今日から朝夕のダブルセッションで土台作り。
歓喜のトリプレーテから5週間、夏のバケーションを満喫したルーチョチームが2015/16シーズンの準備を開始しました。この13日(月)に元気にシウター・エスポルティーバ・ジョアン・ガンペルへと集まったのは、シーズン終了後に代表戦へと招集されなかった13人の選手たち(マシップ、ドグラス、アドリアーノ、ベルマーレン、マテュー、ラフィーニャ、セルジ・ロベルト、イニエスタ、アルダ、ルイス・スアレス、サンドロ、ムニール、ハリロビッチ)と、バルサBのスアレス、セルジ・サンペール、そしてグンバウ。おや、サンドロ、ムニール、ハリロの三人はトップチーム選手となっていますね。昇格おめでとう、次は残れるかどうかの闘いです。
ユーロ予選に参加した面々(ピケ、ラキティッチ、ブスケツ、ペドロ、バルトラ、アルバ、アレイシ・ビダル)は、明日火曜、コパ・アメリカに出場した南米組(ネイマール、アルベス、メッシ、マスチェラーノ、ブラボ)とU-21ユーロに出たテル・ステーゲンは月末から来月始めにかけて徐々にチームに戻ってくる予定となっています。
やる気に満ちたルーチョチーム
トップチームの13選手とフィリアルの3選手はこの月曜日の朝8時にシウター・エスポルティーバに集合し、まずは恒例のメディカルチェックを行いました。身体測定、心肺機能の検査、尿や血液などの医療検査、エトセトラ。そういえば去年はこれでアドリアーノの心調律異常(不整脈)が見付かったのを思い出します。メディカルチェックが終われば、昼食を取り、シーズン最初のチームミーティング。一息ついた夕方からはトレーニングウェアに身を包み、初トレーニングで汗を流しました。初日からグラウンドに出るのは珍しく、チームの意気込みを感じますな!
SPORT紙によれば、選手たちはハイパーにやる気に満ちていたのだそうです。その大きな理由は8月11日に控えたセビージャとのUEFAスーパーカップと、14日、17日に予定されているアスレティックとのスーペルコパ・デ・エスパーニャの存在。トリプレーテを達成したチームには、こちらもクラブ史上二度目となるセクステーテ(六冠)のチャンスもあるわけですから、偉業達成に向け意気も上がりましょう。特にやる気と活気に満ちていたらしいのは、ボスのルイス・エンリケ。7時半に出勤したルーチョは夕食も練習場でとり、帰途についたのは21時だったそうです。2年目も変わることなく、チームの成功のために全力で取り組んでくれること間違いなし。
忙しくタフな夏が待っているルーチョチームは今週、シウター・エスポルティーバにて基礎体力向上のための朝夕のダブルセッションを行っていきます。代表選手の欧州組が戻ってくる水曜日を除いて(午前にメディカルチェック)、火・木・金と9時半&18時半からの一日二回のトレーニングを実施。会長選挙のある土曜日は休日となり(ソシオ選手は投票へ!)、いよいよ日曜日からは北米ツアーへと出発です。家族のいるバルセロナとは2週間のお別れ。
ちなみに昨日のトレーニングセッションは、非常に珍しいことに、ファンに公開されたのだそうです。最初は戦術練習もないですし、主力もまだ揃っていませんし、夏休みでちびっ子たちがたくさんいるし、ということでルーチョはファンがセッションを見学することを許可。それでもバルサの練習を見れる機会などそうないですから、練習場へと足を運んだファンはラッキーでした。
カピタンイニエスタ、アルダ初日
月曜日にプレシーズンを開始した選手の中で、一番の驚きはアンドレス・イニエスタの存在でした。ドンは他のラ・ロハの選手たちと同じように、15日(火)の合流が認められていたらしいのですが、自主的に2日早く仕事を開始。チャビ・エルナンデスの後を継ぎ、今季からは第1カピタンとなる(であろう)彼の情熱と責任感が窺えて嬉しいニュースです。※怪我で代表戦を休んだので、早く集合したとの説明もあります。
カピタンといえば、チャビが抜けたことで現在はイニエスタ、ブスケツ、メッシの3人体制となっていまして、4つめの席が空席です。そこでチーム全員の投票によって4人目のカピタンを決めるわけですが、候補として挙げられるのは2008年デビューのペドロ・ロドリゲス、ピケ、アルベス、そしてミスターの信頼厚い、“影の主将”マスチェラーノあたり。個人的にはマスチェにもっと責任ある立場を引き受けてほしいところですが、誰が選ばれますか。
イニエスタと並んでこの日のトレーニングでの主役となったのは、バルサでの初トレーニングを行ったアルダ・トゥランです。Tシャツ・短パン姿で練習場に到着したアルダは、偶然アイドルと語っていたイニエスタ、スアレスと一緒になって、ご挨拶。その他のチームメイトやスタッフたちとも初顔合わせを済ませました。バルサでの初のロンドの感想はどうだったでしょうか。1月までバルサで公式戦に出場できないアルダにとっては、年末まで続くトレーニングの日々の始まりでもあります。ファイトッ!
また、MD紙によりますと、アルダはバケーション中もハードに自主トレに励んでいたことで、すばらしいフィジカルコンディションでこの初日を迎えたらしく。もちろん、その他の選手たちもルーチョたちをガッカリさせまいと、申し分ない状態だったとのことです。
案内人スアレス
そして何もかもが目新しいアルダ・トゥランにガイドとなってあれこれと教えていたのが、一年前に彼のように新入生だったルイス・スアレスでした(SPORT)。マテ茶クラックは英国暮らしを経験しているので、英語が話せる。アルダはスペイン語よりも英語が得意らしいので、そのあたりもちょうど良いのでしょう(スペイン語も普通に理解できる)。スアレスは常にアルダに付き添い、出会うスタッフたちを紹介していったらしく、そうするうちに彼らはあっという間に意気投合。トルコのテレビ局は午後のセッションの最中に二人がグラウンドでじゃれ合ってる姿を紹介しています。ルイシートにマテ茶仲間を増やそうという野望があったかどうか、、は不明ですが、一度は勧めたのは間違いないでしょう^^
ルイス・スアレスにとっては、FCバルセロナでのプレシーズンに初日から参加できる清々しい夏となります。去年はブラジルでのムンディアルにて例の事件を起こし、辛い夏を過ごしたルイシート。当初はフットボルに関する全活動をFIFAから禁止されていたため、TASによって認められたチームトレーニング初参加が8月15日のことでしたから、雲泥の差です。南米組は多少仕上がりが遅れるでしょうから、シーズン序盤(特に国内と欧州のスーペルコパ)はルイス・スアレスに攻撃の中心としての期待が集まります。
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