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プジョル「バルサのために全てを捧げた」

クラブ主催のお別れ式典で、感謝を述べたカピタン。

2014年5月15日(木)、カンプノウに隣接するイベント室Auditorio 1899にてFCバルセロナの偉大なるカピタン、カルラス・プジョルへのお別れイベントが行われました。こちら、各種イベントや会議用に昨年完成したスペースで、600席以上が準備できるとのことなのですが(500平方メートル)、カピの送別式となると出席したいと望む人たち多数。チームメイトたちを筆頭に元会長、監督、友人、家族らがずらりと駆けつけ、会場は満員となっています。最前列ではクラブ理事たちや親友イバン・デラペーニャ、ハビ・ペレスほか、パートナーのバネッサ・ロレンソさん、そして母様が壇上のプジョル(Tシャツ^^)を見守りました。

幾千万の子供たちが夢とするキャリア

式はまず、プジと共に壇上の席に座ったジョゼップ・マリア・バルトメウ会長のスピーチから始まっています。会長がカピタンの功績を称え、感謝の言葉を送った後は、こちらも壇上のアンドニ・スビサレッタによるスピーチ。バルトが原稿を読んでいくものだったのに対し、スビは横のプジョルに語りかけるスタイルでのおしゃべりでした。

そしていよいよ、我らのプジョルにスピーチの番が巡ってきます。トップチーム選手として15年間守ってきたバルサのユニフォームに別れを告げるグランカピタンはまず、会長たちの言葉への感謝の言葉を述べた後、今感じていることを説明していきますと、退団の理由となったヒザの状態について語り始めました。

「これだけたくさんの人がここに来てくれたのを見ると胸がいっぱいです。今は僕にとってとても難しい時ですが、楽しめるように頑張ってみます。僕は多くを語る人間ではないのですが、何ヶ月か前にも言ったように、ヒザの問題は今も消えることなく僕を悩ませている。それによって僕のバルサ選手としての時代は6月30日をもって終了となります。クラブや外部のドクター、物理療法士の方々には感謝です。今のところは解決策を見つけてませんが、僕は諦めない。これからもトライを続けていきます。ただ、これからはもうプレーすることへのプレッシャーなく戦うことになるでしょう」(水をひと口)

「兄や友人のハビ・ペレスとラ・ポブラ村でプレーをしていた時、もし彼らが僕はこんなキャリアを手にすると言っても、信じなかったでしょう。僕はたくさんの子供たちにとっての夢を過ごしてきたんです。僕はとても恵まれていました。この19年間、僕は自分が一番好きなことをしてきた。それはトレーニングをし、フットボルをプレーすることです。(しばし沈黙)僕はたくさんのタイトルを勝ちとりましたが、最も嬉しく思うのはこのクラブの人間的な部分です。僕は子供としてここへ来て、自分がとても誇りに思う家族と共に去っていく… 会長、理事、職員、コーチ、選手の皆さんに感謝します。最高の選手たちと一緒にプレーできた僕は幸運でした。みんなのことを、僕は寂しく思うことでしょう」(会場拍手)

「この数年間、僕の状態を気にかけてくれた連盟の人たちにも感謝します。会長から職員の皆さん全員にありがとうと言いたい。僕が若く、そして負傷している時に電話をかけてくれた元選手のことを決して忘れないでしょう。代表チームのブラジルでの幸運を期待しています。そしてファンのことも忘れたくはありません。ファンの人たちは僕を無条件に応援し、いつだって僕の側にいてくれた。僕はとても幸運でした

「そして最後に、この場所に居ない人たち、父、アントニオ・オリベラス、ミキ・ロケ、ルイス・アラゴネス、そしてティト・ビラノバを想います。一つの時代が終わりますが、新しい時代がやって来ます。僕はそれをこれまでそうしてきたように楽しんでいきたい。ありがとうございました。ビスカバルサ」(一同起立し、盛大な拍手)

 

