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バルサには“宝石”を、マドリーには花束を:チャンピオンズ1/8組合せ抽選

ルーチョ(クレ)の予想が的中。

12日にニヨン(スイス)のUEFA本部にて開催されたチャンピオンズ1/8ファイナル組み合わせ抽選会を前に、バルセロニズモ界隈で流行していた言葉がありました。それはボルシア・モンチェングラッドバック戦終了後の記者会見にて6日後の抽選について訊ねられたルイス・エンリケが口にした、「joyita 小さな宝石」なる言葉です。バルサ監督はこの時、「驚きはない。私たちは一番難しいライバルか、グループステージで最も多く勝点を獲得した2位チームと当たることだろう。爆弾クジには慣れている。どんな“joyita”と当たるか見てみよう」と返答。そしてクレの大半も同意したその“予言”が的中し、パリ・サンジェルマンという宝石が当たった次第です。

バイエルンは避けたものの

グループステージで1位になったFCバルセロナが2位の強敵と当たり、1位の恩恵を感じられない…とファンが眉をひそめている一方で、マドリーは順位に関係なくお手頃なチームとの対戦が決まる。そんなお馴染みの光景、デジャビュが今回もまたしっかりと繰り返されました。

現地でも、おーいバルセロニスタのみんな、ミュンヘン行きの切符を取る準備は出来ているか?と言われていたバイエルンとの対戦は避けられましたが、次に当たりたくなかったフランス王者、エメリPSGがばっちり来るあたりはもはやコント。相手チームの戦力もそうですが、2012/13シーズンからの5シーズンで4度目の対戦につき、新鮮味が全くないのが残念な組み合わせです。普段見れない欧州のライバルとの対戦が、この大会の楽しみの一つなのに。もちろん、パリファンの皆さんも同じような感想でしょう。

その向こうでマドリーがナポリを引き当てたことも、クレの気持ちを萎えさせます(ピザを食べて盛り上がりたかった…!オポルトともやりたかった)。バルセロナには決まって宝石が、マドリーには花束が贈られるチャンピオンズの抽選会よ。たまには逆パターンの抽選会が見たいという叶わぬ願い。

PSGとのイダは2月14日にパルケ・デ・ロス・プリンシペスで、ブエルタは3月8日にカンプノウで行われます。イダがアトレティコ・マドリー戦(@カルデロン)と同じ週になる事態は避けられたことは、まだ幸いでした。

■バルセロナ対パリ・サンジェルマン(21世紀以降)

チャンピオンズ 2012/13 1/4ファイナル
PSG 2-2 FCB、FCB 1-1 PSG

チャンピオンズ 2014/15 グループステージ
PSG 3-2 FCB、FCB 3-1 PSG

チャンピオンズ 2014/15 1/4ファイナル
PSG 1-3 FCB、FCB 2-0 PSG

今季からパリチームを率いているのは、バルセロニスタにお馴染みのウナイ・エメリです。彼はこれまでにアルメリア、バレンシア、スパルタク・モスクワ、セビージャの監督としてバルサと23度対戦し、勝ったのは昨季のリーガ第7節の1回のみ。PSGで初年度となる今シーズンはまだエメリ流を浸透させるのに苦労しているらしいですが(リーグでは首位ニースから4ポイント差の3位)、彼は毎回厄介なチームを用意してきますから、ハードな2試合となるのは確かでしょう。

バルサ選手たち、抽選会を楽しむ

このチャンピオンズ1/8ファイナル組合せ抽選会の様子を、ルーチョチームの選手とテクニコたちはシウター・エスポルティーバ内のジムで見ていたそうです。何故ジムなのかといえば、SPORT紙によりますと、テレビモニターが4つあって大人数で見るには一番向いているからだそうで。いつものように宴会部長のジェラール・ピケがあーだこーだと画面に向かって茶々を入れ、場の雰囲気を盛り上げていた模様です(恒例の“賭け”は実施されず)。

その場の関係者にしか分からないことなので真偽不明の前提付きですが、SPORTはこの抽選会に盛り上がるチームの様子を紹介しています。同紙によれば、抽選人を担当した元ミランの伝説ルー・グーリットがポットに手を入れてボールをかき混ぜるくだりになると、選手たちは「どうやってボールを焼いてるのか見ろよ」「そろそろ熱くなり始めてるぞ…」などと盛り上がったらしく。都市伝説の類とはいえ、選手たちにまでそう揶揄されている抽選ってどうなのか。それも楽しみの一つと言えなくはないですが。

選手たちの声は、マドリーがユベントスではなくナポリを当てるとさらにボリュームアップし、指笛と野次が室内にこだましたといいます。しかしバイエルンのボールが出ると場は一気に静まり、数秒間の沈黙が部屋を覆った後、ドイツチームとアーセナルとの対戦が決まるとホッと安堵したそうです。せっかくの1位通過でバイエルンだと、堪ったものじゃありません。

続いてオポルトのボールが出ると「こい!」「こい!」と盛り上がり、ユベントスが引き当てると残念がるのは我々外野ファンと同じだったようです。残りチームが少なくなるこのあたりに入ると、バルサ選手たちもパリ・サンジェルマンさんになるんじゃないかねと予想していたでしょうし、実際その通りになるとやっぱりね、と思ったんじゃないでしょうか。SPORT紙曰く、「良いスタジアム、短い移動時間、メディア受けする対戦相手、カンプノウへファンが観戦に来る」が最初の結論だったようです。

 

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