ハーフタイムの建設的な言葉がチームに効いたと。
先日のカンプノウでのアトレティコ戦@チャンピオンズ。ハーフタイムを迎え、ロッカールームへと引き上げていく選手たちを見るバルセロニスタの感想は、“これはまずいぞ…”というものでした。得点機はほとんど作れず、フェルナンド・トーレスのゴールで0-1。テル・ステーゲンのパラドンがなければ0-2となり、赤信号が点滅していたところでした。ところが後半、バルサは華麗な変身を遂げ、スアレスの2ゴールで逆転に成功。ルイス・エンリケがロッカールームで施した処置が効果を発揮しました。
3つの改善指示
一体ルーチョはハーフタイム中にどんなスピーチをしたのか。強面イメージの彼ですから、強い口調で説教をしたんではないかと思ってしまいますが、MD紙によるとその反対だったそうです。つまりガッツ監督が選手たちに施したのは、理知的で建設的なアドバイス。同紙の説明では、アストゥリアス人指揮官の助言の要旨は3つです。
- ■両ラテラルがピッチを広く使い、中央の守りを広げさせること。アルベスとアルバはその際、数的優位を活かして押し込みつつも、決して背後の守りも忘れてはならない。
- ■プレーをもっと正確に行うこと。
- ■ボールをもっと速く回すこと。
ルイス・エンリケによるこの指示を受け、後半のバルセロナはプレー内容を向上させます。相手の数的不利を利用してボールを左右に速く展開して崩すことで中央の攻めも活き、スアレスのドブレーテへとつながりました。1点目はアルバのシュート、2点目はダニのセンタリングと、得点はどちらも両ラテラルのプレーがきっかけとなっています。
ロサレダでのマラガ戦、コパ1/2アスレティック戦など、前半ダメだったバルサが後半に復調するパターンは過去に何度かあり、ハーフタイムでの修正能力はルーチョの長所のひとつです。
選手たち自身による鼓舞も
また、ルーチョによるスピーチだけでなく、ハーフタイム中のジェラール・ピケやダニ・アルベスといった選手たちの鼓舞もチームを元気付けたとMD紙は説明しています。そういった、“オレたちはやれる!”とチームを元気付けられる選手は貴重。どちらもカピタンでないですが^^;、名前が出てないだけで、皆で“やれる!”と士気を高め合っていたんじゃないかと想像します。
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