強靱な肉体であらゆる相手デランテロを打ち倒す“要塞”
サムエル・ウンティティの経歴や特徴です。
23 UMTITI | ||
フルネーム | Samuel Umtiti (サムエル・ウンティティ) |
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ポジション | デフェンサ(セントラル、左ラテラル) | |
国籍 | フランス、カメルーン | |
生年月日 | 1993年11月14日 | |
出生地 | ヤウンデ(カメルーン) | |
身長 | 181cm | |
体重 | 75kg | |
バルサ入団 | 2016年7月 | |
デビュー戦 | 2016年8月17日、バルサ対セビージャ(スーペルコパVUELTA、3-0) | |
前所属クラブ | オリンピック・リヨン(フランス) 2011-16 | |
移籍金 | 2,500万ユーロ | |
契約終了日 | 2026年6月30日 | |
推定年俸 | 手取り 300万ユーロ | |
契約解除金 | 2億5000万ユーロ |
経歴
動く要塞セントラル。
サムエル・ウンティティは1993年11月14日、カメルーンの首都ヤウンデにてウンティティ家の第4子として生を受けた。家族がフランスのリヨンへと移住したのは、サムエルが2歳の頃。5歳になると近所のクラブ FC Menival へと入団し、フットボルを始めた。
名門オリンピック・リヨンのスカウトに見出されたのは2002年、サムエル少年8歳でのことだった。
リヨン入団当時、ウンティティはデランテロでプレーしていたらしい。そこから少しずつポジションを下げ、最終的には左ラテラル、そしてセントラルとしてフィット。下部カテゴリではしばしばカピタンマークを巻いていたという。
そんなウンティティがプロデビューを飾ったのは19歳(2012年1月8日)、フランス杯における街のライバルLyon-Duchère戦(3-1勝利)でのことだった。レミ・ガルデ監督はウンティティのパス能力を始めとしたプレーレベルの高さを評価し、その6日後のリーグアン、敵地でのMontpellier戦(1-0負け)でも先発起用。トップチームでの1年目は合計18試合に出場した。
また同年3月にはプロ契約を手にしている。
2012/13シーズン以降はチームのレギュラー格となり、リーグ戦ではそれぞれ26試合、28試合、35試合、そして2015/16シーズンは30試合に出場。リヨンでは公式戦合計170試合でプレーし、5得点をマークした。
2015年9月には21歳にしてリーグ戦でカピタンも担当。リーダーシップのある選手のようだ。
リヨン時代のウンティティがわずか1回しか退場になっていない点も特筆に価しよう。
2016/17シーズンに加入したFCバルセロナでは当初、左利きのセントラルとしてマスチェラーノのバックアップを主に期待されていたが、早々にレギュラーの座を獲得。あっという間に適応し、最終ラインに不可欠な選手となった。
そのパフォーマンスに対し契約解除金が6,000万ユーロと“バーゲン価格”だったため、富豪クラブの関心を引いたことで混乱の発生した2017/18シーズン。すったもんだの結果、無事契約更新となってクレは安堵。
しかしヒザが不十分な状態でロシアW杯を頑張ったことのツケが回り、2018/19シーズン前半を棒に振ると、その間にラングレに先発の座を奪われることに。以後はかつてのウンティティに戻ることなく、なんとなくお荷物のようになって2年が過ぎようかとしている。
クラブからの移籍圧力をのらりくらりとかわして残留した2021/22シーズンは、、やっぱり結局試合で使われず。冬マーケットで減給を呑んでの契約延長を行い、驚かせた。
2022年夏マーケットでは、バルサが給与全額負担でレッチェへと期限付き移籍。
フランス代表
U-17、U-21でフランス代表に選出。2013年のU-20ワールドカップでは主力として活躍し、ディニャ、コンドグビア、ポグバらとともに大会優勝メンバーとなっている。
フル代表では2016年のエウロコパで初招集(ジェレミー・マテューの負傷による)。ラミが出場停止となった準々決勝でデビューを果たすと、準決勝、決勝にも起用された。ポルトガルの決勝点の場面では、マークに付いていたエデルに決められたのが悔しいかぎり。
2018年ロシアW杯優勝メンバー。準決勝ベルギー戦では決勝点をあげる活躍でMOMに選ばれた。
プレーの特徴
スピードとパワーに優れた左利きのセントラルで、広いプレー視野と高精度のパスが持ち味。フランス代表デビュー戦となったアイスランド戦では、77本のパス全てを成功させて注目を集めた。
戦術理解力も高く、危険を事前に察知する力がある。ベテランのごとき落ち着きとリーダーシップも備えている。
プレー回数は少ないが(20回ほど)左ラテラルもこなせるポリバレント性もあるらしい(バルサでは見ていない)。
身長181cmながら空中戦に強さを発揮。
また怪我耐性も強く、リヨン時代の筋肉系の負傷はわずか1回(2014年3月)とのこと。
雑情報
・入団会見ですでにカタルーニャ語を習い始めていると語り、SNSでも積極的にカタランで投稿する勉強熱心でファンに好かれるツボを心得た人物。
・少年時代の日曜日はフィジカルとメンタルを鍛えるため、山道を走っていた。
- ※2018年6月、バルサとの契約を2023年まで更新。契約解除金は5億ユーロに。
- ※2022年1月、バルサとの契約を2026年まで延長。給与を大幅減給したと見られる。
- 【サムエル・ウンティティ関連記事】
- ■ウンティティ:スピード適応の秘密(2016年9月20日)
■ウンティティ [バルサでのプレーを夢見ていた」(2016年12月27日)
【獲得タイトル】
- バルサ
- リーガ(2017/18、2018/19)
- 国王杯(2016/17、2017/18)
- スーペルコパ・エスパーニャ(2016、2018)
- リヨン
- フランス杯(2011/12)
- フランススーパー杯(2012)
- フランス代表
- FIFA U-20ワールドカップ(2013)
- UEFA ユーロ2016(準優勝)
- FIFA ワールドカップ(2018)
- 個人賞