- ■エル・マドリガルで行われた国王杯セミファイナル第二戦は、ネイマール（2）とルイス・スアレスがゴールを決めたFCバルセロナが1-3でビジャレアルに勝利。2試合合計6-2で決勝へと駒を進めた。
- ■5月30日（土）に行われる決勝戦では、エスパニョールを下したアスレティック・ビルバオとタイトルを賭けて戦う。それぞれに大会優勝26回と23回のチームによる、コパ王者たちによる決戦。バルセロナとビルバオによるコパファイナルは過去に7度あり、バルサの5勝2敗。
- ■バルサにとっては37回目のコパ決勝進出。ここ6シーズンでは5度目。
- ■ダイレクトに攻め、前線のクラックたちが勝負を決めるルーチョバルサのフットボルはトーナメント戦で効果を発揮しており、コパではここまでウエスカ、エルチェ、アトレティコ、ビジャレアルに8戦全勝。このまま決勝でも勝てば、1925/26シーズン以来となるクラブ史上2度目のコパ全勝優勝達成。 [SPORT]
- ■バルサは開始3分にネイマールがネットを揺らしたものの、その後は試合をコントロールできない時間帯が続く。決定的チャンスは許さなかったとはいえ、中盤はビジャレアルが支配していた。
- ■勝負の行方に大きな影響を与えたのはトマス・ピナの退場。65分にネイマールを後方からカニバサミしたMFに、フェルナンデス・ボルバラン主審は迷うことなくレッドカードを提示した。ピナは前半にも斜め後ろからのチャージでブスケツの右足首を踏み、負傷交代させている。
- ■ルイス・スアレスがゴレアドールの感覚を取り戻し、3試合連続ゴールと好調。ここ7試合でも5ゴールをあげている。
- ■2ゴールをマークしたネイマールのバルサでの得点が41となり、ブラジルの先輩ロマーリオのバルサ選手としての記録（39ゴール）を抜く。出場試合数はネイの74に対しロマーリオは53。ネイマールはまた国王杯14/15での得点が6つとなり、7ゴールのイアゴ・アスパス（セビージャ）に次ぐ大会2位に浮上。
- ■右ラテラルはレギュラーのダニ・アルベスではなく、マルティン・モントーヤが出場。
- ■試合途中にベンチ周辺で揉めていたのは、両チームの第二監督カルロス・ウンスエとルベン・ウリアの間で衝突があったからとMD紙。ふたりはイエローカードを提示され、試合終了後も離されなければならなかったと。
- ブスケツ負傷
- ■前半39分、ビジャレアルの同点ゴールの際にピナに右足首を踏みつけられたセルヒオ・ブスケツが負傷交代。精密検査は翌5日に行われる予定だが、最初の診断では全治4週間かと報じられている。
- ■そのとおりに回復に4週間を要した場合、ブスケツは18日のシティ戦と22日のマドリー戦に出場できない。
- ■ブスケツ不在の間の解決策として考えられるのは、マスチェラーノ、ラキティッチ、そしてセルジ・サンペール。セルヒオには少し体を休めてもらい、新しいオプションを開発できれば、“災い転じて福と為す”だが。。
- ■プラット空港で飛行機から降りる際、ブスケツは杖などは使わず自力で歩行。ただしヨタヨタとはしている。
- 監督のコメント
- ■ルイス・エンリケ 「決勝戦をプレーできるのは非常に好いことだけれど、決勝では勝たなければいけない。バルサにはタイトル獲得が義務付けられている。私たちにそれができるか見てみよう」
- ■「ファイナルの会場がどこであろうと、相手が誰であろうと同じ。大事なのは私たちがその舞台にいることだ」
- ■「行き来の激しい試合ではなく、コントロールすることに私たちの関心はあった。バランス良く攻撃したかったんだ。しかしビジャレアルは上手くプレッシャーをかけ、危険な場面を作り出していた」「前半は彼らに数度チャンスを作られ、ゴールも決められた。後半はコントロールが効くようになり、退場者が出た後はこちらにとってオープンな展開となったね」
- 選手たちのコメント
- ■ネイマール 「満足してるよ。なによりもコパ決勝に行けるのが嬉しい。今回は優勝したいね、、ライバルはどこでも好いよ。早い時間にゴールできたので助かった。すごく難しい試合が待っていると知っていたし、ビジャレアルはスペインで最高のチームの1つだからね。3-1では勝ち抜けは保証されていなかったんだ。だからゴールを決めた時はすごく喜んだよ」
- ■ネイマール 「僕はいつもチームメイトにボールを出そうとしているし、スアレスとはよく理解し合っている。でもあのプレーでは僕が間違ったことを認めるよ。僕はルイスにボールを送るべきだった。申し訳なく思うし、彼に謝りたい」
- ■ルイス・スアレス 「デランテロにとっては、ゴールを決めてチームを助けられるのは幸せなこと。今回はコパだったし、決勝に行けて嬉しいよ。対戦相手？どのチームであろうと決勝は決勝さ」「（好機に強引にいって外した）ネイマールはなんにも謝る必要はないよ。世界有数の1対1の名手である彼が、あの瞬間はシュートが最良だと考えたんだからね」
- ■ルイス・スアレス 「（早い段階での先制点）限界でプレーをしてると、カードの危険があるからね。時々高く付く出来事が起こるし、ハビエルや僕は1試合失っていたかもしれない。でも僕らはカードを受けることなく試合を乗り切ることができたね」
- ■アンドレス・イニエスタ 「イダを3-1で勝っている状況で試合を取り扱うのは簡単じゃないんだ。そんなに攻める必要がない一方で、プレーを上手くコントロールしないといけないからね。3分のゴールで事はぐっと楽になったよ」「タックル？僕はいつも選手の良心を信じてる。誰も悪意はないけど、たしかに試合は激しかったね」「あとは仕事を完了させないと。決勝で負けたら、してきたことが役に立たない」
- 試合前のあれこれ
- ■ルイス・エンリケがビジャレアル遠征のメンバー18名を発表。今回は全員を招集する形とはならず、ブラボ、バルトラ、ドグラス、セルジ・ロベルトが監督判断により、ベルマーレンが怪我によりリストから外れた。
- ■バルサ一行は午前11時にエル・プラット空港を発ち、約1時間後にカステジョン空港に到着。地元ファンたちの熱烈な歓迎を受けた。“幻の空港”の過去最大の盛り上がり？
- その他バルサ関連
- ■LFPがリーガ第29節から第31節の日程を発表。セルタ対バルサは4月5日（日）21時、バルサ対アルメリアは8日（水）20時、セビージャ対バルサは11日（土）20時キックオフとなった。平日にリーガがある3連戦ウィーク。
- ■アリエド・ブライダ 「クリスティアン・テージョは非常に勇敢な選手。FCバルセロナにとって非常に重要な選手となりえるだろう」「スポルティングのようなチームとのクラシコでの3ゴールはどんな選手にもできることじゃない。彼は“クラス”を示したよ」 [Record] テージョはポルトに2年間のレンタル中。
2015年3月04日（水) 1-3：コパ決勝へ！
