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ペップ・セグラ「バルサモデルを不朽とするために働いている」

テクニックある選手が好きで、バルサモデルの継続が第一だというスポーツマネージャー

この10月11日のバルセロナ系スポーツ紙 MUNDO DEPORTIVO(MD)とSPORTはどちらも、FCバルセロナのスポーツマネージャーであるペップ・セグラのインタビューを掲載しています。

ペップ・セグラといえば、バルサメソッドを構築したジョアン・ビラを追い出したであるとか、バルサ的ではない選手を好んで獲得したがるとか、リキ・プッチとの契約延長を望まなかったとか、まああまり良い話を聞かない人物。わたくしも良い印象は持っていません。

とはいえ本人の口から聞いてみなければ分からないことも多い。今回の両紙のインタビューでセグラは、自分がバルサスタイルの継続をとても重視していると語っています。

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洗練されたテクニックのある選手たちが好き

ペップ・セグラのバルサでの役職はスポーツマネージャー。
エリック・アビダル(強化技術部長)の上役で、選手補強や移籍の責任者です。
どんな選手を獲得していくか、その選定にも影響力を持つ。そしてセグラはテクニックよりもフィジカルに優れた選手を欲しがるとの見方があるのですが、これについて彼はきっぱりと否定しています。

それは事実ではないよ。あなた(記者)の新聞でもそう書いてあるのを読んだことがあるけれど、それは伝説だ。私が好きなのはバルサタイプの、洗練されたテクニックのある選手たちだよ」(SPORT)

ほほう・・・ この答えを受け記者さんはさらに、あなたはバルサモデルを保証するためにバルサにいるのか、と訊ねています。その答えはこうです。

バルサで働いているものは全て、モデルを不朽のものとし、良くしようという考えで動いている。このモデルが継続や成功を保証するからこそ、何年間も機能しているんだ。(略)長年続いてきた仕事のラインを保つために自分が働いている、と言えることを私はとても誇りに感じているし、私たちはモデルが可能なかぎり維持されるように注視していかなければならない」(SPORT)

メソッドが成功し続いていくために働くことが、このクラブの一員となっているもの全員の義務だ。自分たちのしていることを、どのように、何故それをしているのかを、私たちは絶えず気にしなければならない」(MD)

ほほう・・・ 良いこと言いますね・・・ あとは実践ですな。

バルサのプレーを表す 三つの“P”

ペップ・セグラが掲げるスローガンに、“トリプルP”があります。
プレッシングポゼッションポジショナルプレーの頭文字を取って、3つのP。バルサがバルサらしいフットボールをするために必要な要素です。これをセグラは次のように説明しています。

バルサモデルを向上させるための方法の一つが、この基礎:プレッシング・ポゼッション、ポジショナルプレーを理解することだ。これはバルサのプレーを表現する合い言葉だった。そしてトップチーム内で完璧に進行している。下部カテゴリーにこれを教えることもまた、私たちの義務だ」(MD)

この人の語る理念はいいんですよね。元々はバルサの育成組織のディレクターで、フベニールAの監督をしていたこともある。2009年から3年間はラファ・ベニテスが指揮をとるリバポーのアカデミーで若手育成のために働いています。2015年にはバルサに戻り、育成部門のセクレタリオ・テクニコ(技術強化部長)だった。

3年前のバルサBがどんなことだったかといえば、まあアレですがね・・・

以下は2018年夏のバルサの補強に関するコメントです。

ビダルはチームメイトへの敬意を欠いた

グリースマンにフラれた件:「失敗ではない。あれは単に、決断を下すべき時に人が決断したというだけの話だ」(MD)

左ラテラルを補強しなかった理由:「クラブの政策のためだよ。ファン・ミランダククレリャのような、セカンドチームで良く前に進んでいた選手に私たちは賭けているんだ」「1月の補強もない」(MD)

マルコムが試合に出ていない件:「よくあることだ。才能があるから、私たちは彼を獲得した。今は出場時間を手にしていないが、スタッフとも誰とも問題はないさ。シーズンは長い。十分なプレー時間を手にすることだろう」(SPORT)

クラブがマルコムを獲ると決めたというバルベルデの発言:「エルネストはクラブの人間。決断はすべて合意の上だよ。彼は選手全員に最大限の敬意を払い、バランスを得るために動いている。ロッカールームのバランスを破るようなことは決してしないだろう」(SPORT)

起用されないことに不満を表したビダル:「アルトゥロ・ビダルのメッセージには二つのニュアンスがある。まず一つめは、バルセロナに早く溶け込み、チームを助けたがっていることの表れだと前向きに評価できること。そして出場時間がないことに、個人的にフラストレーションを感じているということ」

「ネガティブな面としては、彼はハードワークをせねばならず、自分が偉大なチームの一員であることを自覚すべきだと私たちが考えていることだ。ハードワークするというのは、チームメイトや監督、クラブへの敬意を持つことでもある。ツイートによって害を受けたのが誰よりも自分であることを彼は自覚していると私たちは理解してるよ。彼が行いを改めると私は信じている」(MD)

バルベルデは続投するか:「彼には契約がある。決断するタイミングが来れば、クラブと監督自身が決断を下すさ」(MD)「バルベルデのプランBは存在していないよ」(SPORT)

 

コメント

  1. Show より:

    ホンマに後はここで言っている事を実践してくれたら…

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