ルイス・エンリケの念願がようやく叶うか。
先週土曜20日のSPORT紙の表紙を飾ったのは、この冬のマーケットでのバルサ移籍成るかが注目されたノリートでした。見出し文句は“ようやくノリート、ようやく”(POR FIN NOLITO POR FIN)。ルイス・エンリケはこのノリートを非常に高く評価していて、彼の獲得は宿願となっていますから、もし本当にバルサに来るとなれば“やっと(POR FIN)”であります。
監督とクラブの要求にぴたりと合う
欧州で夏のマーケットが開くのはまだ4ヶ月ほど先のことですが、各クラブはそろそろ次シーズンへの準備を本格的に開始していきます。メディアに補強対象とされる選手たちが登場する回数もこれから増えていく。バルサでいえば、レギュラーになれるセントラルが最優先補強ポイントだと考えられています。そしてそれに続くのが、この冬にも求めていたトリデンテに休みを与えるための第4のデランテロですが、その候補はノリートことマヌエル・アグードの一択状態。ルーチョはとにかくこのアンダルシア人選手にこだわっています。
SPORT紙によるとルイス・エンリケにはこだわりのポイントが幾つかあり、それらを兼ね備えているのがノリートとなります。まず一つめとしては、監督は基本的にスペインリーグからの獲得を希望していて、実験的な補強はあまり望んでいないこと。そしてチーム内での役割を受け入れ、控えでも不満を持たない選手であること。実力あるセントラルに予算を集中的に投入するクラブとしては、給与総額を大きく上げないお手頃年俸のノリートはこの点でも条件に合っています。選手にバルサ入団の意志が強いことも大事な点のひとつです。
選手を巡る状況は変化
バルサ復帰を熱望しているとされるノリートは、プレミアリーグや中国から届いているというオファーを全て断り、セルタ・デ・ビーゴとの契約延長交渉でもまだサインをしていません。もしこのまま契約が更新されなければ、セルタとしてはバルサとの交渉に応じるほかはなくなり、契約解除金1,800万ユーロより低い金額での移籍となるでしょう。
ということで、交渉は簡単ではないだろうけれども夏の補強第一号はこのノリートになるだろう、というのがSPORT紙の見解。ライバルのMDは21日(日)にウェブ上にて“ノリートはあくまで冬の緊急の選択肢であって、10月で三十路に入る選手に1,800万ユーロを払う考えはクラブにはない、エンリケも考えを改めた。今は若い選手を探している”との記事を出していますが、これはSPORTにとりあえず対抗したという印象が強いです。いつもは信憑性があると思うMDですが、これについてはいまいち。
デニス・スアレスも夏に戻る
一方、こちらも冬のマーケットでの獲得を目指したとされるデニス・スアレス(ビジャレアル)もまた、夏にバルセロナへと戻ることになるようです。同じくSPORT紙によりますと、1月の呼び戻しに失敗した際、バルサはデニス側に対して7月になれば買戻し金の325万ユーロを支払ってオペレーションを完了させると伝えたのだとか。しかも背番号もすでに用意されているらしく、別のクラブに放出するための呼び戻しではないと同紙は強調しています(1年目に売ると移籍金の半分がビジャレアルに行くらしいので、今年の夏は売らない模様。来季なら15%と)。勝手な推測ですが、19番、21番あたりですかね・・・?16番も空いていますな。
来季はラフィーニャも怪我から戻っていますし、セルジ・ロベルトも更なる飛躍を狙うでしょうし、中盤のポジション争いはかなり激しくなります。ただし唯一セルヒオ・ブスケツの控えが不在なので、ロベルトはこちらでの伸びも期待されているかもしれません。
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