スポンサーリンク

マッチレポート|リーガ第36節 セルタ 2-0 バルサ

Liga Española | jornada 36

主力はごっそり温存し、リバポー戦に備える。
結果云々よりも、デンベレの負傷が痛い。

ラ・リーガはもう決着が付いたので、アンフィールド決戦のために主力は温存。バライードスに乗り込んだ控えメンバーはパンチ力を欠き、残留争い中のセルタに2-0で敗れた。結果に大きな意味はないが、ウスマン・デンベレの負傷が痛手。

Embed from Getty Images

試合のポイント

完全ローテーション:前節で優勝を決めているバルサと、残留の懸かっているセルタと。勝点に対する切迫さの違いが、結果になって表れた。リバポー戦に中2日で挟まれているバルサは主力をまとめて休ませ、若手中心の面々が出場。期待のアラニャー&プッチをたくさん見られたので、まあ満足ではある。



デンベレ負傷・・・:この試合で最悪の知らせは、序盤に発生した。右太もも裏の筋肉を痛め、ウスマン・デンベレが6分でピッチを去る羽目になったのだ(アレックス・コリャドがデビュー出場)。アンフィールド決戦での重要な戦力だっただけに、これは痛い。

カンテラーノ鑑賞:前半のセルタは大人しかった。残留が懸かっていると思えないほどに受け手に回り、ボールはバルサが悠々と展開。カルラス・アラニャーとリキ・プッチ、それにアルトゥールの中盤は未来を期待させるものだった。やはりリキは特別な子。トディボはまずまず、ワゲも良かった。しかし前線にパンチ力がなかったことで、決定機を作るには至らず。

セルタ先制、VARでオフサイド:後半に入ると、バルサ初のピンチが訪れた。52分、CKの流れからアラウホが一度ネットを揺らしたものの、VARによって無効と判定されたのだ。ビデオで見ると確かに身体が少し出ていたが、若干厳しい判定。だがエンジンのかかっていたセルタはこの出来事に萎れることなく、引き続きバルサのゴールを脅かしていく。

セルタ本当に先制:セルタの得点が決まったのは、トディボが治療のためにピッチ外に出ていた瞬間だった。ボウデボウズのセンタリングに、臨時CBアルトゥロ・ビダルとの競り合いに先んじたマキシ・ゴメスが合わせて1-0。バライードスは歓喜に沸いた。

リアクション無く終了:前線での突破力のないバルセロナに、そこからなにかを起こせそうな匂いはなかった。88分にはVARにワゲのハンドを取られ、イアゴ・アスパスのPKが決まって2-0。セルタの勝利を動かないものとした。残留に近づいたことで喜ぶバライードスの人たちを見ると、これはこれで良しかとも思う。

トピックス

デンベレ負傷:試合に負けたことよりも、ウスマン・デンベレが負傷したことが痛い。クラブ発表によれば、右脚ハムストリングスの負傷。具体的な怪我の範囲は検査待ちだが、25日(3週間後)のコパ決勝は微妙なところか。チャンピオンズ決勝(6月1日)に勝ち進んだ場合、間に合うかもしれない。
デンベレの筋肉系負傷は今季3度目。

カンテラーノたちがアピール:温存された主力選手たちに代わって出場した若者たちが、資質をアピール。中盤ではカルラス・アラニャーが積極的にゲームを作り、リキ・プッチが持ち前の大胆不敵さを披露。この子は本当に度胸がある。デンベレ負傷で急きょ出場のコリャドは、ちょっと遠慮気味だったか。

コリャドがデビュー:アレックス・コリャド(20)が公式戦トップデビューを飾った。ミランダ、チュミ、クエンカ、プッチ、ワゲに続く、今季6人目のデビュタンテ。背番号は「34」。試合後に曰く「すごく幸せだよ」「ミスターには、落ち着いてバルサBでしているプレーをするように言われた」

ワゲも好印象:バルサBから呼ばれたもう一人の選手、ムッサ・ワゲ(20)も光るプレーを見せた。良かったのは攻撃における積極性。アフリカンらしいフィジカルを活かした攻めは、バルサの数少ない攻撃オプションとなっていた。得点に近づく場面もあり。来季はもっと出番がありそうだ。ハンドを犯し、セルタ2点目のPKを与えたりもした。

ムッサ・ワゲ「内容は悪くなかったけれど、負けたね。(PKとなった)ハンドは意図的じゃなかった。不運だったけれど、それもフットボールだ」「すごく前線でプレーしたと思う。僕に期待されてるのはそれだし、少しずつ良くなっていくと確信してるよ。もう少しで初得点だったね。次は上手くいくと期待してる」

トディボも負傷か:怪我に関して、バライードスでのバルサは不運。序盤に筋肉を痛めたデンベレだけでなく、ジャンクレール・トディボもまた太ももを傷めて68分にピッチを後にした。クラブ発表はないものの、太ももを触りながらの交代だったので、おそらく負傷。

