コロナウイルス禍のマーケットでは、高給ベテランを売ることは困難
まずラキティッチを皮切りに、ビダル、そしてスアレスを放出して給与を節約する
イバン・ラキティッチのセビージャ移籍が正式に発表されました。移籍金の固定額は、150万ユーロで決着。アルトゥーロ・ビダルとルイス・スアレスも同様に、デビューしたての若手並のお手頃価格となるでしょう。給与総額が金庫を圧迫しているだけに、クラブはとにかくこれを軽くしたい。メッシ分まで節約するのは、さて計算内か、否か。
売ることよりも、放出を優先
クラブが今夏の重要目標としているのは、“高給ベテラン助っ人選手の放出”によるサラリー総額の軽量化です。高給取りを減らさなければ、ラ・リーガがクラブ毎に設定する限度額を上回ってしまう危険があった。本当はベテランカンテラーノたちも切りたかったかもしれないけれど、ロナルド・クーマンの意向で残ったふうになってます。
- バルサ選手の推定年給(上位勢)
- ■メッシ:3,900万ユーロ
- ■グリーズマン:1,700万ユーロ
- ■ルイス・スアレス:1,500万ユーロ
- ■コウチーニョ:1,000万ユーロ
- ■ブスケツ:930万ユーロ
- ■デンベレ:900万ユーロ
- ■ピケ:850万ユーロ
- ■ビダル:850万ユーロ
- ■ラキティッチ:800万ユーロ
給与額は書いてるサイトによって違ってくるので、あくまで参考程度です。序列は大体どこでもこんな感じ。これは選手たちの手取額なので、クラブが負担する税金を含めると倍近い出費になります。そりゃあどこかで刷新せねば、いずれパンクする。歴史的大敗でスカッド改革が叫ばれる今はチャンスです。
しかし、コロナウイルスのご時世なので、こんな高給取りベテラン選手の買い手はなかなか見つかりません。
そこで減価償却が終わった戦力外選手に関しては、移籍金は断念し、給与を節約することで上等とする。選手たちには、約束していた給与を支払えない代わりに、移籍先探しを容易にすることで納得してもらいます(SPORT)。
イバン・ラキティッチの移籍金は、固定額150万ユーロ(+変動額900万ユーロ)でまとまりました。ちなみにトディボのレンタル代が150万ユーロです。
アルトゥーロ・ビダルもお買い得価格での移籍となるでしょう。ただし自由移籍は認めない見込み。
スアレスはやや複雑
ルイス・スアレスは二人とは異なり残留を望んでいて、もしクラブが自分を出したいのであれば残りシーズン分の給与を払ってほしいと求めているらしいので事情が異なります。例外的に自由移籍(+経済補償)が認められるか、 希望どおりスカッドに残って控え選手になるか。報道ではユーベ行きが近づいています。
彼らが移籍すれば、長年の懸念だったサラリー負担軽減は実現します。
まさかレオ・メッシまで・・・というのは予想外だったかもしれませんが、さんざん退団へと仕向けるようなことをしておいて計算違いだったとすれば、人の気持ちを軽視したビジネス野郎。本当に移籍を拒み続けるのかどうか、見てみましょう。
コメント
年俸金額が大きい選手でも、それに見合った働きがあれば、全然良いと思うのですがね…
誰とは言いませんが、いくら若くても怪我ばっかで試合に出てすらいないのに高額なサラリーを受け取る選手もいますし、買い手がつくならそっちから何とかして欲しいと思います…誰とは言いませんが…
何はともあれ、こんなゴチャついた状況下でもラキティッチが円満に退団できて本当に良かったです。
自分はこうなってしまっては仕方ないとは思いますが、クラブが功労者をバーゲンで売る現状に納得がいきません。ラキティッチも干したり干さなかったりしてのこの別れですので、円満としてるのはバルサ側の意見でラキティッチ側からすれば裏門からではないにしろいい別れ方ではないと思います。自分はクレと言うよりはメッシとスアレスの個人ファンなのでこの二人が去ったらバルセロナを応援する機会はなくなりますが、それでも最後にこのクラブへの不満を吐露したくて書き込みました。
デンベレ900万ってマジで言ってるのか
あいつ1試合計算でいくら貰っているんだろうか
練習態度最悪、遅刻をしまくる、怪我が多すぎる。選手に100億ユーロほど使って獲得したバルサがバカだったって話だが
そりゃメッシも愛想つかして出ていきますよね。いくらなんでも酷すぎる。
この仕打ちを見てバルサに入団しようとする若手選手がいるのでしょうか?
久保選手がマドリーに移籍して良かったと心から思います。