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ルイス・エンリケ「最高の試合をあと3つしないと」

アトレティコにリベンジするという気はない。

FCバルセロナにとってこの週末のアトレティコ・マドリー戦は、リーガ優勝の懸かった試合です。ここで勝負が決まる、あちらの言い方ではいわゆる“マッチボール”というやつで、トリプレッテ達成のためにバルサが立ち向かっていく最初のビッグマッチ。同時キックオフのコルネジャで何かが起こるかもしれませんが、ルーチョチームとしては自力できっちり勝ちにいく、それだけです。今週チャンスを逃しても、来週の最終節デポルティボ戦が再チャレンジの場になるとはいえ、リーガはここで決めて後は残る二冠への準備に集中したい。ルイス・エンリケはそう考えます。「今週末にリーガ優勝するかどうかで、準備が違ってくるからね」

カンペオンになれることが刺激

バルセロナの優勝が確定する条件は、バルサが勝利すれば文句なしOKで、引き分けてもマドリーが引き分け以下なら優勝。もし敗れてもマドリーが付き合って転んでくれれば優勝となります。そしてルイス・エンリケはその方法にそうこだわりはありません。「私たちにとっては、2位の結果も同じように価値があるしね。優勝は私たち次第で、こちらにはまだ1回失敗をする権利があるのは重要だけれど、私たちはいつもと同じ考えの下に試合に挑んでいくよ。この試合はカンペオンになれるという点で特殊で、それは大きな刺激になる。大きなチャンスなので、しっかりと掴み取りたい

相手はシメオネ率いるアトレティコ・マドリー。生半可なプレーでは勝てない相手です。「彼らのカサでアトレティコに勝つにはかなり苦労することだろうし、彼らは勝利を必要としている。私たちに多くの難題を突きつけてくるだろう。それ以外は期待していないよ。彼らは去年カンプノウでリーガ優勝を決め、私たちには今そのカンペオンのカサでタイトルを制する可能性がある。それは大きなモチベーションだよ。とてもステキでオープンで面白い試合になるんじゃないかと私は想像しているんだ。アトレティコは3位が懸かっているし、私たちには困難なタイトルを勝ち取るチャンスがあるからね」

もしバルサがカルデロンで優勝を決めれば、少し古さをまとった流行り言葉では“倍返しだ!”てな感じですが、リベンジの気持ちはない、とルイス・エンリケは言います。「昨年の出来事に対して、選手たちの間にリベンジの気持ちがあるようには見えない。アトレティコは昨年の正当なるカンペオンであり、彼らはスペクタクルで唯一無二のシーズンを送ったんだからね。仕返しをしようという気持ちはない。カレンダーがそうだというだけの話だ。これは私たちにとってタイトル獲得の最初のチャンス。それだけで十分な刺激となるよ」。さすがガッツ兄貴。

タイトルを得たいなら、激しくいくべし

これまでは目の前の試合のみを考え、一歩ずつ進んでいくと繰り返していたルイス・エンリケですが、夢のトリプレーテが現実味を帯びてきた今、心境にも変化が生じ始めているようです。「いまはまだ自分たちが何も成し遂げていないことは自覚しているけれど、歴史的なシーズンになりえることも意識し始めているんだ。クラブの歴史の中で、一回しかなかったことを出来るかもしれないんだからね。けれどもこの場所にたどり着くことが非常に難しく、三つのタイトルを制するためにはさらに多くの困難が待っているだろう。そう考えない人は間違っている。この場所にいることはすばらしい。しかし私たちは最高の試合を3つしないといけない

しかし試合への臨み方には変化はない、とミスターは言います。「あるチームがファイナルまで辿り着いたなら、それはそのチームが何ヶ月間にもわたって良い仕事をしてきたからだ。だから私たちはやり方を特に変えるつもりはないよ。ルーチンを確立させることで自信が得られるんだ」、「ファイナルが近づいてきたなら、同じ激しさでプレーをしなければならない。タイトル獲得のために、最高に激しくシーズンを終えなければならない

外野のファンが幸福感に浮かれていることは悪いことじゃない、というのが監督の意見です。「私や選手たちの気分は3ヶ月前、6ヶ月前と同じだ。周囲が楽観的なのは確かで、それは良いことだけれど、私たちは事の難しさや自分たちがまだ何も勝ち取っていないことを分かっている」

自分は最高のスタッフたちに囲まれている、とルーチョは称えます。「私の大きな長所は最高の協力者たちに囲まれている点だよ。各自にはそれぞれの役割があり、仕事をより多く配分することで、私たちはよりたくさんの可能性を手にしていけると私は思うんだ。私はとても嬉しく思ってるよ」

去就の決断はシーズン終了後

ミュンヘンでのバイエルン戦で左ハムストリングスに違和感が生じ、個別で調整をしてきたルイス・スアレスはこの土曜日はグループトレーニングを無事こなしました。しかし彼がカルデロンで出場するかどうかについては、ルイス・エンリケは回答を避けています。「明日の具合を見ていくよ。ルイスはすっかり良くなっているけれど、こちらは選択肢をそれぞれ評価していく。他の選手たちの場合と同じだ」。そしてエンリケは、「明日の試合は私たちにとって、リーガタイトルを手にする可能性のあるファイナルだ」と、多少の無理をする価値のある試合だ、とも仄めかしているみたいです。

バルサ監督の去就を訊ねる質問も、もちろん欠いてはいません。答えはいつもとほぼ同じなんで、訊く意味はあまりないんですが。「自分の将来を決断する権利を、私は毎年勝ち取ってきた。決めるのはいつもこの私だ。けれどもそれはシーズンが終わってからだよ。私は急いでいないし、それを無理強いするものもないんだ」。しかしソシオはあなたの去就を知るに値するんじゃないですか?との問いかけに対し、ルーチョはこう続けました。「ソシオに値しているのは可能なかぎりのタイトルを私たちが獲得することだよ。私は常々、成績はシーズン最後に付けるものだと言ってきたし、その時はまだ訪れていない

 

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