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今度こそ!

 

引き分ければ1/16ファイナル、勝てば1位通過もある

さて、モスクワでのスパルタク・モスクワ戦です。雰囲気としてはさほど盛り上がってはいませんが、チャンピオンズの1/16ファイナルを確定させ、12月戦線を少しでも楽にするためにはとっても重要な試合。バルサは今回の試合に引き分け以上でグループステージ突破が確定し、こちらが勝利したうえでリスボンにてセルティックが勝てなければ、1位通過も決定となります。よってティトバルサは全力で勝ちに行き、他会場からの良い知らせを待つのみ。グラスゴーで果たせなかった目標を、今度こそ果たしたいところであります。

 

氷点下の寒さと人工芝

セスク・ファブレガスはバルサ選手代表として登場した前日のUEFA公式会見にて、モスクワの寒さもルズニキの人工芝も「言い訳にならない」と断言しています。たしかに気温が氷点下になろうといっても、幸いまだ11月なので、悪魔的とまではいかない。キックオフとなる現地18時の気温は0℃、試合終了前には-2℃あたりになるのではと見られているそうでして、数年前のルビン戦は-9℃とか言ってましたから、それに比べればだいぶんマシですか。0℃周辺なら、冬のスペイン内陸部なら起こる気温なので。

ティトチームは今回のモスクワ遠征にあたり、そういったリーガの寒冷地ゲーム用の装備を用意しているそうです。帽子や手袋、毛布はもちろん(ベンチメンバーは特に寒い)、NIKEによる強力保温肌着(プロコンバット)などもしっかり準備。動き出してしまえば、バルサのプレーに特に違いはないでしょう。あとはクレ的な密かなお楽しみとして、プジーのアニキがやはり半袖であろうことにも注目か。半袖キニエラなんていかがです?

もうひとつの要適応要素としましては、ピッチが人工芝である点があげられます。しかしルズニキの人工芝は最新世代でトップクラスの品質で、UEFAからも最高水準と認められているのだとか。ちなみに作っているのはカタルーニャの企業(Poligras社)だとかで、シウター・エスポルティーバの第8・9グラウンドにも使用されているそうです。ボールのすべりも速く、凸凹も一切なし!となれば、むしろバルサのフットボルにはプラスになっちゃいそうですなぁ。また選手たちは人工芝用に、金属ではなくてゴムのスタッドのついたシューズを履きます。

(※SPORT紙にはルズニキでの前日練習の際、ティトは3バック(プジョル、ピケ、マスチェラーノ)を試したという情報あり。アルバかダニ・アルベスが一時的に中盤に入る変則的3バックも考えられるとのこと)

 

ティト・ビラノバのコメント

チャンピオンズ第5節を前に、ルズニキ・スタジアムのプレスルームでの前日会見に臨んだティト・ビラノバ。彼は今回のスパルタク戦もまた、2週間前のグラスゴーのような展開になるのではないかと予想してまして、最大の難物は寒さや人工芝といった要素ではなく、相手チームを率いる指揮官だとの見方を示しています。「ウナイ・エメリは私たちを知り尽くしている監督だ。彼のチームは好守に非常に統制が取れている。バレンシア時代はいつも私たちを苦しめてきたし、スパルタクにおいても、カンプノウでの試合を思い出せばいい。彼のチームに勝つのはかなり難しいんだ」

寒さについてはハンデであることは認めつつも、「誇張するほどのことではない」程度のコメントとなってます。

そしてチャンピオンズに楽な試合なし、との意見は今回も揺るぎがありません。「今日のチャンピオンズでは、楽に勝てるチームなんてものは存在しないよ。このグループの結果を見れば、それは一目で判る。どれも接戦になっているんだ。昨シーズンは優勝候補たちがグループステージで敗退しているしね。それにルビン・カザンやディナモ・キエフといったチームに、私たちは苦しんできた。チャンピオンズの問題は、1つのエラーが他のコンペティションよりも高くつくことだよ」

試合への意気込みというか切迫感については、前節のような是が非でも、といった様子はありません。「グラスゴーでは私は、これが一番重要な試合だと言っていた。それはグループステージ突破を果たせば、あとは残る試合で選手起用を調整できるからだ。今回も勝ち抜けを決めるチャンスがあるけれど、これがシーズンで一番大事な試合だと言うつもりはない。仮に勝てなかったとしても、カサでの試合が残っているからね」

