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もうちょっといけた第一戦

 

またもモウチームを仕留め損なったバルサ。

守備陣のレギュラーを大量に欠くモウチームを、コパ敗退へと追い込む絶好のチャンスと思えた今回のクラシコ。しかしながら前日にジョルディ・ロウラが語っていたとおりにマドリー攻略は簡単なミッションとはいかず、勝負の行方はほぼオープンのまま、1ヵ月後のカンプノウへと持ち越されることとなりました。両チームともに決定機をいくつか逃したこの試合でしたが、より残念感があるのは1対1を2回逃しているバルサです。悪い結果ではないのだけれど、もっといけた1-1でありました。

 

ジョルディ・ロウラ「追加点だけが足りなかった」

ベルナベウでの熱戦後、プレスルームに現れたジョルディ・ロウラ第二監督の分析も、おおよそファンの感想と同じになっています。「試合の展開からすると、まず言えるのは私たちの効率性が悪かったことだ。ピケは素晴らしい試合をしたけれど、私としてはチーム全体の仕事ぶりを強調したい。チームに足りなかったのは、点差を広げることだけだったよ」

試合内容については、ロウラはこう見解を述べました。「すでに言っていたようにこの手の試合は難しいものだし、ちょっとしたディティールによって決着が付くんだ。私たちは前半、いつもよりもボールを失う場面が見られたし、それがマドリーにとって好都合となっていた。けれどもチームは少しずつ試合をコントロールして行き、後半は私たちの出来が相手を上回っていたよ」

よりディティールに関しては。「序盤はマドリーがもっと前線から圧力をかけてくるかと思っていたよ。マドリーがフィジカルに優れたチームで、簡単にボールをコントロールさせてくれないチームなのは分かっていること。だから私たちは少々、前へと急ぎすぎていたんだ。序盤はその点において、私たちはあまり良くはなかった。マドリーの守備には驚かなかったよ。巷では欠場者について言われていたけれど、欠場者がいたところで、マドリーが素晴らしいチームだという私の考えに変わりはないんだ。マドリーが弱くなるだろうと言われていたけれど、そんなことはなかった」

そして予想どおりにカンプノウのブエルタへと持ち越しとなった決着については、こう意気込みを語る第二監督です。「私たちはいつものようにプレーをするよ。私たちが相手を待つことは決してないし、それは私たちのスタイルじゃないんだ。この試合では明快な結果とならなかった。ブエルタは激しい試合になるだろうね」

 

チャビ「バルサが上回っていた」

自分たちがマドリーを仕留め損なった、というのは、バルサ選手たちの共通する感想となっています。例えばフリーキックをクロスバーに阻まれ、決定的シュートをバランによってクリアされたチャビ・エルナンデスは、試合後のミックスゾーンにてこう残念がっています。

「バルサの方がレアル・マドリーを上回っていたよ。僕らが(好機を)逃してしまったんだ。僕らはより多くのゴールを決めるために、攻撃的にプレーを行った。チャンスはあったのに、僕らはそれを活かせなかった。とっても奇妙な感覚だよ。僕らにはただ、試合を決める行為が足りなかった。僕らは勝たなければならなかっただろうし、もっと点を取らなければならなかったんだ」

チャビはまた、「僕らはもっと効率性を上げなければならない。最近はたくさんチャンスを造りながらもそれを逃しているし、今回も決定機を4つほど外している」と改善すべきポイントを指摘。1-1のスコアに関しては、「全てはオープンだけれど、良い結果ではある。試合内容からすればそうじゃないけど、結果としては良い」としながらも、「マドリーのゴールは存在しないはずのコーナーから生まれている」と物申したり、「マドリーは僕らの失敗を当てにしてる」と語るところは彼らしいといえます。

 

セスク「勝ちが相応しかった」

一方、試合終了後間もなく、ピッチサイドにてカナル・プルスの取材に応じたセスク・ファブレガスは、「試合全体の成り行きからすれば、もっと点差が開いていた可能性はあったね」とコメント。「僕らは序盤、ちょっとよそよそしいところがあって、ボールをあまり持てなかった。でもその後は試合をコントロールしていたし、僕らにとってもっといい結果に出来ていただろう」としています。

1-1に終わったスコアについても「すごく難しいスタジアムでの試合だから良い結果だよ。僕らにはカサでのブエルタがあるしね」と満足感を表しているセスクなのですが、身内であるバルサTVのマイクに対しては、もっと本音をのぞかせています。「ガッカリしてるよ。だって試合展開からすれば、僕らには勝ちが相応しかったからね」

そして本命について問われると、「クラシコではあらゆることが起こりえるもの。どうなるかはいずれ分かるさ。でもブエルタは1ヶ月先のことだし、今はリーガに集中しないとね。」と、コパはひとまず脇へおく必要があると指摘するセスクでした。

 

ピケ「ポジティブにいかないと」

TV3のマイクに応じたジェラール・ピケもまた、「後味は苦いし、正当な結果かどうかは僕には分からない。もう少し良い結果を手に出来ていただろう」とエンパテを残念がる選手の一人です。しかしながら彼の持ち味は、シャキーラもそこに惚れたのであろう前向きさにあります。ワカ旦那はこう言います。

「僕らは良いイメージを残してベルナベウを後にするし、ブエルタでは僕らのファンが後押しをしてくれるさ。僕らはポジティブな結論を引き出す必要があるし、実際に僕らはすごい試合をしたよ。もっとゴールは奪えただろうけど、僕らはとても好い試合をしたんだ」

そういうピケさんも、開始1分で黄紙を頂戴しながらも、そんなことは全く感じさせないとても素晴らしいパフォーマンスでありました。「もう一度決勝へと勝ち進むために、とっても重要な試合」だと語るカンプノウのブエルタでも、ピッケンバウアーはチームを多いに助けてくれることでありましょう。彼はこうも言っています。「僕らがコントロールしているように見えていたけど、1つのカウンターから彼らはゴールを決めた。僕らは教訓を得たんだ」

【マドリー 1-1 FCバルセロナのマッチレポートはこちら】

 

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