監督よりも、少年たちの育成

スピーチが終わった後は、プジョルへと捧げる上のビデオが流され、チャビ・エルナンデスからは送辞が送られます。そして報道陣への質疑応答へと入り(会長とスビは降壇)、カピタンは様々な質問に答えています。ここからは訳の口調が変わりますが、どうかお気になさらずに^^;

今後について
「以前にも言ったように、計画の1つは僕をとても苦しめてきたヒザを治すことだよ。それにはまず休むことが一番だと思う。これからは多くのことを考えていかなければならないけれど、計画を共有するパートナー(バネッサさん)と一緒に決断していくつもりなんだ。話をくれたクラブにはとても感謝しているけど、今はまだ何も言えない。これまで僕はずっと、チームと共にいてプレーをすることに集中してきた。監督業は考えてなく、他の部分でこのクラブに居たいね。自分が監督やアシスタントになるとは思わないんだ。フットボルバッセ(育成組織)の方が僕は好きだよ

「僕は今年ほとんど試合に出ていないし、ここでそうだった選手が他の場所で出場できるかといえば難しいだろうね。今望むことは回復すること。でもそれはプレーをするためじゃなく、パデルやジョギングといったスポーツの出来る活動的な生活を送るためだよ。今はそれが出来ないからね」

カンテラーノたちへの助言
「子供たちには、日々を楽しみ、向上を目指し、今自分たちがいる場所を評価するように言うだろう。バルサのカンテラにいるというのは良いことだけれど、トップチームに上がってカンプノウでプレーすることが最高点なんだ。父には、もしクラブから切られたとしたら、それはお前が全てを出さなかったからだと言われたよ。だから最後まで戦うことだ。僕はバルサのため、フットボルのために全てを捧げた」

最高の思い出
「一つだけ選ぶのは難しいけれど、それが意味するところから、一番はアビダルがチャンピオンズのトロフィーを掲げた瞬間だよ。彼は誰よりもそれに相応しかった。決して諦めない彼は、人生のお手本さ」

リーガタイトル
「チームメイトたちが全てを出してくれるよ。ファンのサポートがあれば、僕らはより強くなるだろう。戦うための動機が僕らにはあるし、リーガを僕らのお手本だったミスターとティトに捧げたいんだ。スポーツよりもそれ以外のことで非常に辛いシーズンだったけど、ハッピーエンドになって、僕らがリーガ優勝すると僕は信じているよ。これはファイナル。僕らは勝たなければならないし、もし全員が一つになれば、僕らが勝つと確信してる。僕はプレーをしないし、ベンチに入ることもないだろう。タイトルを争っているベンチに入るのは、状態が100%の選手でなければならないんだ」

マルティーノへの感謝
「僕がミスターに愛情を込めているのは、彼がそれに相応しいからだよ。彼が僕に望んでいたように試合に出れず、心苦しく思う。僕はそうなるよう試みたんだ。彼はシーズン当初から僕が良くなると信頼してくれたけど、事は上手く運ばなかった。でもいつも彼は僕を励ましてくれたよ。バルサの監督は非常に多くを求められるもの。勝つだけではなく、良いプレーをすることが求められるし、複雑な周囲の要求と戦わなければならない」

カピタンの後継者
「チャビやアンドレスのように、経験豊富で芯のある選手はたくさんいるよ。カピタンマークは良き人たちの手の内にあるんだ。一番大事なのは、常にチームやチームメイト、クラブの側にいて、あらゆる面で彼らを助けること。僕らのようにヒューマンなグループは他にないし、彼らが僕をとてもやり易くしてくれてたと思う

バンガール
「彼は僕にトップデビューの機会をくれたし、そういう意味で最も重要な監督といえるね。でも彼はそれだけじゃないんだ。彼は戦術に長け、要求するレベルが高く、なによりも立ち向かう人だった。時々はイヤなことも言うけれど、努力をしていて意欲があると見ると、いつもチャンスをくれたよ」

どのように記憶されたいか
僕はバルサとフットボルのために全てを出してきた。だから僕はそういうふうに、クラブのために全てを捧げた人間だと覚えていてほしいかな

 

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