今日のことは忘れ、チェルシー戦に集中だ、と監督。
クラシコでの敗北(特に地元)はいつだって厳しい。そのことをこれでもかと思い出させてくれる、今回の黒星でした。この試合で示されたのは、思いのほか厳しいのであろうチームコンディション。リーガ11連勝、公式戦15試合無敗とシーズン終盤での粘りを見せていたペップチームでしたが、実際のところはやはり、かなりしんどいやり繰りだったのです。しかし彼らはまだ、ここで挫けるわけにはいきません。立ち上がり、火曜日のチェルシー戦で逆転勝利を収めなければならない。ここが真の踏ん張りどころです。
◇良い試合をした
手痛い敗北で終わったマドリー戦後、ペップ・グアルディオラは試合を次のように振り返っています。「まずは勝利とリーガ優勝を勝ち取ったマドリーを祝福したい。試合は良い立ち上がりやったよ。ボールを多く失いすぎていたけれど、そこは試合の重要性や勝ちたいという気持ちを考慮するべきなんや。先制された後は(リズムが)落ちたけれど、ハーフタイム前には得点チャンスもあった。後半も上手く始められていたとは思う。いろんな感情が起こってくるなかでは試合の分析は簡単ではないけど、私たちは良い試合をしたと私は思う。全般的にマドリーの作ったチャンスは少なかったし、私たちは多くのチャンスを作れていたんや」
さらに監督は分析を続けました。「選手たちが無力やとは思わんかったよ。私たちはピッチを広く使い、チャンスもあった・・・足りないところはあったけれどもね。他のマドリー戦よりも、今日は多くの決定機を手にしていたと思う。この子たちはこの4シーズン、可能なかぎり全てのコンペティションでプレーしてきたんや。8月の時点から、私たちは多くを要求されていた。それが労力を要することを、理解される必要はあると思う。こういう夜は期待してなかったけれど、時にはこういう試合になることもある。ここまでの道のりを考えれば、私にはこのチームを非難することはできへんよ」
「私は自分たちがマドリーよりも劣っていたとは思わない。2つのゴールを除けば、バルデスが仕事をする機会はほとんどなかったんや。望んでいたような試合をやれたし、私たちはよく競い合えていたよ。今日は悲しいことになったけれども、明日からはチェルシー戦へと臨むために、回復していくことやろう。彼らとの試合に集中しなければならない」
ロンドンでもこのクラシコでも、バルサは多くのチャンスを決め損ないました。「そうやね、この2試合では決定力の違いが勝敗を分けた。そやけど、それもまたプレーの一部ではあるんや。私たちは全ての試合で水準を満たそうとすることはできない。カギとなる瞬間に失敗したのは残念なことやけれどね」
◇立ち上がると信じている
そのチェルシー戦に関しては、グアルディオラはこうコメントしました。「敗戦のツケが回ってくるかどうかは火曜日に見ることになるけれど、私は選手たちが立ち上がっていくと信じている。過去にも彼らは同じような躓きから立ち上がってきたからね。火曜日の出来事は、私たちの残りシーズンを大きく左右するやろう。明日になればより落ち着いた状態で、チームのメンバーたちと次の試合のための話し合いが出来ると思う。チェルシーは今日、8人の選手を温存している」
勝負スタメンを起用したペップでしたが、結果は失敗でした。「もし違う選手たちを起用して負けていたなら、そのせいだと言われたことやろう。もしかしたら、私は間違ったのかもしれない。そうなんやろう。私はマドリーのビデオを見た後、こうプレーしたいと思って2日前に決断をしたんや」
そしてペップはこうも言っています。「選手たちは今、悲しんでるよ。けれども今彼らに必要なのは、なにかの助言や言葉ではなくて休息なんや。来年はまた、リーガタイトル奪還のために準備を行っていく」
ただ、若くしてこの大一番に抜擢され、チャンスを活かせず期待に添えなかったテージョは、あるいは落ち込んでいるかもしれません。ミスターはそんなテージョに対し、こう賛辞を送っています。「クリスティアンは非常に良いプレーをしたよ。このチームでエストレーモを務めるのは簡単やないんや。攻守において彼はすばらしい試合をしたし、スペースとチャンスを作り出していた。私は彼のプレーに満足している。若い選手がプレーをしたのは、とてもええニュースなんや」
では、チェルシー、マドリー戦と出番のなかったジェラール・ピケに関しては?「私は試合に応じて選手を選ぶ必要があるし、もしピケがプレーをしていたなら、何故プジョルやマスチェラーノではなかったのかと言われていたやろう。それにチームが勝っていたなら、君たちはジェラールの質問はしてなかったやろう。自分がベストやと考えるチームを、私は選んでいるんや」
コメント