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ペップ 「満足して去る」

 

このチームを誇りに思う、とミスター。

始まりがあれば、いつか必ずや終わりは訪れる。ペップ・グアルディオラがこの4年間で547回行なってきた記者会見も、このアスレチックとのコパ決勝終了後のそれが最後となりました。なんとも寂しいものです。ただ、ファンにとって嬉しいのは、その最後の会見をペップが穏やかかつ幸せな表情で終えられたこと。自分の仕事に満足している、と偉大なる指揮官は語りました。

「私は満足してここを去るよ。全般的に、とても良い一年やった。このコパに勝つことで、私たちの手にした4つのタイトルに意味が与えられるんや」

 

◇プロセスの一部

このチームの成功も、長~~いスパンで見たバルサというクラブの成功における一時期に過ぎない。そんなふうにグアルディオラは強調しています。「自分がこのプロセスの一部となれたことに満足しているんや。私はなにも生み出してはいないよ。この哲学はもうずっと前に始まったもの。私はそれをただ続けさせただけやからね。これから訪れる人たちのために、自分がなにかポジティブなものを残せたことを期待している。私はFCバルセロナの歴史の一部でしかないし、私はこのクラブに背かないよう、それだけに努めてきた」

そして。「続投しない根本的な理由は疲労。将来のために重要なのは、この選手たちが続いていくことなんや。ベースはもう出来ている。未来は約束されているし、セクレタリオ・テクニコ(フロント)の努力によって、競争力は保たれていくやろう。これまでのようにこの選手たちがみんなを楽しませ続けてくれると、私は確信しているよ。全てを勝ち取った後に、私たちはまた今年4つのタイトルを獲得した。時間の経つにつれ、人々はこの選手たちが最高のフットボルをやったとみなしていくやろう。4年で14のタイトルを手に入れるのは至難の業。私たちはとても満足している」

 

◇メッシに教えられた

メッシに対しても、ペップ師匠は称賛の言葉を送っています。「私は彼から、より競争心を持つことを教わったんや。それによって監督になった時よりもずっと、私は競争力をもつようになった。それに彼がいなければ、14ものタイトルを獲得するのは不可能やったやろう。私はレオを通じフットボルの多くを学び取れたし、また同時に彼を助けられもしたと思う。私たちの方からは彼に、チームプレーにより関わることで、自分も大きく伸びると教えるようにした。自分がここまで見た中で最高の、そしておそらくはこれから見る中でも最高の選手を鍛えられたことは、私にとってとても名誉なことや」

また自身が見出し、可愛がってきたペドロに対してもミスターはこう称えました。「彼はものすごく当てになる選手。すばらしい動きをもっているし、献身的でゴールもある。彼の働きにはとても満足しているよ」

もちろん、ライバルであるアスレチックへの賛辞も忘れてはいません。「私はね、完全なるアスレチックファンなんや。彼らは絶対に諦めたりはしないチーム。すばらしいシーズンを送った彼らを祝わなければならない。彼らは私たちにとても多くのことを教えてくれたよ。是非ともマルセロ・ビエルサにはスペインで仕事を続けていってほしいと思う」

最後にグアルディオラは、ティトとの関係について語っています。「この数日間、私はいまひとつやった。(試合に関する?)あるニュアンスを、どう扱っていいのかハッキリと分からずにいたんや。ティトとはアスレチックをどうすれば無力化できるのか、何度も話し合ったよ」

監督生活最後の会見を終えたグアルディオラは、盛大なるスタンディングオベーションに見送られながら、ビセンテ・カルデロンのプレスルームを後にしたそうであります。

 

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