ミンゲサが明かすクーマン末期の雰囲気と、チャビ新監督への期待

TV3の取材の中で、チームがクーマンを信じなくなったと語ったセントラル
チャビとアルベスの加入には希望を示す

オスカル･ミンゲサがTV3のインタビューに対し、前監督ロナルド･クーマン時代末期はチームの雰囲気が残念なことになっていたと明かしています。デフェンサ曰く、最後は選手たちが監督の考えを信用しなくなり、独自に努力をしていたそうで、そりゃあ勝てなくもなるという。一方でチャビ新監督はその辺の信望が絶大ゆえ、チーム浮上への期待値やモチベーションも上がっているようです。

ロッカールームには変化が必要だった

いなくなった現場責任者について発言する。日本ではあまり見かけないように思いますし、それが辛口であれば尚のことかもしれません。オスカル･ミンゲサが昨日、TV3（カタルーニャ州営放送）のインタビューで語ったのは、ロナルド･クーマン時代末期のロッカールームに関してでした。彼はこう言っています。

「チームは彼のアイディアを信頼するのをやめて、それぞれで物事を解決しようとしていたんだ。僕らは個人としても集団としても良くなかった。流れが良くない時は、それぞれが出来ることをするけれど、自分たちが欲するものを僕らは信じていなかったね。今は物事が変わり、良くなっていくと僕は確信しているよ」

先日のダニ･アルベスをはじめ、プジョルやらチャビも訴えていた“同じ方向に向かって船を漕ぐ”ことがクーマン監督の下ではできていなかったわけで。そりゃ結果が出ないのも納得です。ミンゲサはこうも言います。

「ロッカールームには変化が必要だった。僕らが求めてた雰囲気が存在していなかったんだ。人々は満足していなかったし、物事が上手くいっていない時は、空気の入れ替えが必要だよ」

それだけ淀んだ空気だったなら、クーマン解任が発表された時には選手たちも安堵したでしょうし、後任監督にあのチャビが来るとなった時には希望の灯火が燃え上がったことでしょう。

「チャビで僕らはすごく良くなるだろうね。彼のアイディアはとても良いし、ロッカールームとも良い雰囲気でスタートを切ってる。人々は彼の言葉を信じていて、それはすごく重要なことだ」
「ここからは僕らが良い結果を出していかないとダメ。僕らが脆いチームではないことや、相手が誰であれ戦えること、タイトルを狙えることを示していかないとね」

そのチャビ監督の初陣が土曜日（日曜未明）のエスパニョール戦です。彼がどんな選手を選び、どんなフットボールを展開するのか。ラ･リーガ戦線から脱落しないためにも、幸先良いスタートを切るためにも結果は大事ですが、、注目はやはり内容ですよね。選手たちの奮闘にも期待しましょう。

いよいよ代表選手たちも全員戻ってきての、デルビの準備。緊張感ある様子も良いです。

ダニ･アルベスという右ラテラルの巨匠

ミンゲサにとっては、ダニ･アルベスの存在も大きなプラスとなるでしょう。セントラルで起用されるのか、ラテラルなのかまだ分からない彼ですが、バルサ史上最高の右ラテラルであるダニから学ぶことは多い。そのプレーぶりはもちろん、あの衰えることを知らない野心をぜひ吸収してほしいです。

「彼とロッカールームを共にできるのは誇りだね。信じられないような雰囲気をもたらしてくれたよ。真っ先にジムに行くのは彼だし、トレーニングにインテンシティを与え、リズムをもたらしている。一番走っているのも彼だね」

38歳の大ベテランに、走り負けることなかれ若者たちよ。