goles
Memphis (48pk)  
Titular
Ter Stegen【6】 Diego López
Mingueza【4】 Aleix Vidal
Piqué【6】 Sergi Gómez
Eric【7】 Cabrera
Jordi Alba【6】 Pedrosa
Busquets (c)【7】 Embarba
Nico【7】 David López
Frenkie【6】 Yangel Herrera
Gavi【7】 Darder
Memphis【7】 Puado
Ilias【6】 Raúl de Tomás
Cambios
Abde【8】
Ilias (46)
Nico M.R.
Puado (56)
Coutinho【5】
Gavi (70)
Morlanes
David López (56)
Riqui Puig【6】
Busquets (78)
Wu Lei
Embarba (78)
Demir【5】
Nico (88)
Dimata
Yangel Herrera (78)
Araujo【6】
Mingueza (88)
Loren
Darder (90+5)
Entrenadores
Xavi Hernández【】 Vicente Moreno
Arbitro
Carlos Del Cerro Grande (madrileño)
Tarjetas
Abde (59)  
  Pedrosa (59)
Mingueza (64)  
Frenkie (83)  
Ter Stegen (90)  
  Cabrera (90+3)
名前の次の数字はSPORT評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total   Total 2a 1a
0 1 1

Goles

0 0 0
11 5 16 (6)

Tiros a puerta

12 (2) 9 3
2 2 4

Ocasiones de Gol

6 5 1
2 2 4

Corners

4 2 2
5 2 7

Fueras de juegos

1 0 1
    663

pases

344    
69.9% 60.6% 65.2% Posesion del Balon 34.8% 39.4% 30.1%
    127 perdidas de balon 112    
    62 recuperaciones de balon 57    
6 11 17

Faltas

9 5 4
0 4 4

Tarjetas Amarillas

2 2 0
0 0 0

Tarjetas Rojas

0 0 0
Formación

デスト、デンベレ、アンス、ブライスウェイト、ぺドリが負傷中。アグエロは療養中。
ネト、アラウホ、リキ・プッチ、デミル、コウチーニョ、ラングレ、ルーク、セルジ・ロベルト、ウンティティ、イニャキ・ペーニャ、ニコ、バルデ、アブデがベンチスタート。

チャビ時代の初戦。先発イレブンの顔ぶれ自体には大きな変化はない。最大のニュースは17歳イリアス・アコマクの先発起用(祝デビュー)。右エストレーモで広く幅をとった。ガビは左の偽エストレーモ。インテリオールはフレンキーとニコ。

交代の1人目はイリアスに代えて同じバルサBのアブデで、位置も同じ右エストレーモ。
続く交代は1点をリードするも押し込まれて反撃したい70分。ガビが下がりコウチーニョに出番が与えられた。
3人目は78分、どこかに違和感が生じたらしいブスケツを休ませリキ・プッチと交代。フレンキーが中盤底へと移動した。
4人目・5人目は同時で88分。ニコとミンゲサに代えてデミルとアラウホが送り出されている。

Titular Final
 

2021年11月21日(日)、エスパニョール戦翌日のバルセロナスポーツ紙です。

MD「タリスマン(護符)チャビ」

  • 「タリスマン・チャビ」
  • → 決して屈しない良い出来のエスパニョールが相手のデルビで辛勝デビューの監督
  • → メンフィスが議論のPKで勝負を決めた。RDTが二度のポスト弾、イリアス(17歳)がデビュー
  • 1-10:ジェンニが4得点、セビージャでのゴール祭

SPORT「勝利デビュー」

  • ■勝利デビュー
  • → 議論のPK後、メンフィスの得点でバルサが勝利を手にした
  • → チームにチャビ印が現れ、前半は非常に良かった
  • → とはいえRDTの二度のポスト弾があったエスパニョールは引き分けるだけでなく勝つこともできた

コメント

  1. イザナギの目 より:

    イリアスやアブデが戦力になるならダニオルモ、スターリング、コマン、カバーニはいらないですね。デンベレは摩訶不思議ですがアンスファティやブライトが復帰して来季の補強メインのアディエミやアンスファティを越える逸材怪物ラミンヤマルが2年後来るなら尚更。まあ、アホな馬鹿なフロントは上記の4人の誰かをどうせ連れてきてしまうんでしょうけど。

  2. トム より:

    とりあえずの勝利。
    運に助けられたとはいえ、最後まで戦ってくれました。

    チャビらしさが出て、中盤でパスを回してからサイドのイリアスとアブデに仕掛けさせる、バルサらしい戦いができたと思います。
    ただ左のガビ、右のイリアスは共に崩しの場面では物足りなく、SBとの連携で崩すという場面もそれほど目立たず、攻撃においてはまだまだ何かが必要です。
    アブデは良いところを見せましたが、結果には繋がらず。
    それでもガビの狭い所を通した素晴らしいパスから、メンフィスのPKに繋がる一発が実を結びました。
    デンベレ復帰と冬の補強までに、ここはカンテラ勢で結果を残しておきたいですね。

    守備においても、前線から激しくプレスに行って奪い返す、戦う守備ができていたと思います。
    安定感や完璧さとは程遠いという意見もありそうですが、元々バルサの守備は、攻撃において点を取る代わりに、守備においてもある程度点を取られる事を前提としているような所があります。
    チャビもDFを増やして守り切るような選択はせず、最後までバルサらしくあり続けようとしました。
    その結果追いつかれても、さらに点を取りに行くのが本来のバルサですので、私はこれで良いと思います。
    今の問題は守備の完璧さより、点が取れない事にあります。

    前線から激しく守って素早く奪い、カウンターができなければボールを大事にパスを繋いで相手を下がらせ、開いたエストレーモを中心とした崩しで急所を抉って、最後は攻撃に人数をかけてしっかりと点を取りきる。
    まだ始まったばかりとはいえ、そういう未来を垣間見させる試合だったと思います。

    しかしブスケとニコの怪我は本当に困ります。
    特にブスケは全く替えが効かないので、大事無いと良いのですが…。