ルイス・エンリケ CL決勝前日会見

いつものようにプレーし、勝利を目指す。

クラブ史上二度目のトリプレーテ達成まであと一試合と迫ったFCバルセロナ。試合のことを考えると、もうドキドキが止まりません。チームは金曜お昼に決戦の地ベルリンへと到着し、ジェラール・ピケ、ネイマール、そしてルイス・エンリケがUEFA公式前日会見へと出席。その会見でミスターが強調したのは、この決勝戦が拮抗した展開になるであろうこと、バルサがいつものようにプレーをし、相手を上回ることを目指すことでした。必要とされるのはチームの全員がベストのパフォーマンスをして試合に勝つこと。求められるのは二冠を達成したやり方をベルリンでも繰り返すことです。

自分たちの望んでいた場所にいる

以下はチャンピオンズリーグ2015決勝ユベントス戦の前日会見でのルイス・エンリケのコメントです。

■決戦を前に
「疑いようなく、私たちはこの上ない状態にある。私たちが今いる場所は、以前自分たちが望んでいた場所だ。私たちはすでに二つのタイトルを勝ち取り、再び歴史を作るチャンスを手にしている。大きな期待を胸に、良い試合をし、ライバルを上回れるようトライしていくよ」

■中盤がカギとなるか
「攻守の両面において、中盤でプレーが極めて重要なのは事実だ。けれどもペナルティエリアを支配することも悪くはないだろうね。とはいえ、ボールを保持し、ゴールチャンスを作り、相手の長所を最小限にしていくことが私たちの目指すところだ」

■幸福感
「ファンの間に幸福感がある、それは良いことだよ。しかしトップチームの面々やスタッフ・テクニコはこの試合をこれ以上ない激しさで立ち向かっていくし、自分たちをここまで連れてきたやり方を繰り返していかねばならないと知っている」

スペクタクルな決勝を期待されている

■ゲーム展開予想
「私たちがよりボールを多く持ち、ユーベ陣内により長くいる試合を想像している。けれども簡単にいかないとも確信をしているんだ。ユベントスもまたゴールチャンスを作ろうとしてくるのは間違いない。私はこれがスタイル対決になるとは思っていないんだ。彼らもまたボールを必要としているわけだからね。彼らは多くの引き出しを持っているし、だから私たちのように、彼らもトリプレーテを達成できる位置にいる」

「フットボル界はスペクタクルなファイナルを期待している。オープンで楽しく、ベストだったチームが勝利する試合となればステキだろう。ゴールの多いファイナルになると思うか？両チームのポテンシャルを考えると、そうなっておかしくはないだろうね。けれども決勝戦には特有の緊張感があり、私たちがその影響を受けないことを期待してるよ。私たちはいつものように試合に臨み、ゴールを決められるよう試みていく」

■どんなユベントスを希望するか
「それには答えない。それを言うことに意味はないし、セニョール・アッレグリが会見を聞いて、私の希望を知るのもイヤだからね、、、ユベントスは試合の流れに応じて攻撃を仕掛けてくるだろうし、自陣に引いて守ってもくるだろう」

■アッレグリからの賛辞に対し
「アッレグリはすでにミランでタイトルと名声を勝ち取っており、今年はそれを裏書するだけでなくドブレーテを達成し、チャンピオンズ決勝にも残っている。私としては彼がトリプレーテを達成しないことを期待しているけれど、彼にはおめでとうと言うよ。彼はユベントスですばらしい仕事をしているからね」

■バルサとユベントスの比較
「比較云々じゃないんだ。どちらのチームも良い仕事をしたからこの場所にいる。これはフットボルで見ることが出来るベストゲームの一つ、スペイン王者対イタリア王者の対決だ」

チームブロックがあってこその成功

■メッシに期待するもの
「彼が世界最高の選手だとしても、彼だけになにかを求めるのはフェアではないだろう。私が期待するのはチームのベストであり、相手のエラーを利用することだ。それぞれの選手たちがベストなプレーをすることを期待している」

「前線の選手たちが注目を集めているのは分かっている。私たちには世界最高選手のレオがいて、ルイス・スアレスとネイマールもまたすばらしいシーズンを送ってきたからね。けれども、この場所へと辿り着き、二つのタイトルを獲得するためには、攻撃と守備両方のブロックが求められる。全ての選手が重要。三冠のチャンスがあるのは、チームがすばらしく機能をしてきたからなんだ」

■イニエスタは出場するか
「金曜日はグループ練習をこなしている。今日の状態がどうかを見ていくよ」

■ベルマーレンの出場機会
「準備ができているからこそチームと遠征に参加している。けれども私はいつも、.まず選手にそれを告げることにしている」

■よく眠れた？
「私はいつものようにこの会見室にいるし、気持ちも落ち着いている。試合開始を楽しみにしているよ」

「私にはリベンジの気持ちはないし、タイトルとは無関係に自分の選手としてのキャリアを誇りに思っている。受けてきた批判に関しては、それがこのクラブの監督だと知っているさ。リベンジの気持ちはない。私たちの目標はタイトルを得られる状態にあることだったし、それは達成されている」

「これは私にとって人生で最も重要な試合か？ノー。それはこれから訪れるといいなと思ってるよ」