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ティト「選手たちは再び偉大さを示した」

 

真摯にプレーし、勝利を目指したチームを称えるミスター。

グラスゴーで逃したミッションをモスクワで果たせ!がスローガンとなっていた今回のスパルタク・モスクワ戦は、思った以上に物事が順調に展開。0-3で勝利を収めるという、安心のゲームとなりました。幾つかの収穫のある価値ある勝利でしたが、その一番はやはりチャンピオンズでの1/8ファイナル進出(9年連続)をがっちり決めたこと。他会場にてベンフィカが頑張ってくれたため(セルティック敗れる)、グループGの首位も確定してすばらしき哉、であります。これで12月戦線に、幾分余裕ができました。

 

「相手の落ち度ではなく、こちらの手柄」

試合後の会見でティト・ビラノバが強調したのも、その点でした。「グループ勝ち抜けを最終節にまで持ち込まないことが重要だった。ベンフィカのような強力なチームとの最終戦では、何が起こるかは分からないからね。この件を解決しておくことがなにより大事だったんだ」

内容よりもまずは結果を求めていた試合だったわけですが、選手たちは3点のリードを手にしつつも完封するなど、内容でも納得のパフォーマンスを見せました。これについてはミスターは、全ては選手たちの頑張りの結果だと称えています。「自分たちがいかに偉大であるかを、選手たちはここでも証明したと思う。彼らはバルサのみならず、代表チームでも多くのタイトルを獲得してきた選手たちだ。寒さや人工芝といった環境によく適応し、最初の1分から非常に真摯に試合を行っていたよ」

「この勝利は相手チームの落ち度によるものではなく、こちらの選手たちの手柄なんだ。彼らは引き分けでも価値があることを知りながらも、このスタジアムへ勝利するために訪れていた」、「私たちは攻撃だけでなく守備でもすばらしい試合をしたよ。前線からプレスを掛けることで、ボールを前へと送らせなかった」

コパのアラベス戦以来、5試合ぶりの完封となったこのスパルタク戦。しかしながらティトは、失点をしていた過去数試合と今回のチームの守備に、大きな違いがあったとは考えてはいません。「今日のように相手チームに何度もチャンスを作られながらも、無失点の日は時々あるんだ。セルティック戦で許した得点機は今日よりも少なく、相手のポゼッションも低かった。相手やこちらのシュート精度次第ってことが、たまにある」

 

メッシ、イニエスタ、テージョ

ここからは、選手個人についてのコメントをいくつか。今日もまたドブレッテを決め、2012年のゴール数を80としたメッシへの感想をティトはもちろんのこと訊ねられていまして(毎試合同じ選手について質問されるのも、思えば酷な話)、今回はこんなふうにコメントをしています。「レオの野心、ゴールや勝利への意欲、チームを助けたいという気持ち、これらに私はずっと驚かされてるよ。彼のゴールのことばかりが話題になるけれど、彼がスペシャルなのは戦術能力なんだ。攻撃と守備、どちらも彼はとても良い。それにレオは記録を破るためではなく、チームを助けて勝つためにプレーをしている。一年で80ゴールなんて、にわかには信じられないことだよ」

一方、ひらりひらりの個人技でスパルタク守備陣を翻弄するなど、今回もマジックを見せてくれたイニエスタに関しては。「サイドに残るべき状況なのか、あるいは中央へと入っていくべきなのか、彼は非常に良くゲームを読んでいるよ。今日のプレーも完璧だった。セスクとイニエスタがポジションを交換していけることも、チームが上手くいく要素のひとつだ」

このスパルタク戦ではベンチ入りメンバーの中にも、テージョの姿はありませんでした。「昨日の練習には参加をしていたけれど、スプリントをしようとした時、万全という状態ではなかったんだ。ベンチに入れることはできただろうけれど、私はリスクを回避するほうを優先した。結果としてジェラール(デウロフェウ)を出場させられたのは良かったね」

ちなみにティト・ビラノバが耳下腺の手術をしてから、この22日で1年になるそうで。その件について訊ねられたミスターは、こうコメントしました。「あの時はフットボルよりも自分の手術のことが気になっていた。でも今日、私はここにいる」

 

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