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ラポルタ×クーマン面談:監督人事に関する決定はまだなし(クマの生●し)

クラブオフィスでクーマンと面談し、シーズンの分析をしたという会長
結局、去就に関する決定は先送りされ、オランダ人監督の宙ぶらりんは続く

どこかメディアが期待していたかのようでもある、クーマン解任発表は為されませんでした。カンプノウ内で行われたバルサ会長と監督の話し合いは、わずか30分ほどで終了。監督人事に関する決定はされず、ファイナルアンサーは後日へと持ち越されました。結局は後任が見つからないのか。一方でクーマンの要望とされるワイナルドゥムがバルサ入団に接近と報じられる水曜日です。

わずか30分間

バルサ会長ジョアン・ラポルタと、フットボールチーム監督ロナルド・クーマンの面談が昨日25日に行われる件は、クラブから報道各社に対して知らされていたようです。監督が以前語っていた、シーズン終了後の話し合いです。
クラブからは、面談が行われるからといって何か大事な発表があるとは限らないと告げられていたそうですが、実際にそういうことになった。クーマンの来季がバルサにあるのかどうかの決定は、宙ぶらりんのまま更に置かれることとなりました。

“なにか”を期待してカンプノウのオフィス前に集まっていた、50人を超える報道陣としては肩すかしです。バルサ監督が代理人を伴って玄関をくぐってから、会長執務室での面談を終え、再び報道陣の前に現れるまでわずか30分ほど
短いわりになんの決定も告げられていないとなると、何をしに行ったのかと不思議です。挨拶、解雇通知、解散で10分なら分かるんですが。ふんわりと続投を示唆する会?

面談後にオランダTELEGRAAFの取材に応じた ロブ・ジャンセン代理人は「良い感触」だったと続投への期待をのぞかせています。

面談の意味は

バルセロナ市内の名レストラン、Via Venetoでの昼食会から約2週間。今回のクラブオフィスでの面談においても、ラポルタクーマンからシーズン最後の失速理由についての分析・説明を受けたとされます。クマさんは昼食会と同様の説明を繰り返したでしょう。ならオフィス面談の意味ってなんだったのでしょうか。

今回の面談にはラポルタクーマンの他、ジャンセン代理人、ラファ・ユステ副会長、マテウ・アレマニー蹴球総括が出席しています。そして彼らはまた数日後に、新たな面談を行うそうです。

「チーム刷新/リノベーション」のバルーンを盛大に飛ばしたラポルタとしては、その刷新が順調に進んでいる様を見せたくてうずうずしていることでしょう。しかしその一丁目である監督人事、新プロジェクトを現場で率いる指揮官がなにせ決まらない。現時点では続投、解任、どの選択肢にも可能性が開いています。50:50という見立てもありますし、SERは続投だと伝えています。

その一方でクン・アグエロワイナルドゥムが続々加入に近づいているとのことで、大丈夫か。後者は昨年クーマンが熱望したという選手です。

※追記。TV3が報じたところによると、ラポルタはこの面談で自分たちはすでに後任監督を探しているが、すぐには決まらないので2週間の猶予をくれるようクーマンに求めたそうです。それらの交渉が上手く行かなければキミが続投だと。

クーマンの良かった点、残念な点

バルサ監督としてのウェンブリーの英雄は、どの点を見るかで評価が変わってきます。

スポーツ・経済・組織のトリプルクライシスの混乱の中で任務を引き受け、資金がないので希望した補強はほとんど為されない中で、使えないと考えたベテランよりも若手を優先起用することで、良いところまでチームを復調させた。
シーズン途中で会長が辞任し、逮捕もされるようなこれぞバルサという混乱の中で監督だけでなくスポークスマンの役割も果たし、矢面に立ってきたのは感謝以外にありません。

一方で大一番では結果を出せず、ラ・リーガでは自分たち次第のところまできた優勝の機会を、放り出すように逃してしまった。クーマンチームが二冠に相応しかったかどうかは別として、鴨がネギしょってやってきた好機で、鉄砲を川に落とすとか、くしゃみをして逃がしてしまうとかの勿体ない失敗でしくじったのが印象を悪くしています。
複数の主力を固定しすぎたのもどうかと思います。首をかしげる交代もしばしば。

