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バルサはあくまでも優勝を目指す:カピタンたちの主張

クラブの現状を変えるために、団結を求めた“広報部長”ジェラール・ピケ
セルジ・ロベルトもまた4強に入ることで良しとしない、と断言した

0-0に終わったカディス戦において何か希望の光を見出すとすれば、カピタンたちの言葉になります。実際には試合中ではなく、終了後のインタビューなんですが、自分たちはバルサ選手であり優勝を目指すためにここにいると言い切ったジェラール・ピケ、そしてセルジ・ロベルト。前日会見の声明文の中で「上位に入れば御の字」と述べたクーマンに落胆しただけに、選手たちの気概を嬉しく思うのです。

ガビは希望

まず、カディス戦の雑感を少し・・・
グラナダ戦に続き、この試合もまた重苦しいものとなりました。なにせゴールが遠い。レオ・メッシがいなくなったことで得点が減ることは覚悟していましたが、さっそくD10Sの偉大さを思い知らされる日々です。
9月に入ってからはわずか1得点(アラウホ気合のヘッド弾)に止まり、ラ・リーガの最初の5試合において8得点しか決まっていないのは、2003/04シーズン以来だそうで。当時は太陽王ロナウジーニョがクレを光の指す場所へと導いてくれましたが、今季は誰が我らを救ってくれるでしょうか。

ヌエボ・ミランディージャでの数少ない明るい話題は、クーマンが先発起用したパブロ・パエス・ガビでした。17歳と49日での先発出場は、21世紀のバルサ選手ではアンス・ファティの16歳318日に続く2番目の若さだという。
プレーぶりも非常に活発で(チーム2番となる64本のパスを成功)、骨太“先輩”ファリに臆することなくボールを受けにいく姿が好印象でした。守備にもよく走る選手ですな。日曜日のレバンテ戦もおそらくは先発起用されるので、貴重な観戦モチベーションにしたいと思います。

ピケ「このシャツは2位3位のためではない」

そしてそう、試合終了後のカピタンたちのコメントです。
今チームを引っ張っているのは会長不信で行っちゃっている監督ではなく、ジェラール・ピケじゃないか。自分たちはあくまでも優勝を目指しているし、チームの現状を明るい方向へと戻すには団結が必要だ、とジェリはメッセージを送っています。

試合の前日会見で読んだ声明文の中でクーマンは「今季は上位でラ・リーガを終えられれば成功」だと言ってのけた。https://blau-grana.com/210923_koeman.html

「(バイエルン戦の後に)“es lo que hay” これが現実と言ったのは、僕らが多くの欠場者を抱えているからだけど、結びで僕らはタイトルのために競っていくだろうとも言ってるんだ。僕はこのカミセタ(シャツ)は2位とか3位になるためにあると思っていないよ。全てのタイトルを求めて戦い、勝つために僕はここにいるんだ。チームはやる気だ。僕らがおかれた現状では勝利が必要だけど、僕はチームの戦いぶりを誇りに思ってもいる。僕らは立ち向かったし、勝点3を持ち帰るチャンスもあったからね。日曜日はファンに喜びを与えられればと思う」

「クラブは何年もの間、波の頂点に乗っていた。だから今は慣れない状況にいるけれど、僕らが勝つようになる、チームは競っていくと僕は確信してるんだ。それを疑わないでほしい。立ち向かっていく方法はいくつもある。僕ら選手はみんなに有利になるよう船を漕ぐためにここにいる。僕らは摩擦を求めないし、二つの党派も求めないだろう。それは誰の手助けにもならない。僕らは試合に勝つために全てを出していくよ。選手は勝つことに集中している。外部のことは、僕らにコントロールできないしね」

そしてピケは、ラ・リーガの日程を痛烈に批判しました。
僕が理解できないのは、このカレンダーだよ。月曜日にプレーした僕らをどうして木曜日にまたプレーさせるんだろう?このラ・リーガを任されている人たちは、これが分からないのかな?僕には理解できない。平穏に週末に試合を組める時に月曜日にプレーをさせて、次は木曜日で、その後に日曜日の16時だ。水曜日にはチャンピオンズがあるのに。批判に見えるけど、これは意見さ。僕が言いたいのは選手も人間であって、休息が必要ってことだ」

セルジも同意見

カピタンズの一員であるセルジ・ロベルトもまた、ピケと同様の見解を示しています。
「励んで物事を解決して、勝ち始めないといけないね。全員がもう少し頑張る必要がある。ラ・リーガは長いしね、チームが前進すると僕は確信してるよ」
「バルサはラ・リーガで優勝しないといけないんだ。僕は4強に入ることで良しとはしない。僕らはバルサだし、僕らには優勝を争っていけるすごく良いスカッドがある。チームのために全力を尽くしたいと思う。みんながこれまで以上に一つにならないといけない」

暗い話題、しょっぱい試合が続き、応援するファンとしても気持ちが落ちがちな現状だけに、選手たちのこの諦めないとの宣言はより嬉しく心に沁みます。その言葉を信じて、いずれ訪れる逆襲の時を楽しみにしていきたい。多少の苦境に挫けないためには健全な精神が大事ですし、クレの皆様、まずは早寝早起きをして健康の維持に勤めていきましょう(自分に言い聞かせる)。

コメント

  1. silver より:

     やはりこういう苦しい状況でメディアの前に立ってメッセージを発信してくれるPiqueは頼もしい存在です。
    そういった意味では今のバルサにおいて最も重要な存在だと思っています。

     戦術やら陣形やらをコネたところでこの状況が一変するとは思えません。チームとしての完成度が低いのは勿論のこと、クーマンにはそれを高めるだけの技量もありません。これでは誰をどこで起用しても大差は生まれないと思います。

     それでもバルサはタイトルを目指して戦わなくてはいけません。その長い歴史の中で良い時も悪い時もありましたが、バルサのシャツに袖を通すプライドだけは守らなくてはいけません。
     監督がそれを理解していないのは本当に残念です。クーマンが読み上げた文書に何の意味があったのかはわかりませんし、知りたくもありませんが、タイトルを目指す気がないのであれば彼にはベンチから出て行ってもらいたいと思っています。

  2. サイ より:

    カンテラの責任者達がアンスファティに匹敵すると評価してたガビ。やはりクレからも評価高いですね。ユース時代得点も量産してたみたいなのでデヨング、ペドリに無い得点力を発揮して二人を脅かす中盤の光になって欲しいですね。

  3. カズ より:

    クーマンが言ったことは本当の事だろう
    今のスカッドでは優勝など論外で上位4チームに入ることも厳しいと言わざる
    えない
    それはファンも分かってはいるが
    監督がそれを正直に言ってしまってはファンもがっかりするし選手もやる気も削ぐことになる
    だからそれは言うべきではなかった
    ただそれをクーマンに言わせてしまうほど今、彼へのバックアップが無いということでもあると思う
    戦力や精神的な支援なしでずっと孤高を保てるほど人は強くはない
    クーマンに出ていけというのではなく声援を送ることこそ必要なことではないかと思う
    まあでもここまでこじれてしまった状況を正常な状態へ戻すには監督交代が手っ取り早いのかもしれない、冷酷な話だけど

  4. トム より:

    まあ何というか、クーマンはもう末期症状なのですね。
    既にどうあるべきかという自分すら失っていると感じます。

    そもそもバルサというクラブが他と違うのは、クライフイズムの堅持です。
    中盤でパスを繋いで圧倒的にボールを支配し、失点を恐れない攻撃的なチームで、何点取られようがそれ以上に点を取りに行く。
    そういう姿勢を保ってこそのバルサでしょう。

    それが崩れたのは、他ならぬバルトメウ政権があったからこそです。
    バルトメウはバルサの哲学などまるで理解しておらず、ただ勝利と経済的利益のみを追求しました。
    その結果はもう何も言わなくても、誰もが知っています。
    経済的損失だけでなく、バルトメウ時代の愚行によって、バルサの哲学はピッチ上からも無くなってしまい、今では形骸化すらしています。

    ルイス・エンリケ時代はまだ良かった。
    MSNという世界最大の前線攻撃力を引き出す為に、前3人と後ろ7人を乖離させてリトリートし、カウンターに勝機を見出しても、それ以上の攻撃力があったのですから。
    しかしその後のバルベルデ時代、ネイマールを失ってからのリトリートサッカーには、バルサの哲学は欠片もありませんでした。
    バルベルデは手堅い中堅チームのサッカーが得意な監督であり、その手腕を発揮したチームは、クライフイズムとはかけ離れていました。
    バルトメウは、それでも勝てれば良しとしていたのです。

    バルベルデ時代にバルサはタイトルこそ取っていましたが、ボールを失ったらプレスもかけずにすぐに下がっていくスタイルに幻滅してた人は多いでしょう。
    選手も疑問を感じながらの戦術がハマっているとは言えず、それでもメッシスアレスの力で勝ててしまい、勝てば良いバルトメウはそれを止めなかった。
    その問題点を見せられたのがCLの連続惨敗であり、リーガでの結果を残しつつも結局バルベルデは去りました。
    その後を継いだキケは、攻撃サッカーをする意欲はありましたが、守備戦術の切り替えをチームに浸透させられず、何も変えられませんでした。

    最後にバルトメウが縋ったクーマンは、攻撃サッカーを標榜はしましたが、整備したのはフォーメーションくらいで、具体的な攻撃方法はほぼメッシ任せでした。
    そのメッシがいなくなってしまい、勝てば良いというバルトメウも消え、クライフイズムを求めるラポルタが出てきました。
    ラポルタになってクラブの哲学を取り戻した今、バルセロナの要求する姿勢と結果を両立する戦術や能力を、クーマンは持ち合わせていません。
    攻撃的なチームを作り上げたくても、クーマンが整備できるのは守備とフォメだけです。

    クーマンは、不可能に近い無茶な仕事をさせられている、という気分なのでしょう。
    ですがもうそれは能力の問題であり、クーマンにはバルサの求める高い要求はこなせません。
    それでも何とかラポルタの要求通り、中盤を支配しての攻撃的サッカーをやろうとするべきでしたが、そこで折れたのはもうクーマンの器の問題です。

    既にクーマンの器は一杯で、中身が溢れています。
    そういう人にさらなる仕事を任せるのは、止めたほうが良いでしょう。
    監督がどうあろうと、選手は団結して船を漕ぎ続けて、優勝を目指しています。
    今ではそれに見合う監督が必要と言えるでしょう。

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