またラインナップに関しては、ヒントかどうかは不明とはいえ、こんな発言もしているティトです。「ブスケツ、チャビ、イニエスタ、セスクの4人がここまでほとんど一緒にプレーしていないことを説明する、特別な理由はないんだ。その4人の中にはインテリオールが3人いて、原則としてポジションは2つしかない。全員を一緒に起用しようと思えば、イニエスタをサイドに置くか、中盤を4人編成にしなければならない。それでも私は、彼らが多くの試合で一緒にプレーするであろうと、あなたたち(記者)に約束できるよ」

この会見では、試合とは直接関係のない幾つかの質問もありました。例えばロシア人記者による、”エトーの後を追って、メッシも将来ロシアリーグに来ると思いますか?”というもの。これに対してティトは、「まず第一に、それは私次第という問題ではないけれど、彼が私たちのチームで可能な限りプレーを続けていくよう、私たちはありとあらゆる努力を行っていくことを確約できる」と返答。

カタルーニャのスポーツ紙で話題となっている、”ペップが2008年の監督就任時、最初に行ったスピーチの言葉(私は君たちを死ぬまで守る。けれども心をバルサへと捧げない者を、私は許さないだろう。全てを与え、団結しよう。私を信じてほしい)”に関する質問には、親友ティトは「覚えてないんだよね・・・私は今シーズン最初のトークで、自分が選手たちに何を言ったかすら覚えてないんだ」と語っています。

 

セスク「バルサはいつも勝ちにいく」

今回、FCバルセロナの選手代表としてUEFAの公式会見に臨んだのは、セスク・ファブレガスでした。冒頭でも紹介しましたが、アスルグラナの4番は寒さや人工芝に関しては、「僕らはバルセロナだし、引き分けで好いと思ってピッチに出て行くことは決してないんだ。僕らは勝者のクラブであり、勝つためにここへとやってきた。ピッチは確かに人工芝だけれど、チームの大半はそういったタイプのグラウンドで何年もプレーしてきた経験があるし、寒いとはいってもビトリアでのアラベス戦も寒かったからね。それを言い訳にはできないよ。最初の1分から集中していく、それだけさ」

ティト・ビラノバに重用されていると、数字的には言えるセスク。しかし彼はさばさばとした感じでこう述べています。「自分が特別に配慮を受けているとは感じてないよ。プレーが悪かったり、ずっとフル出場だったりしたらそうかもしれないけれどね。たくさんプレーしてるのは間違いないけれど、最近はチャンピオンズでもリーガでも控えに回ってるんだ。明らかなのは、僕もローテーションに入らなければならないってこと。シーズン終盤によりフレッシュな状態で臨むには、それが必要なんだ」

そしてミスターも言っていた、”フゴネス”たちによる中盤をセスクも望んでいます。「セルヒオやチャビ、イニエスタ、それに僕はムンディアルやユーロコパの決勝で一緒にプレーして勝ってるんだ。だから揃ってプレーすることに不都合があるとは思わない。決めるのは監督だけれどね」

 

ちなみにこのモスクワ遠征では、セスクはちょっとしたエピソードの主役となりました。モスクワの空港でのパスポートチェックで引っかかり、付き添ったクラブスタッフと共に、2時間の足止めを食らったのです。理由はメディアによって若干の違いはありますが、ロシア入国のためにビザを申請していたパスポートを、バルセロナに忘れてきた、というドジなものだそうで。先週彼はラ・ロハでパナマに遠征していた際に新しいパスポートを使ったのですが、ロシアのビザを古いパスポートで申請していた、という経緯だとか。クラブがドジなのか、セスクがドジなのか。。そもそもパスポートって2つあるもの?事情に詳しくないもので、違ってたらゴメンなさい。

いずれにせよビザのないパスポートを持ってきたセスクは空港で再発行されるのを2時間待った。そしてそれについて訊ねられると、ジョークにして返しています。「問題はパスポートの手続きをした人が、マドリディスタだったってことだよ。彼は僕に問題ないって言ってた。きっと僕をちょっと騙したかったんだと思う」

 

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