バルベルデ体制での欧州挑戦が始まる
今宵のカンプノウから、クラブ史上6度目となる欧州制覇を目指す、バルサの長い戦いが始まっていきます。バルセロナを率いた過去5監督のうち、複数年指揮を執ったライカールト、グアルディオラ、ルイス・エンリケの3人はいずれも任期中にチャンピオンズ制覇を達成していますし、ペップとルーチョに至っては初年度にトリプレーテ(三冠)をやってのけている。エルネスト・バルベルデもそれに続けば最高です。
昨季は完敗したユベントス
リーガで開幕3連勝を飾ったバルセロナにとっては、ユベントスと対戦するこのチャンピオンズ初戦はひとつの腕試しといえます。時期は全く異なりますが、昨季このコンペティションでやられた相手に、新しいチームがどれだけ通用するのか。USAツアーでの親善試合でカタランチームに勝利をもたらしたネイマールはすでに去り、バルベルデバルサはすっかり別のチームとなっています。しかしグループとしての連動性は向上しており、ユベントスにも勝てるなら大いに自信となるでしょう。
一方で6試合しかないグループステージでは1つ1つの結果も重要になりますから、是非とも3ポイントを勝ち取りたいところです。今回はカサ(地元)での試合ゆえ、ここで取りこぼすと後々のやりくりが厄介になる(特に最終節で休めない)。バルベルデの言うとおり、勝って始めることが重要です。
セルジ・ロベルトが復帰
ユベントス戦に臨むバルサにとっての朗報は、エスパニョール戦をヒザの違和感で欠場したセルジ・ロベルトが完治診断を受けて招集リストに名を連ねたことです。そのセルジと一緒にスタンド観戦をしていたデニス・スアレスも、今回は嬉しい招集。その代わりに胃腸炎を患ったパコ・アルカセルと、ルカス・ディニェがリストから外れることになりました。アレイシ・ビダルは2試合連続の招集外です(ファイト!)。
注目はエルネスト・バルベルデがセルジ・ロベルトをどのように起用するかです。これまでの傾向からすれば、中盤はおそらくイニエスタ、ラキティッチ、ブスケツの鉄板3人だと予想するのですが、SPORT紙はセルジが右ラテラルで先発するかもしれないとの意外な予想。果たして当たりますか。
デルビーでは後半に登場して良い働きを見せたアンドレ・ゴメスや、フィジカル要員のパウリーニョにも期待したいです。せっかくの(?)パウリーニョなので、もういっそ先発で使ってみれば、と思ったり。それに戦う姿勢の良かったデウロフェウや、新星デンベレ、デニス・スアレスも見たいので悩ましく。巷で注目のメッシ対ディバラもいいですが、求めたいのはチームとしての躍動感です。
開幕前の憂鬱だった気分はどこへやら吹き飛び、今や楽しみが多数なんですから、フットボルはボールが転がり始めるまで分からない。ピッチ上の出来事で雰囲気はいくらでも変わる。ユベントス戦が終わったあとも、この期待感が継続していますように。
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