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ティト「ペペのラフプレーでビデオを作れる」

 

選手たちの献身ぶりには満足感を示したミスター。

ミッションは半ば達成というところでしょうか。モウチームを倒せば11ポイント差となっていた地元クラシコで、勝ち切ることができずに2-2のエンパテ。もう少しやれた感じがするだけに悔しさが残る試合なのですが、8ポイント差が維持されたこととデフェンサクライシスであることを考慮すれば、悲観するほどの結果ではありません。アトレチコに勝点で並ばれたことの方が、むしろビックリとも言えます。メッシ、クリスティアノの両クラックに引けをとらないファルカオの脅威の決定力なり。

 

アドリアーノ起用の理由

シメオネ軍団はさておき、クラシコ後に行われた記者会見におきまして、報道陣からティト・ビラノバにまず為された質問は、アドリアーノの先発起用に関してでした。これまでの数試合の采配で完全にソングだと思わせながら、ふたを開ければまさかのアドリアーノ。これについてティトは、こうヒミツを明かしました。「スタッフとは前もって話をしていたんだ。アドリアーノには金曜日に持ちかけたよ。私たちには彼の確信が必要だった。金曜と土曜のトレーニングで彼のセントラルを試し、彼は上手くやれそうだ、動き方は3バックの時とよく似ていると言っていた。彼の努力には感謝をしたいと思う。彼はしかもそれを、マドリー戦でやったんだ。同じく、この試合に間に合わせるべく努力してくれたジェラール・ピケにも感謝の言葉を送りたい」

こっそりとトレーニングでアドリアーノのセントラルを試していたのは分かりました。しかし何故、ソングではなくアドリだったのか。その理由は相手とのマッチングだったのだとミスターは答えました。「ソングへの私の信頼はすでに示してきたと思う。ケイタが退団したことで、ソングはピボーテ兼セントラルとして入団してきた。また別の試合では、セントラルとしてプレーすることもあるだろう。しかし今回はマドリーとの試合であり、連係の点で彼にはまだ不足があった。ソングにはダッシュ力があるけれど、スピードではアドリアーノに分がある。私たちは先発を何度も考えたんだ。アドリアーノはすばらしい試合をしたよ。バルトラ?彼はいずれ出番を得るだろう。ただ今回は彼を使う状況ではなかった」

 

この結果で満足

いつものように勝ちにいったバルサでしたが、結果は残念ながらエンパテ。この結果についての、ティトの評価はこうです。「もしシーズンの最初に、第7節の時点でマドリーに8ポイント差を付けていると言われたなら、私たちはそれで良しとしただろう。11ポイント差にできる可能性はあったとしてもね… 引き分けで終わろうとは、私たちは一切考えなかったよ。ゲーム終了直前には、モントーヤとペドロに得点機があったんだ。チームのパフォーマンスと、選手たちの見せた野心には満足しているよ。とても良い試合だった」

アドリアーノの起用と並んで、不思議だったのはイニエスタの前線起用です。ここは好調だったテージョでも良かったのではないか?そう質問されたミスターは、次のように答えました。「テージョはこのシーズン序盤、非常に良い働きを見せてきた。けれども私はメンバーを選ばなければならない。アンドレスが怪我から戻り、セスクもまた調子が良かった。アレクシスはチームにスピードをもたらしてくれた。ペドロには得点力がある… 誰もがプレーすることは不可能なんだ」

一方、この試合も際立ったのがレオ・メッシのプレーでした。「彼の限界点がどこにあるのか、私たちには分からないね。彼のような選手を、私たちが今後目にすることはないだろう。彼は断トツで世界一だよ。もしレオがいなければ、クリスティアノはより高い評価を受けていただろう。メッシと同時代にいたことが、彼の不運だった」

 

モウリーニョとペペについて

カンプノウで引き分けた後、モウリーニョは「マドリーは紳士のクラブ。ペナルティの笛が吹かれなかったと話すことはできない。それがこのクラブのフィロソフィーであり、私はそれを尊重する必要がある」などと言っていまして、彼の弟子ぺぺは「バルサは芝居ばかり」と批判しています。それらについて質問されたティト・ビラノバは、こんなふうに斬り捨てました。「審判について話したくないと言いながらも、モウリーニョはそれについて話している。マドリーの2点目の直前には、イニエスタへの明らかなファールがあったよ。もし私たちが審判について話をするなら、全てを分析することだろう。ある特定の行為だけではなくてね。ぺぺ?私たちは彼のラフプレーで1つのビデオを作ることが可能だ。いったい彼が何を言うことがあるだろう」

もちろんバルサ系のメディアには、”ティトさん、これがそのぺぺのビデオです”という親切な動画が紹介されている次第です。

ちなみにモウリーニョとの関係については、「彼は私に良い試合だったと言ったし、私も彼に同じように言ったよ。私たちの関係は適切。今彼は私に挨拶もするしね。第2監督だった頃は、そういうことはなかった」と、ちらりと毒を吐いているティトであります。

 

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