パシージョでお出迎え:選手入場時の出来事。前節のレバンテ戦でラ・リーガ王者となったバルセロナを、セルタ選手たちはパシージョ(花道)で迎えてくれた。

シレセン主将:チームのカピタンズ(メッシ、ブスケツ、ピケ、セルジ・ロベルト)が揃って欠場したため、ジャスペル・シレセンがカピタン腕章を巻いて出場。試合後にSNSを通じ「昨日の試合は複雑だった。僕らがしたい試合はできなかったけれど、カピタンになれたのは名誉なことだった」とコメント。
ちなみに今日のチームで最も古株はトーマス・ベルマーレン(2014年夏入団)ではあったが、彼は期限付き移籍の期間が長かったのでシレセンが選ばれた模様。




Celta de Vigo FC Barcelona
2 0
4 de Mayo 2019 – Sabado 20:45 h
Balaídos
:18,509
Goles
Maxi Gómez (67)  
Iago Aspas (88pk)  
Titular
Rubén 【5】Cillessen (c)
Hugo Mallo 【6】Wagué
Cabral 【5】Todibo
Araujo 【5】Umtiti
Olaza 【5】Vermaelen
Boudebouz 【6】Arthur
Lobotka 【6】Riqui Puig
Okay 【5】Aleñá
Boufal 【sc】Dembélé
Maxi Gómez 【5】Malcom
Iago Aspas 【5】Boateng
Cambios
Boufal→
B. Méndez (71)
Dembélé→
【5】Collado (6)
Boudebouz→
Jozabed (85)
Arthur→
【6】Arturo Vidal (62)
Maxi Gomez→
Beltrán (90+1)
Todibo→
【5】Murillo (68)
Entrenadores
Fran Escribá 【6】Ernesto Valverde
Arbitro
Sánchez Martínez (murciano)
Tarjetas
Boufal (31) Vermaelen (14)
  Umtiti (29)
  Todibo (55)
  Boateng (72)
  Arturo Vidal (79)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2

Golesredcard

0 0 0
5 8 13 (6)

Tiros a puertaredcard

7 (1) 2 5
1 4 5

Ocasiones de Golredcard

1 0 1
7 4 11

Cornersredcard

11 0 1
1 1 2

Fueras de juegosredcard

1 0 1
    317

pasesredcard

618    
37%   35% Posesion del Balon 65%   63%
5 6 11

Faltasredcard

13 6 7
1 0 1

Tarjetas Amarillasredcard

5 3 2
0 0 0

Tarjetas Rojasredcard

0 0 0
Formación

ラフィーニャが負傷欠場。ラキティッチ、ブスケツが出場停止。
テル・ステーゲン、ピケ、スアレス、メッシ、アルバ、セルジ・ロベルトが監督判断で招集外。
イニャキ、セメド、コウチーニョ、ラングレ、ムリージョ、ビダル、コリャドがベンチスタート。

CLリバポー戦に挟まれているので、主力は揃って温存。若者だらけのメンバー構成となった。
前半5分でデンベレが負傷したため、バルサBのアレックス・コリャドがデビュー。途中、マルコムとサイドを交代したりもしていた。

交代の2人目は、定番のアルトゥールからアルトゥロ・ビダル。ただし今回のポジションはピボーテ。
3人目は負傷のトディボに替わってムリージョ。

Titular Final
先発時 終了時
 

2019年5月05日(日)、デルタ・デ・ビーゴ戦翌日のバルセロナスポーツ紙。

MD「警報!」

  • 警報!
  • → バルサにとって通行料のかかったパシージョ:試合に敗れたうえ、デンベレが負傷しアンフィールド決戦は欠場へ
  • → リバポーはサラーを失うだろう。ニューカッスル戦でダメージを受け、担架で運ばれた

SPORT「デンベレとサラーがKO」

  • デンベレとサラーがKO
  • → フランス人はビーゴで筋肉を傷めリバポー戦は選択肢から外れる。エジプト人は打撃を受けて倒れ、担架で退場
  • ■ハンドボール/バルサ・ラッサ 79-76 ナント
    バルサ、ファイナルフォーへ・・・
  • ■フットサル/モビスター・インテ 4-5 バルサ・ラッサ
    ・・・そしてコパ・デル・レイ決勝へ

 

コメント

  1. 中野のクレ より:

    リキはセグンダBではもったいない。
    トップチームに上げるかベティスかアヤックスで鍛えてもらいたい。

    ビタルが出てきたのは驚いた。
    今や不可欠で替えの効かない選手なので完全休養で良かったのでは?
    万が一怪我でもされたら寿命が縮まる。
    彼なくしてチャンピオンズ制覇は無い。
    オリオルかトディボがピボーテで良かったんじゃないか?

    リキ、トディボはトップチームでものになる。
    ワゲは高く売れそう。
    マウコムは高額な選手だが違いを見せられなかった。

タイトルとURLをコピーしました