- ■カンプノウでのイダに5-0で先勝していたバルサが、敵地でのブエルタでもきっちり0-4で完勝。アピールの場を与えられた出番の少ない選手とBチーム選手たちは気を抜くことなくプレーし、監督の期待に応えた。
- ■日曜日のアトレティコ戦に先発した選手たちは9人が招集外となり、遠征に参加したピケとラキティッチもベンチ観戦。エンリケは先発11人全員を入れ替えるローテーションを行った。
- ■先制点は20分、ジェレミー･マテューによる直接フリーキック。彼がキッカーを担当するのは非常に珍しいだけでなく、シュートがまた高精度で勢いのあるミサイル弾だったことで度肝を抜いた。フランス人セントラルにとってはめでたいバルサ初ゴール。
- ■追加点はセルジ･ロベルトによる強力ミドルシュート。彼はカンプノウのイダでも良いパフォーマンスを見せており、徐々に能力を示し始めている感じ。ゴール以外にも巧みなアシストパスなどでアピールしている。
- ■ペナルティキックを決めたペドロ･ロドリゲス（カピタン担当）のコパでの得点は「5」となり、このコンペティションにおける断トツのチーム得点王（次点はイニエスタやロベルト、ネイマール、アドリアーノの2）。
- ■0-4のアドリアーノ弾をアシストしたのは、途中出場ドグラスのセンタリング。獲得が疑問視されている選手だけに、とりあえずはホッとしただろう。試合に出なければフィットしないだけに、ルーチョの今後の起用法に注目。
- ■テル･ステーゲンはあたかもリベロのようにプレー。90分間集中力を切らすことなく堅実に仕事をこなしたドイツ人GKだったが、胸トラップからボールを地面に落とすことなく前方の味方選手にパスを送るなど、いかにもバルサ的なプレーも見せた。これからが非常に楽しみな選手。
- ■交代枠はあと1つ余っていたので、エドガル･イエかディアニュあたりを見たかったところではある。
- ■国王杯1/4ファイナルでは、レアル･マドリーを合計2-4で下したアトレティコ･マドリーと対戦する。コパでの顔合わせは6年ぶりで、その時はカルデロンにてメッシがハットトリックを決めるなどしたバルサが合計スコア5-2で勝ち抜けている。
- 若者2人がトップデビュー
- ■アレン･ハリロビッチ（18）とジェラール･グンバウ（20）がトップチームでの公式戦初出場。今季よりバルサBの選手となったグンバウは正真正銘の初招集で、先発イレブンに抜擢された。ピボーテとしてロベルト、ラフィーニャとともに中盤を構成し、背番号は「35」。
- ■ジェラール･グンバウ 「監督には落ち着いて、フィリアルでしているようにプレーするように言われた」「献身と努力があれば、行きたい所へ行けるんだ」。目標はスティーブン･ジェラードとのこと。
- ■アレン･ハリロビッチも意外にも公式戦では初出場。62分にアダマ･トラオレと交代でピッチに立ち、右サイドでプレーした。左ポストを叩く惜しいシュートもあり。背番号はレオ･メッシがデビューした時と同じ「30」。
- ■アレン･ハリロビッチ 「今日は特別な日だよ。自信はあるけど、ハードワークをしてチャンスを活かさないとね」「イバン（ラキティッチ）はいつもすごく助けてもらってる」
- ルイス･エンリケの感想
- ■ルイス･エンリケが一番に強調したのは、選手たちの姿勢。「立ち上がりから完璧な試合だったよ。私にはチームの姿勢と振る舞いを称えることしかできない。勝敗がすでに付いている中で、これだけの激しさでプレーをするのは簡単じゃないからね。攻守の両面においてとても良い出来だった」
- ■「今日の試合のように、私たちにはピッチを広げる選手が必要だ。それがエストレーモやインテリオール、ラテラルであれね」
- ■「ラフィーニャにはトレーニングでの様なプレーを期待してる。彼には非常に高い資質があるし、これからキープレーヤーになっていくだろう。彼には献身、ハードワーク、クオリティとインテリオールに必要なもの全てが備わっている。あとはエリアへの飛び出しとゴールへの関与だね」
- ■お気に入りのムニールもまた称賛し、「進化を続けていけば非常に興味深い選手となるだろう。彼の姿勢に満足している」と述べた。
- ■「（1/4ファイナルの相手）アトレティコはヨーロッパ最高のチームの1つだ。2試合での戦いでもあり、ベストのプレーが必要になるだろう。高いレベルでプレーすれば、勝ち抜けのチャンスはある。もしそうでないなら、とても苦しむだろうね」
- 試合前のあれこれ
- ■ルイス･エンリケが国王杯1/8ファイナル・ブエルタ（第2レグ）への招集メンバー18名を発表。アダマ、ムニール、ハリロビッチ、グンバウ、エドガル･イエ、ディアニュらバルサB選手が6人リストに入った。グンバウとハリロビッチはトップチームでの公式戦初招集。ディアニュは2回目。
- ■とりわけ親善試合に出場したこともなく、日々のトレーニングにもそう呼ばれていないグンバウの招集は意外。通常であれば招集されそうなセルジ･サンペールが今回は外れた。バルサBではエウセビオの信頼を得て18試合に出場している。
- ■いわゆるレギュラー格はブラボ、アルベス、アルバ、マスチェラーノ、ブスケツ、イニエスタ、メッシ、スアレスと9人がごっそり休日となり、負傷中のチャビ、ネイマール、ベルマーレンも招集外。アトレティコ戦で先発した選手でお呼びがかかったのはピケとラキティッチのみ。
- ■バルサ一行は11時20分にプラット空港を発ち、12時すぎにアリカンテへと到着。そこからはバスに乗ってエルチェへと入った。チームは試合終了後（深夜0時～）にバルセロナへと戻る予定。 [FCB]
- その他バルサ関連
- ■LFPがリーガ第21節、第22節の日程を発表。FCバルセロナは2月1日（日）21時にビジャレアルと（カンプノウ）、2月8日（日）21時にアスレティック･クラブ（サンマメス）と対戦する。
- ■上記ビジャレアル戦とアスレティック戦の間には、バルサは2月4日（水）にカタールで親善試合をプレーすることになっている。カタール･スポーツ･インベストメント社との合意の際に決まっていた試合。対戦相手は未定。
- ■マルク･バルトラは24歳の誕生日。双子の兄弟エリックとともにケーキを持った写真をSNSにアップ。
2015年1月15日(木) 0-4：“別チーム”でも快勝
コメント
グンバウは確かにバルサの中では一番ジェラードっぽいですよね。楽しみな選手です。