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ガビ騒動は収束のようだが・・・ラポルタのチーム批判は今後の“戦い”への予告か

地元新聞のインタビューであれこれと批判したバルサ会長
FFPをクリアするためにはドラスティックな決定が必要だろうと示唆する

先日 L’Esportiu de Catalunya 紙に掲載されたジョアン・ラポルタのインタビューは一部でバルセロニズモをざわつかせました。会長はガビの代理人の姿勢を批判し、代理人はそれに驚き不快感を示した。さらに選手たちの姿勢にも怒り、ドラスティックな決定の必要性も示唆した。ガビの代理人への批判は失敗でしたが、チーム批判の方は今後の嵐を感じさせます。

L’Esportiu 紙での物議を醸したインタビュー

交渉が始まってからもうすでに数ヶ月が経過している、キラキラ星パブロ・マルティン・パエス・ガビラ 通称ガビとの契約更新。
相思相愛だと言われるのに合意に辿り着かないこの件について、 L’Esportiu でのインタビューで訊ねられたジョアン・ラポルタは、次のような爆弾を投下しました。

「もうずっと前から、彼の代理人の手元には契約更新のオファーがある。それが受け入れられたとの知らせを私たちは手にしていないんだ。私たちの元にあるのは、彼が比較をしているという知らせだよ。私たちはすでに立場を示しているが、現時点では、選手代理人から受け入れられてはいない」

「私が傷ついているか?そうだね、こちらとしては理解をできないからね。彼は17歳で、バルサでの大きな未来がある。だから私はどうして彼の代理人が遊び、比較をするのかが解らないんだ。クラブからの提案は、私たちのサラリー水準において、十分満足のいくものだと私は考えている。それに私たちは、バルサを荒廃させた前理事会の道に続きたくはないからね。私たちは(給与)基準を置かなければならないし、カンテラ出身選手には、現在と未来の両面で良いオファーを出している。なのに代理人は比較をして決定を遅らせる。私が不快なのは理解できるだろう。早くオファーを受け入れることを勧めるよ。プランニングをする上でも助かるからね」

まるでガビの代理人がデンベレの代理人のごとく振る舞っている、という印象を与える会長の言葉です。でもこれはラポルタの悪手だった。即時の軌道修正が必要となります。

選手たちの姿勢を批判

ラポルタはまた同インタビューにおいて、チームのプレー姿勢を批判するコメントも発しています。

腹が立ち、落胆させるシーズンの終わり方だった。怪我人がいたことは重々承知しているとはいえ、カディス、ラヨ、ビジャレアルに地元で負けてはダメで、だから落胆している。チームの姿勢には失望だ。キャラクターの欠如には、チャビと同様に私も苦しんだよ。私には理解できない姿勢のなさで、大きな失望だった。このチームにはいかなる時もリーダーシップがなかった。そこに私は幻滅し、腹が立ったんだ」

これは会長が選手たちに向けて放つ言葉としては、かなり激しい。なんらかの狙いがあってこその発言と考えるのが妥当でしょう。

ドラスティック(徹底的な)決断

そしてラ・リーガの課すFFPが厳しすぎると批判をし、「ドラスティックな決定」をする必要性についても言及をした会長です。

「私たちのサラリー総額は非常に高く、未だフェアプレーとなることを許してはくれない。魔法の解決策はなく、よって何らかの決断を下すべきであり、おそらくはドラスティックになり好まざる方法でサラリーを減らさねばならないだろう。以前クラブを運営していた人たちの遺産により、依然としてサラリーは高く、平和的に行くのは非常に難しいんだ。FFPを手にするためには、より激しく、より衝突する手段に訴えることになるだろう

バルサはサラリー限度額がマイナス1億4,435万ユーロとかいう謎の状況に陥っていますので、収入を大きく増やし、かつスポーツ支出を大幅に減らさなければ新選手の登録はできない。競争力を上げる補強なんて今のままでは無理。
相当に厳しいのは確かで、それが上記の選手批判とも繋がってくるのではないかと。

ガビとの交渉を巡る混乱

まずはガビの件からいきましょう。

ガビの代理人を務めるのは、元バルサ選手でもあるイバン・デ・ラ・ペーニャ(以下デラペーニャ)です。過去に伝えられてきた情報からは、不義理なエージェントのようには見えない。裏を取ったMDやSPORTによりますと、会長の言い分を理解できないのはデラペーニャの方のようです。

なんでもガビ側には、回答をするべき具体的な提案が届いていない模様。
マテウ・アレマニーとの前回交渉から10日余り、契約期間や報酬条件に関するクラブからの新たな提案を待っていたら会長から予想だにしない批判を受け、そもそもオファー自体が存在していない上に提案提出が遅れている言い訳もない状況なのにどうやって返事をするんだ、とデラペーニャも困惑し怒っている・・・みたいな話です。

事実なら泣けますよね。アレマニーとの情報交換がしっかり行われていない?
27日のSPORT紙曰く、両者はページをめくって連絡を再開し、来週には合意を目指した話し合いがなされるとのことで。事なきを得、話がもつれなかったのは幸いでした。

ガビはわずか17歳にしてすでに公式戦47試合に出場し、これはアンドレス・イニエスタの最初の3シーズンにおける出場数(46)より1つ多い、とMD。

ロッカールームへの予告

話が長くなりそうなので、手短に。。
次の件は、名指しこそないもののラポルタに「リーダーシップがない」と咎められた選手たちに関してです。リーダーシップ、というのですから、そこはやはりベテラン、いやカピタンたちに対する批判ですよね。

普通に、カピタン腕章を巻くベテランがもっとチームを引っ張ってくれよ、とのメッセージにも取れますが、それだけでもないでしょう。
これまではバルトメウ前理事会を批判してきたラポルタが、そこにベテラーノたちも加えたのではないか。“聖なる牛”たちに矛先を向けるのは簡単なことではないですが、サラリー総額をどうにかするにはカピタンたちを切り崩すしかないのであれば、なるほどと思えます。

そしてその批判がファンからも受け入れられるであろうと会長は考えた。おそらくはドラスティックな決定によって給与を削る以外にFFPをクリアする道はないとも示唆してるわけですし、新たなる給与削減への布石でしょう。もし泣いてカピタンを斬るにしても、前理事会の遺産が酷すぎるからです。

(遺産と変換しようとして、胃酸と出た。きりきりしてそうなラポルタの胃を想像して苦笑)

最終手段として、訴訟されることも覚悟の上での一方的な契約解除なども囁かれています。
契約満了を希望するピアニッチブライスウェイトに対しては強硬手段を取るかもしれない?雷雲の気配も感じられる、そんなカンプノウ周辺です。

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