オファーが届いている、と認めたデランテロ。
FCバルセロナのトップチームがプレシーズンを開始した13日（月）、バケーションの最後の日々を送っているのがユーロ予選に参加した欧州の代表選手たちです。その一人であるペドロ･ロドリゲスはこの日、カタルーニャ州の内陸部にあるバラゲール（レリダ県）で開催中の自らのフットボルキャンプに参加。チェルシー（モウリーニョ）からの熱烈ラブコールが報じられたデランテロは、その件を否定も肯定もせず、一方で確かに幾つかのオファーが届いていることを認めています。その言葉から伝わってくるのは、彼の複雑な心境です。
契約解除金は3,000万ユーロに
13日のバルサ系メディアの話題は、プレシーズン開始とペドロへのモウリーニョの誘いが大きな比重を占めました。バラゲールでのフットボルキャンプにて報道陣の取材に応じたペドリートは、その青監督の件については、「モウリーニョとは話していないよ。僕からは何も言いたくはない。それは自分のクラブに対して敬意を欠く行為だろうからね。今はただ子供たちとのキャンプを満喫して、最良のかたちで仕事に戻りたいんだ」
「今は将来のことは考えたくない。今望むのは身体を休め、心を穏やかに水曜日からプレシーズンを始めることだよ。先のことはそれから分かるさ」と、深入りを望まず。まずは監督と話し合いをし、18日（土）に決まる新会長を待ってから決断を下そうということでしょう。
一方でデランテロは、6月にバルサとの契約を2019年まで延長した際に、契約解除金が1億5,000万ユーロから3,000万ユーロに下がったことは認めています。「それは事実だよ。（新しい）契約書にサインをする時、双方で違約金を下げることを決めたんだ。それからオファーが幾つか届いているのも事実。僕は今、バルセロナで難しい状況にいる。ただ、なにも急ぎたくはないし、チームメイトとプレシーズンを始めることだけを楽しみにしてるよ。彼らに会って仕事を始めるのが楽しみだ」。3,000万ユーロ、、、バルサの交渉術なら契約延長がなければきっともっと安く買い叩かれますから、延長を受け入れたペドロへの配慮とはいえ、、、彼を欲しいビッグクラブにとってはバーゲン価格。
バルサで引退したいけれど、、
ペドロはこうも言います。「これは複雑な状況だよね。一人の選手がより多くの出場時間と選択肢を求め、第一線にいることを望んでいる。でもここでは道はどんどんと短くなり、難しくなるのも事実だ。バルサ以上の場所がどこにも無いであろうことは知っているよ。いつも言ってきたように、多くのタイトルを勝ち取ったここにいることは夢だし、そのことは僕を満足感と喜びで満たすだろう。けれども選手として向上を続けること、プレーすることへの野心もあるからね。どうなるかは分からないよ」
そして。「可能であるならバルサで引退をしたい。でもここはとても要求度の高いクラブだからね。トップレベルでいるのは難しいし、なにが起こるかを見ていこうよ。より幸せを感じるのは、プレーを出来た時さ」
そういうことであれば、もうペドロの気持ちが望む答えを見つけていくしかないでしょう。バルトメウであれ、ラポルタであれ、クラブ会長にどうにか出来そうな話ではなく、心を動かせるとするならボスであるルイス･エンリケか、チームメイトか、あるいはやはり自分はバルサとは分かちがたいと思う気持ちか。少年時代からの夢だったバルサと、選手としての充足感。ペドリートはどんな決断をするのでしょうか。
アビダル 「ペドロを逃してはダメ」
この悩めるペドロ･ロドリゲスに関して、ジョアン･ラポルタ陣営のスポーツディレクターであるエリック･アビダルが、もし自分たちが選挙に勝ったなら彼を引き留めるために全力を尽くす、とコメントをしています。「ペドロのような選手を手放してはいけないよ。僕は彼を選手として、そして人間としても知っている。彼はトップチームに非常にフィットしている選手。僕らがすべてを手にした2009年は、最も重要なゴールは彼によるものだった。仕事はチーム全体でするものだけれど、ディティールで決まる試合も時々あるし、ペドロはそのディティールで貢献する選手なんだ」
3,000万ユーロに減額された契約解除金については、アビさんは理解を示しています。「ペドロがこのスカッドの重要なピースであることに変わりはないけれど、選手がプレーを望むことはみんな知っていることで、今の彼は以前より出番が減っているからね。もしラポルタが選挙に勝てば、僕らは19日から彼の将来について話し合っていくよ」
そしてチーム計画については「バルトメウの計画では補強終了ということであって、自分たちとしてはスカッドはまだ完結していないんだ。チームを去る選手も出るかもしれないし、やってくる選手もいるかもしれない」というアビダル。「補強候補はポグバだけじゃなくて他にもいる。もしラポルタが勝てば、日曜日にはソシオに僕らの考えを報せるよ」と語り、今週中にシウター・エスポルティーバを訪れ、ルイス・エンリケと話し合う予定だと明かしています。「彼の考えていること、スカッドの未来に関する彼の意見を知りたいんだ」
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