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ペップの歴史的記者会見「puto amo」から10年

2011年のユーロクラシコ前夜、グアルディオラからモウリーニョに一撃
マドリー監督の度重なる挑発とコパ敗北を受け、選手たちを盛り上げるため実行した

コパとラ・リーガの国内ドブレーテ達成に燃えるバルセロニズモなのですっかり忘れていましたが、どうやら今日明日はチャンピオンズ準決勝なるものが開催されるようです。どこかを応援するなら、クレなのでペップ・グアルディオラ。そのペップが同じくチャンピオンズ準決勝の前日会見であの名言を残してから、昨日でちょうど10年になるよという話です。

モウマドリーとのクラシコ4連発

バルセロニスタが思い出すたびに心熱くなる好試合はいくつもありますが、2010/11シーズンのチャンピオンズ準決勝イダ@サンティアゴ・ベルナベウ(0-2)もそのひとつです。

このシーズンは運命の悪戯というか、リーガ→コパ→チャンピオンズ×2とエル・クラシコが2週間で4試合あるという伝説のクアトロ・クラシコが実現。
第一幕のリーガ対決@ベルナベウはバルサの優勝がほぼ決まっていたことでぼちぼちに終わり(1-1)、第二幕のコパ決勝クラシコ@メスタージャは102分にクリスティアノのヘッド弾が決まってモウチームが栄冠(0-1)・・・の流れで迎えたのが、その1週間後のユーロクラシコ第一戦でありました。

あのアフェライが仕事をしたことでも記憶されるこの試合、D10Sと呼ばれる前のレオ・メッシが2得点の大活躍にて守備的マドリーを葬るわけですが、その前夜の記者会見にて超気持ち良いコメントでバルセロニスタを鼓舞すると共にモウリーニョに一撃を食らわせたのがペップ・グアルディオラ。いまも語り継がれる「puto amo」がモウに贈られたのです。※putoは、お下品な単語。

ジョゼ、僕はキミに記者会見室のチャンピオンズを贈るよ。キミはここのボスで、●○な主人(puto amo)だ。私たちは20時45分にピッチへと出て、フットボールをプレーして勝つよう頑張るさ」(2011年4月27日版SPORTの表紙)

繰り返されるモウリーニョの挑発

モウリーニョがマドリーを指揮していた頃のエル・クラシコは、試合前も後も殺伐とした空気が流れていました。憧れのバルサ監督となる夢が叶わず、最初のカンプノウ訪問でいきなりマニータを食らったポルトガル人監督さんはその後 敵対心をむき出しにし、事あるごとにバルサやペップを挑発。
試合においてもペペラモスシャビ・アロンソらがラフなタックルを繰り返し、クラシコで白組に退場者が出るのが当たり前の数シーズンでした。指揮官が下劣だと、チームも荒れる良い見本です(今のモウは知らないけれど、当時は本当にひどかった)。そして試合後はなにかとグアルディオラを非難・・・。

ユーロクラシコ前のコパ決勝では、マドリーのラフプレーを容認し、ものすごく際どいオフサイド判定でペドロのゴールを無効にしたウンディアノ・マジェンコ主審に不満を漏らしたペップに対し、「監督には2つのグループがある。1つはとても少数派の、審判のことを語らないグループ。もう1つは多数派の、審判が重大な失敗をした時に非難するグループだ。私はここにいる。だが今は3つめのグループがあるね。属するのはただ1人、審判の正しい判断を批判するグアルディオラなんだが」と挑発しています。

チームを鼓舞

そんなモウリーニョに、場外戦はたくさんだとペップ・グアルディオラから爽快な反撃が繰り出されます。それが前述のputo amoです。でもこの会見は、出だしからしてステキでした。この出だし大好き。ペップは言いました。

セニョール・モウリーニョが私をペップと呼んだので、私は彼をジョゼと呼ぶよ。彼のカメラはどれだろう。きっと全部だね。明日、私たちは20時45分にピッチで対戦することになる。ピッチの外でのチャンピオンズリーグは彼がすでに勝利をしたし、私はそれをプレゼントするので、自宅に持ち帰って楽しんでほしい。私たちは自分たちの手持ち、ピッチで戦うことで我慢しよう。彼はこの部屋のputoな主人であり、putoなボスだ。世界で一番支度が出来ている。私は一瞬たりとも彼と競いたくはない。私はただマドリーを祝福するだけよ」

この会見をテレビで見ていた選手たちはビックリしたそうなのですが、戻ってきたグアルディオラを拍手喝采で迎え、翌日のピッチではマドリーにきっちり勝って見せた。
SPORTによると、グアルディオラは自重を勧めたスビサレッタの説得に対し、「選手たちに必要なんだ」と敢えてこのステキなスピーチをしています。コパ決勝クラシコに敗れたチームが精神的に凹み、緊張していると見ていたのです。さらにビクトル・バルデスにリラックスできる動画をチームに見せるようお願いし、雰囲気を和ませています。これも効果がありました。

ベルナベウでのユーロクラシコを0-2で先勝したバルサのその後はご存じのとおり。続くカンプノウでのブエルタを1-1でいなしたチームは(肝腫瘍を乗り越えアビダルが復帰!)、ウェンブリー決勝にも勝ってビッグイヤーをバルセロナへと持ち帰りました。あれからもう10年も経っちゃったんですなぁ。以上、バルサ史に残るペップ会見についてでした。

 

コメント

  1. silver より:

     私もメレンゲとペリコは大嫌いですが、マドリーに関してはクラブというよりモウリーニョマドリーへの嫌悪感が大きいなぁとしみじみ思っております。
    …今もマドリーは嫌いではありますが、それより興味が無いww

     大手術を乗り越え、驚異的な回復を見せたAbidalがピッチに立つなんて本当に信じられない光景でしたし、ビッグイヤーを掲げる姿は今見ても泣ける思い出です!!

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