スポンサーリンク

2023年夏の補強プラン:移籍金ゼロの選手を優先

お金に余裕がないので、来夏は(も)移籍金のかからないフリーエージェント選手を優先して狙っていく

日曜日のこと。チャビチームがセルタに1-0でどうにかこうにか勝利する数時間前、FCバルセロナの定例ソシオ総会(アサンブレア)が開催されました。もうお馴染みとなってきたオンライン開催です。6つの議題が提出され、その全てが賛成多数で承認されたのですが、注目されたのはそこでフットボルディレクターのマテウ・アレマニが語った来夏の補強プランに関する件。お金に余裕のないバルサは移籍金のかからない選手を優先して狙っていくとのことです。

コストゼロ作戦

FCバルセロナは2022年夏、精力的なスカッド強化活動を行い、7人の選手を新規加入させました。特徴的だったのはそのうちの4人が自由移籍だったこと。ケシエクリステンセンマルコス・アロンソ、そしてベジェリンが移籍金なしでバルサ選手となっています。
そうして節約をしつつ、必要と考えたところは高額投資。チャビの要望を満たすべく、ラフィーニャ(58+7M)、レバンドフスキ(45+5M)、クンデ(60+4.7M)の獲得には大金を投じたラポルタ理事会でした。

では来夏のマーケットではどのような計画を練っているのか。

日曜日(9日)のアサンブレアにて登壇したマテウ・アレマニは、クラブの財政状況やラ・リーガが定めるFFPを考えると、バルサは次も自由移籍になる選手たちとの契約を優先する路線を継続していくことを認めています。

2022年夏は“レバー”を稼働させることで1億6,000万ユーロ以上を注ぎ込んだバルサでしたが、来年もこれを繰り返すことはできない。
スポーツ経費の削減は解決すべき課題であり続けていますし、移籍金が発生する補強は減価償却費の負担を増やしてしまう点も、自由移籍で済ませたい大きな理由となります。合言葉は“オペレーション・コストゼロ”です。

契約を終えて移籍を希望する選手たちは、前所属クラブに支払うべき移籍金が不要な代わりに代理人やら選手周辺が“ボーナス”を求めてくることで、実際はコストゼロにはならない。

それならば移籍金の発生しないカンテラーノの育成・抜擢に全精力を注げばいいんじゃないかと、無責任な外野ファンとしては思ってしまうのですが、名のある選手が移籍金ゼロとなると、獲りたくなるものなんでしょう。
今のフットボルバセ(育成部門)には未来を託せるような若者がいないのか、はたまた賭ける勇気がないのか。どちらにせよスポーツ部門はマーケットに解決策を見出そうとしているようです。

狙っている選手たち

2023年夏に所属クラブとの契約が終了し、バルサが関心を示しているらしい主な選手たちは以下のようになります。

  • イニゴ・マルティネス(31):左利きセントラル。アスレティック。
  • マルコ・アセンシオ(26):攻撃的中盤。マドリー。
  • ジョルジーニョ(30):守備的中盤。チェルシー。
  • エンゴロ・カンテ(31):守備的中盤。チェルシー。
  • ユーリ・ティーレマンス(25):中盤。レスターシティ。
  • ディオゴ・ダロト(23):右ラテラル。マンチェスター・ユナイテッド。
  • レオ・メッシ(35):フットボル神。PSG。

このうち、ジョルジーニョは代理人が最近バルセロナを訪れていたと報じられていますし、カンテについても以前から探りを入れているようです。どちらもチェルシーとの契約延長を拒んでいる模様。
セルヒオ・ブスケツが契約満了で退団すると予想されていますので、ピボーテは誰かしら獲りに行くのは確実でしょう。

イニゴ・マルティネスも入団が濃厚そうに思えます。夏市場でも獲得が噂された左利きのセントラル。成り行きによっては、夏を待たずに冬市場での加入になるかもしれません。

あとはやはり、、ラポルタたちが目配せを送りまくっているレオ・メッシです。どこまで本気か知りませんが、ジャン会長は昨年夏に刺さったトゲを抜こうとしていて、クレもまたD10Sの帰還を願っている。これはもうレオ自身の決断次第ですし、1月以降の話し合いを見ていくこととしましょう。

選手放出という“レバー”

2023年夏の編成オペレーション予想としましては、“売ることで大きなお金になるけれどもプロジェクトにおいては不可欠ではない選手”の放出があります。高額オファーが届く選手を売ることで“レバー”とする。オファー次第とはいえ、フレンキー放出作戦が再び騒がしくなりそうです。

高給となっているカピタンたちの放出も有力。彼らの場合は移籍金ではなく、経費節約が目的です。

コメント

  1. 調べる より:

    デマの可能性がありますが、冬にデコを代表交渉人としてネイマール以来の天才とブラジルで大変騒がれている怪物エンドリックに行くと言われています。最近レアルにヴィニシウス、ロドリゴと立て続けに10代の逸材争奪戦に負けています。正直今思うとかなり痛かったかな。エンドリックは本人も取り巻き連中もレアル臭が凄いですがバルサには頑張って欲しいです。

  2. より:

    FAで獲得して、その後移籍金付きで売るような方針を考えていそうですね・・

    カンテラーノ至上主義気味な考えではありますが、
    アブデ、ニコ、ミンゲサあたりは残してよかったんじゃないかと思いますね。
    前者二人は来夏戻ってきますが、このパターンで定着した選手が思い出せません。。
    特にニコはブツケツの横で勉強させるべきだったのでは。

    ここ2年でデビューしたカンテラーノも全員がよかったわけではないですが、
    (大半はかなり力不足を感じましたし。。。)
    外ばかり見ないで、もう少しラ・マシア賭けてみて欲しいように思います。
    今のバルサは数年かけて育てるようなことはあまり考えてないように見えます。
    ガビもアラウホも現有戦力の中でトップクラスだから使われているに過ぎませんし、
    バルデも政治絡み感が強めですからね。
    もはや鼻血もでないような財政状況では致し方ないのでしょうかね

  3. アメドリ より:

    カンテ、ジョルジーニョあたりあやしいな。
    カンテはもはやインテリオールかな。

    個人的には理屈抜きでメッシだけどね。
    ポジションというかメンツどうすんのさって色々気になるけど、メッシの涙は忘れない。俺も泣いたし。

    ティーレマンスも夏に切れるんですね。
    好きな選手ですけどバルサに来てもピャニッチみたいにお前だれ?ってなるだろうし、来ない方が良いかなと笑

  4. よし より:

    フリー選手は積極的に狙っていくべきでしょう。
    勿論、スカッドバランスやバルサにフィットするかどうかは、厳密に精査する必要はありますけど。
    また、選手や代理人に対するボーナスを含めた費用が高額になれば撤退すれば良いのですから、狙わない理由はないと思います。

    私はカンテラ・Bチーム至上主義なので、彼等の登用には絶えず期待しています。
    しかし、若手だけではチームは作れません。カピタン勢が「卒業」するのであれば、極端に平均年齢が低くなってしまいます。彼等をサポートする為にも上手にフリー選手を活用すべきだと思います。