アトレティコ戦へ、意気上がるチーム

マドリーの躓きでムード一変。

フットボルにおいてはチーム状況が一夜にして変化することもそう珍しくはないですが、バルセロニズモを取り巻く空気は、メスタージャでのマドリーの敗北によって文字通り一変しました。パリで屈辱的大敗を喫し、リアクションを期待されたレガネス戦では指笛がカンプノウに鳴り響くなど、アトレティコ戦に向けて決して好ましくなかったバルサ周辺の雰囲気は、木曜からは突然の快晴モード。ルイス・エンリケが与えた2日間の休日で気分転換をしていたら、バレンシアさんがマドリーに土を付けてくれ、一気に希望が復活するのですから面白いものです。しかしこれでアトレティコに敗れてしまえば、元の木阿弥。バルサはカルデロンで勝つ必要があり、そのためには本来のスタイルを少しでも取り戻すことが求められます。

バルサスタイルを取り戻すこと

ジェラール・ピケカルラス・プジョルとパデルを楽しんだり、ルイス・スアレスアンドレス・イニエスタがアンドラへ、レオ・メッシがエジプトへ行ったりした2日間の休日の休日を終え、23日(木)、ルーチョチームの選手たちがトレーニングを再開しました。

この連休中にピケが言っていたように、バルサがタイトルを目指す上で必要となってくるのは、一目見ればそれでバルサだと認識される自分たちのフットボルを取り戻すことです。ビセンテ・カルデロンで勝点3を獲得するためには良いフットボルをする以外に手立てはないですし、バルサにとってそれは自分たちのプレーをすることによって可能となる。攻撃的なポゼッションで試合をコントロールしてこそバルセロナであり、その感覚やポジショニングなどを取り戻すためのトレーニングが、昨日から行われていることを切に願います。一朝一夕で上手くいったりはしないにせよ。

バレンシアがマドリーに勝った知らせは、バルセロニスタの気分を高揚させました。しかしそんなコウモリさんたちの"サポート”も、バルサがカルデロンで勝たなければ意味をなさないのです。もしこれで敗れれば、以前よりも残念なムードに包まれるでしょうし、PSGに勝つことも期待できなくなります。

2年前にアノエタで敗れて各種問題が噴出した後、アトレティコに勝って復活したように、瀬戸際のルーチョチームの前に今回もシメオネチームが立ちはだかるのは何かの縁でしょう。ここはもうやるっきゃない。この背水の陣的状況に選手たちは燃えていると伝えられますし、そういう話を見ると、単純なクレとしましては信じて胸ときめかせてしまうんですよね。彼らはファンの期待を裏切らないと。

カギとなるイニエスタの状態

バルサが自分たちのフットボルを取り戻すために不可欠なのは、中盤の復活です。バルサ流フットボルの精髄であるチャビ・エルナンデスがいない今、その中心となるのはアンドレス・イニエスタ。昨年10月末にドンが左ヒザを傷めて1ヶ月半の戦線離脱となった時もバルサはスタイルを失っていましたし、1月半ばにふくらはぎを負傷してからも、プレーには戻っていますがパフォーマンスが万全ではないことで、チームは良いフットボルを行えていません。イニエスタのパウサが有ると無いとでは、バルサの攻めも守りも別物となります。

そのイニエスタですが、ルイス・エンリケはPSG戦で負傷後初めて先発し72分にラキティッチと交代した彼を、レガネス戦では使いたくなかったのでしょう。あの試合でドンがアップを始めたのは70分に同点にされてからで、ピッチに入ったのは79分。カピタンが平日試合のなかったこの1週間でどれだけ回復し(家族とアンドラ旅行でリフレッシュ)、リズムを取り戻しているかでアトレティコ戦の展開も違ってきます。

"聖なる雌牛たち”の出番

そして希望込みではありますが、中盤はかつての鉄板だったセルヒオイニエスタラキティッチの3人になると予想です。

少し前の MERCAT BARCELONA のメルマガで書きましたが、チームが好ましくない状況になる時、一歩前に進み出て責任を引き受けるべきは”vacas sagradas”(聖なる雌牛たち)と呼ばれる主力選手たちです。

バルセロナ方面ではなにかと使われるこの単語をフットボル用語にしたのは、あのヨハン・クルイフで、1993年10月に5位に沈んでいたチームを鼓舞する際、多くの戦いをくぐり抜けてきた百戦錬磨の選手たちが責任を負うべきだとこの単語を使ったのだとか。今のバルサでいけばリーガ400試合を達成した第1カピタンのイニエスタを筆頭に、メッシブスケツマスチェラーノら第2~第4のカピタンたち、ピケスアレスラキティッチそしてネイマールといったところが該当するでしょう。残念ながら頼れる兄貴マスチェラーノは怪我の回復が間に合いませんでしたが、残る7人が死に物狂いでチームを引っ張ると期待しています。

頑張ってほしいのは、レガネス戦で失点につながるエラーをし、疲弊が伝えられるセルジ・ロベルトです。アトレティコもまた彼のサイドを狙ってくるでしょうが、”聖なる雌牛たち”の援助を受けてどうにかこうにか踏ん張ってほしい。スーペル・ラキティッチ、サポート頼みます!そして笑顔でプラット空港へ帰っておいでませ!

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