クマさんの采配力で来季こそは大きなタイトルを獲れるかというと、正直あまり期待はできない。就任当初から期待されてなかったポイントですけれどね。。

監督に対する敬意

まあそれらのことは置いといてもですよ、、、ジョアン・ラポルタのやり方はちょっとダメじゃないですか。最終節エイバル戦の前日会見でクーマンが「クラブは敬意を欠いている」と不満を漏らしていましたが、そうだと思う。3月に新会長が誕生するまで、ひとりで多くを背負ってきた監督に対する扱いがこれなのかと。

フットボールディレクターのマテウ・アレマニー、そして強化技術部長のラモン・プラネスクーマン続投で良しとしているそうです。やや意外ですし、その報告書をどう判断するのかは会長だとして、フットボールに関しては専門外の会長が、強化・編成責任者の意見に従って監督の続投で決断できないのは、ひとえにクーマンを連れてきたのが自分ではなくバルトメウだからでしょう。

それなら首を切ることもできるラポルタですが、大人の事情で切れず、でも30分間の面談のために監督と彼の代理人を呼びつけ、その様子を報道陣に撮影させる。結論は数日後の再面談に持ち越し。なにこれ、じゃないですか。
前任者バルトメウもなにかにつけて敬意を欠く行為をしてましたが、ラポルタも大差ないんじゃないか。この人のプロジェクトで希望が戻ってくるのか。無意味なこととはいえ、もしビクトル・フォンが会長選挙に勝っていたらどうだったろうな、と想像しちゃいますよ。

私の中でのラポルタに対する良くない印象が強いゆえの難癖だったらいいんですけど。

ラポルタはすでにハンドボール部とフットサル部の両監督(チャビ・パスクァルアンドレウ・プラサ)を解任している。プラサの言葉「クラブの決断?解放されたと感じているよ。何故ならクラブは、先の分からない苦痛、自分の将来に関する私の不安を取り去ったからね」が印象的。

 

コメント

  1. silver より:

     おっしゃる通りですね

    空中分解寸前だったバルセロナの監督を引き受け、コパのタイトルを獲得するチームにまとめ上げた仕事は評価されるべきだと思います。
    それに、リーガでも終わり方が良くなかったとはいえ一時は中位をフラついていたチームが3位でフィニッシュしたのは悪くない(納得はいかないけど…)。

     グアルディオラのように一時代を築くことができる監督ではないと思いますが、それと敬意を欠くのは別のことでしょう。

     ラポルタは刷新やら改革やら言ってますが、結局は自分の面目を立てるのに必死になっている気がして…
    もう、率直に言って反吐が出ます笑

     補強も噂が色々出てますが、Wijnaldum?もAguero?もDepayもまっっっったくワクワクしない。 これから数週間はバルセロナのニュースにため息をつく日々になりそうです。

  2. トム より:

    ラポルタがクーマンに対する決断を発表できないのは、単純に消極的なクーマン続投路線であるという事ではないですかね。

    クーマンを切ってもバルサに相応しい監督は今はいません(噂のあったハンジさんは、次期ドイツ代表監督が決定)し、お金の問題もあって、クーマンは続投が既定路線ではあります。
    今移籍金無しで獲得できる有力選手のデパイが、クーマンじゃなきゃイヤと言ってるし、ワイナルドゥムもクーマン派でしょうから、クーマンを簡単に切る訳にはいかない。
    もう一年クーマンとはお付き合いしなければならないでしょう。

    しかし能力的にクーマンには明らかに問題がある。
    オランダ人監督のネックである、チームがオランダ化する問題も、またもや再現しつつあります。
    メッシとの約束もあり、CL制覇を目標としなければならない会長としては、クーマンには期待できないので、決断はギリギリまで先に伸ばしたいのでしょう。
    そして現状、クーマンより確実に良くなると思える監督は、チャビだけです。

    それにバルサの減給問題も絡みます。
    今クーマンの去就を決定する事で、チームに安心感を生んでしまうのも、減給交渉には良くない。
    嫌な言い方ですが、不安を煽りたい、煽っても構わない時期でもあると思います。
    代表のビッグイベントが終わり、プレシーズンが始まる頃までが期限です。

    とにかく今の目標は、選手の減給と売却です。
    それも、メッシが失望しない形での、です。
    一筋縄では行かないだけに、ラポルタにとってはここからが勝負所になるでしょう。

  3. たいき より:

    ペップの時の主軸が高齢化なので仕方ないことではあります。そこまでの若手を簡単に放出したりしていたため中継ぎの継投ができていない。いまのペップシティのような20-27歳くらいの若手から中堅の活きのいい選手が離れてしまっている現状ですから。ベテランか極端に若い選手しか居ないので交代策も難しい。交代するのが遅すぎるのもクマさんの悪いところ。