追っ手のプレッシャーに負けることなく、ラ・セラミカ攻略
リーガ優勝争いのライバルたちが勝ったことを知ったうえで、エスタディオ・デラ・セラミカ(エル・マドリガル)のような厄介なスタジアムで勝点3を持ち帰る。失敗が許されないプレッシャーの中で、きっちりと結果を残す。シーズン最後に幸せなお酒を飲むためには、そういった積み重ねが必須ですが、今回のバルベルデチームも我々クレの期待を裏切ることはありませんでした。敵地でビジャレアルに0-2。価値ある勝利です。
絶対に勝ちたかった試合
少し気を緩めれば、あっという間にライバルたちに状況を変えられてしまう。リーガ・エスパニョーラにおいて重要性の低い試合なんてものはまず存在しないのですが、その中でも特に流れを保つうえで重要になるポイントは時折訪れます。
それがこの第15節でした。
2位バレンシア、3位アトレティコ、それに2週間後に直接対決が控える4位マドリーが揃って勝っていたことで、ここで取りこぼしてしまうと、彼らが一斉に元気になる。くわえて前々節、前節と引き分けが続いていたことで、クラシコを前に再び勝利街道へと戻っておきたい。
やきもきする時間帯も長かったですが、ここではプレッシャーに屈することなく、勝点3を確保したことがまずなによりも重要。次々と尽きることなく現れる課題をクリアしながら、一歩ずつ前進しているチームを見るのは、前日会見でバルベルデが言っていましたが嬉しいものです。
もっとバルセロニスタ好みのフットボルは・・・ そのうちに駒が揃い、成熟度が高まることで実現されていくと期待します(来季以降かもしれませんが)。
アルカセル登場で攻撃に冴え
二度のポスト直撃シュート(ピケ、スアレス)、ピンチを救ったテル・ステーゲンのパラドン、ポゼッションはすれど決定機の少ない前半と、後半の攻勢。なんだかんだで得点するメッシ。このビジャレアル戦は、2017/18シーズンここまでのバルサによく見られる光景がちりばめられていました。
しょっぱかったバルサのプレーが大いに改善されたのは、パコ・アルカセルを入れることで前線を3人へと変えてからです。バルベルデ流の4-4-2はソリッドでコントロールがきく反面破壊力がなく、現状ではパコとルイス・スアレスで2トップを組み、メディアプンタにレオ・メッシを置くシステムがいいんじゃないかと改めて感じます。
全く不要な足裏見せタックルでラバが一発退場となって以降(60分~)は、ジョルディ・アルバがセンタリングを入れて中央でフィニッシュする攻めが「そのうち決まる状態」でした。と見せておいて先制点はアルカセルとスアレスの連携による中央突破ですから、相手の裏をかくメッシもパコも見事。もちろん点を決めたスアレスもさすがです。
ウンティティの負傷で主役となったベルマーレンは怪我なく良い仕事をしていますし、アレイシ・ビダルも生き生き楽しそうにプレーをしている。アルカセルはもう控えでは勿体ないレベル。あとはそう、デニス・スアレスがもう一皮むけてくれれば、イニエスタの欠場試合のスペクタクル度が上がるのでファイトです。
バルサにはもっと華やかに勝ってほしい。それはたしかですが、今はこんなふうにチームが確実に優勝へと向かっていくことに満足とします。デンベレとラフィーニャが戻ってくれば、攻めのオプションが増えますしね。
このニュースのまとめ
- ・勝点差を保つには必勝の状況で、きっちり勝った
- ・アルカセルの登場と、相手の一発退場が試合を変えた
- ・困難を乗り越え、タイトルへ向かっていくバルベルデバルサ
コメント