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タタのバルサ、本格始動

 

スペインとブラジルの代表選手たちが合流。

ティト・ビラノバ監督の下でプレシーズンが始まって2週間。その初日には思いもしなかったことですが、今日29日、バルサはヘラルド・マルティーノ新監督の下で新たにプレシーズンを始動させます。コンフェデレーションズ杯に参加していたスペインとブラジルの代表選手たちがチームに合流し、マルティーノが始めて練習で指揮を執るのです。エル・タタさんがまず取り組んでいくのは、選手たちと良好な関係を築いていくこと。そのために本日より新監督は、スタッフを含むチーム全員と個人面談を行っていくとのことです。

 

控えめなプロフェッショナル

先週金曜にFCバルセロナとの契約書にサインをし、入団会見を済ませた後、オスロにて遠征中のチームの元へと向かったヘラルド・マルティーノ。実はこの時、彼は気配りの人だと言われるその理由を早くも証明しています。SPORT紙によると、それはこういう話です。

金曜夜にオスロへと到着したエル・タタを、おそらくスビサレッタは早速チームに紹介しようとしました。しかし彼は仰々しい“プレゼンテーション”は好まず、その晩は静かに就寝。そして翌朝にチームが昼食をとっている際に「やあ、おはよう」と部屋へと入り、スタッフテクニコに紹介された後、テーブルを1つずつ回って23人の選手たち全員と1人ずつ握手を交わしていっています。

その夜行われたバレレンガとの親善試合も、これまでチームと苦楽を共にしてきたジョルディ・ロウラへと指揮を譲り、ベンチに座ることもロッカールームにも下りることなくスタンドからを見つめたヘラルド・マルティーノ。自分が目立つことは好まず、周囲に気を配りながら黙々と仕事をするという彼のパーソナリティが表れたエピソードです。

もう1つ、ヘラルド・マルティーノのプロとしての特徴は、彼もまた“仕事の虫”であることです。日曜未明にバルセロナへと戻ってきた監督は、その日が休日であるにもかかわらず宿泊中のホテルにて、オスロには遠征せずトレーニング計画を練っていた懐刀のホルヘ・パウタッソ、エルビオ・パオロロッソたちと、翌日からの仕事について打ち合わせ。彼らはさらにリーガやスーペルコパの対戦相手の分析にも着手しており、出遅れた分の時間を取り戻すべく、フルスロットルで働くタタとスタッフたちであります。

 

選手やスタッフ全員と個別面談

そして今日29日、スペインとブラジルの代表選手たちがシウター・エスポルティーバへと集合し、現チームの全メンバーがついに揃います。コンフェデ杯に参加し、昨日までバケーションだった代表選手たちは朝9時よりメディカルチェックをスタート。時を同じくして、すでにプレシーズンを開始している面々はグラウンドでのトレーニングです。マルティーノ新監督による初練習は、全員が揃う19時からのセッション。その最初の15分間は、報道陣に公開されます。

一方SPORT紙の伝えるところでは、エル・タタは選手やスタッフたちとの理解を深めるべく、全メンバーとの個別面談を行っていくそうです。1人1人の目を見ながら、今後の運営方針やらコンセプトやらを伝えて選手たちの考えも聞く。とりわけチームの重鎮たちとの面談は、彼らの信頼を掴み、円滑にグループ運営を進めていくうえで重要となりましょう。あとはマンチェスター方面からしつこいオファーが届いているセスクを安心させ、騒音を消すのも大事です。

これから待ち受けるアジアツアーや公式シーズンの開幕へ向け、幾らでも時間が欲しいタタ・マルティーノ。彼は明日ポーランドで行われる、レヒア・グダンスクとの親善試合では指揮を執らないことになったようです。その理由は、1試合とはいえオスロでスタンド観戦したチームをもう1度チェックしに行くよりは、バルセロナに残り、スペイン代表+ダニ・アルベスといることを優先するため(※ネイマールはポーランド遠征に参加予定)。ということで明日のレヒア戦は、ジョルディ・ロウラがバルサを率いる最後の試合となります。

 

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