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マルティーノ「勇敢に立ち向かった」

立ち向かうこと、それは過去10年のようにプレーすることとの持論。

FCバルセロナとバルセロニスタのヨーロッパの夢が終わりました。今回は過去6年より早く、1/4ファイナルでの閉幕。残念だったのは(去年のバイエルン戦と同じく)バルサがバルサとして散ったのではなく、やり切った感がないままにチャンピオンズからアディオスとなったことです。試合終了後すぐピッチサイドでカナルプルスの取材に応じたカピタン・チャビとすれば、「僕らは少なくとも引き分けが相応しかった。普通なら決めているチャンスが4-5回はあった」とのことですが、そこはアトレチコもまた同じだったわけで、負けるべくして負けたといって差し支えないでしょう。チャビは最後、「彼らが幸運に恵まれるといいね。アトレチコファンのみんな、おめでとう」と勝者を祝福しています。

激しさ不足ではない

バルサの6番はまた、この夜のチームが「面と向かって戦った」とコメントしているのですが、それについて訊ねられたヘラルド・マルティーノ監督もまた、そのとおりとの見解を示しています。「私も同じ意見だよ。バルサは勇敢に立ち向かった。けれども私たちのやり方がアトレチコと似たものを期待している人がいるなら、そうはならないだろう。私たちが成功を手にする方法は立ち向かうことにあるし、私たちは過去10年間のようにプレーすることで、それを実行したんだ

過去10年のように、というのは合意しかねますが、現場の人たちが正面から立ち向かったと言うのですから、そうなのでしょう。しかし先制点を目指していたバルサが、序盤のアトレチコの猛攻にアップアップだったのは事実です。「最初の20分間は大きな差があった」と認める監督ですが、激しさの欠如については彼の見方は違います。「問題は序盤の試合展開がアトレチコが望むものだったことだ。彼らはロングボールを送り、セカンドボールをものにしていた。私たちに激しさがなかったわけではなく、パスを4-5本連続させられなかったんだ。もっとコントロールできると予想していたのが、そうはならなかった

タタはまた、「私たちにも可能性はあった。前半に2度、後半の最初に1度同点にするチャンスはあった。それを決めていれば、自分たちが期待していた試合が見れていただろう」と強調。リーガ最終節に控える、アトレチコとの今季6度目の対決にについては、次のように語っています。「5つの試合はどれも同じような展開で、戦術的に差はなかった。今回は勝者が生まれたけれど、私たちが先制出来ないかぎり、リーガ最終節が違う展開になるとは期待していないよ

リーガでは悲劇が発生せず、最終節のアトレチコ戦で決着をつけることになるのなら、タタチームはシメオネチームを破るために、彼らから何かを取り入れるべきではないか。それについて問われた監督は、こう答えました。「バルサの特質上アトレチコのようなプレーは出来ないし、彼らもバルサのようにプレー出来ない。私たちは正反対のチーム。選手のタイプも違っているからね」

メッシの右起用について

レオ・メッシを右サイドで起用した理由については、「私たちとしては、今日は彼がたくさんのプレーに参加することはさほど重要ではなく、右サイドで1対1となることを求めたんだ。たしかに彼はプレーにあまり参加しなかったけれど、決定的なチャンスを2度手にしていた。レオのポジションが全ての基になっていたわけじゃない。セスクやネイマールにも基づいている」と、全体として捉えるべきだと説明したマルティーノ。

イニエスタを途中交代させた件に関しては、「状況によってはデランテロを多く入れる必要があると話していたんだ。そのためにはインテリオールを1人外す必要があった。ここ数週間の連戦で、彼が少し疲れているように見えたしね」とのことです。

そして最後、ロッカールームの雰囲気については、明るくはないけど次に影響するほどでもない、と説明するタタさんです。「希望を持っていただけに今日のところは気分は悪いし、フィエスタだとは言えないね。明日からまた選手たちと話をし、前進していかなければならない。ただ、この結果が他のコンペティションに影響を及ぼすとは思わない。毎年3冠を達成してきたわけじゃないからね。土曜日にはグラナダとの、また別の決勝戦が待っている。そして水曜にもマドリーとの決勝戦だ」

タイトルを失った後は、いつも凹みます。ただ出来るならもっと、清々しく凹みたかった。数年前、チェルシーをシュート数と決定機で圧倒しながらもワンチャンスをものにされ、守りきられてチャンピオンズからオサラバとなった後、「今年は私たちの番ではなかったんだよ」と語る指揮官の言葉に素直にうなずけた日々が懐かしいなんて思ってみたり。とにかくまあ、元気出していきまっしょい。国内ドブレッテはまだ可能なのです。そしておめでとうアトレチコ!次もしアノチームと当たったら、ガツンと勝利を!

アトレチコ・マドリー 1-0 FCバルセロナのマッチレポートはこちらです】

 

コメント

  1. すなこ より:

    はじめまして。時々お邪魔させていただいています。
    アトレティコは強かったですねー。見事にシメオネさんにやられてしまいました。

    試合終了後。ホントに負けたんだ…と、茫然としてポロポロと泣いてしまいました。ショックから抜け出せずにおりますが、クラシコもまたあるし。白いチームに勝っていただき、この悲しみを忘れさせてほしいです。(T-T)