初めてぶつかる壁だから、デンベレの今後に期待するとの考え
FCバルセロナのスポーツマネージャー、ペップ・セグラが昨日ラジオ局 カデナSERの番組 Què t’hi jugues に出演。渦中のウスマン・デンベレやアルトゥロ・ビダルの改心、冬の補強、ネイマール復帰の可能性などについてコメントしています。
一番の注目はやはり、このところメディアを賑わせているウスマン・デンベレ。
昨日はフランスの信頼置けるL’EQUIPE紙の表紙を飾り、「危険な状況」とでっかい見出しを付けられたデランテロですが、ペップ・セグラはこれの火消しに努めました。
「デンベレとの問題は何一つないよ。大きな才能を持ち、バルサのような大きなクラブに来た若い選手には普通の状況だ。彼はこれまでに一度もそういう経験がなかった。そのことが適応のプロセスを生んでいるんだ。彼はとても若く、過去には一度もプレー方法を適合させるための努力をする必要はなかった。彼が苦労していることを私たちは認める。彼もまたそれを認めている。この状況が少しでも早く変わるよう、私たちは働きかけていく」
これまで自分のやり方で通ってきた若き天才が、それだけではダメな環境に初めて足を踏み込み、適応という作業に苦しんでいるんだという説明。
これまでの振る舞いでは明るい未来がないと気付き、偉大な選手としてバルサ史に名を残せるようになるかどうかは、プジョルが語ったようにデンベレ次第です。
英国方面からのオファー報道については、「英国の情報は英国プレスに訊ねてほしい。今のところ、デンベレへのオファーは何一つないよ。そして私たちは一切スカッドの構造を変えようとしていない」とコメント。
MDが伝えたデンベレの代理人との面談は、「あった」と認めています。
「デンベレのエージェントと会議をしたのは事実だよ。しかし昨日は別の3人の代理人たちと、3回の会議をしているんだ。代理人たちと話し合うのは私の仕事だからね。いつものことだよ」
アルトゥロ・ビダルの模範的リアクション
いきすぎた行動をしたものの、考えを改め振る舞いを変えたことで評価を上げているのがアルトゥロ・ビダルです。
トッテナム戦とバレンシア戦で控えメンバーになったことで怒り、SNSに議論を呼ぶ投稿をしたチリ人セントロカンピスタですが、その後は不平をこぼすことなく出番を待ち、ピッチでは持ち味を発揮することで成果を出している。このあたりはベテランです。
「アルトゥロ・ビダルと話をするのは普通のことだ。私は多くの選手たちと話をしているからね。アルトゥロは、それは論理的ではないと私たちが理解することをいくつかやった。彼は間違ったんだ。けれどもそこからの反応は模範的だったよ。彼は自らのフットボール知識と情熱でチームに貢献している。ピッチでのアルトゥロは、いつもチームを助けたいと示してきている。選手と話をする時に求めるのは、そういうことだ」
ネイマールについて
「現時点ではテーブルに載っていない問題だよ。私は以前、お金のために去る若い選手はみんな、クラブに戻ることはないだろうと言ったし、その考えはいまも変わってはいない。ただ、ネイマールの事情は完全に異なっているんだ。彼は育成段階の選手ではなく、プロフェッショナルの選手だからね。マーケット状況に応じて評価をしなければならないだろう」
ふむ・・・ 確かにネイマールの退団スタイルは他の若手とは全然違う。出て行き方の不誠実さ、契約更新ボーナスの支払いでバルサを告訴・・・(根に持つタイプ)。若かろうとプロだろうと、お金や栄誉のために自らバルサ列車を降りたら、門はほぼ閉じたものだと思いますけどね。
じゃあティアゴ・アルカンタラはどうなるのか、と訊ねられたペップ・セグラは、ネイマールと同じ「プロフェッショナルとしての退団」だとの見解を示しています。
冬の補強に関して
ウンティティとベルマーレンが相次いで戦列を離れたことで、バルサは冬にセントラルを補強するんじゃないかと言われていました。しかしクレマン・ラングレが代役をしっかりとこなし、ビッグサムは先日プレー許可を受けた。バルサBのチュミもある程度目処が立ち、補強論は静まっています。
「ウンティティの医療報告書は全てがパーフェクトだと言っている。医療部からのプレー許可も下りているし、私たちは比較的落ち着いているところだ」
「将来になにが起こりえるかとも自問している。 もし医療部が私たちに安心するように言うなら、私たちは予想されたように全てを保っていくだろう。しかしなんらかの医療的事情により疑念が生まれそうであれば、行動することになる。バルサのようなチームは、常にマーケットに目を向けている」
1月までは様子見ってことですね。
デ・ヨングか、ポグバか
先日オランダの雑誌インタビューで、バルセロニスタを喜ばせたアヤックスの新星フレンキー・デ・ヨング。もしバルサが補強するなら彼かポール・ポグバかと訊ねられたディレクターは、こう答えました。
「私たちが必要としているのはふつう、デ・ヨングのようなタイプの選手たちだ。とはいえ私たちのクラブには、ケイタのような、クラブの求めにあまり忠実ではない特性の選手たちも所属してきたからね。彼らはコンペティションに立ち向かうために必要なバランスをもたらしてくれたんだ。そしてチャンピオンズのようなコンペティションは、異なった特性の選手たちを必要とするものだ」
メッシの引退
三十路を越えてなお、圧巻のフットボールでファンを驚かせ続けているメッシ。しかしいずれはD10Sにも現役を引退する時が訪れる。その時への心構えを、セグラはこう説いています。
「私たちは楽しまなければならない。悪い瞬間はいずれ訪れるんだ。レオは世界最高で、それを日々示している。彼がチームにいて、彼のプレーを楽しめることを、私たちはとても嬉しく思っているんだ。そしてこの環境を可能なかぎり延ばさなければならないね。彼との別れが訪れる時、私はもうすでにいないだろうし、別れは誰にとっても頭痛となるだろう。けれども私たちは解決策を探すことになる人たちと、共にいなければならない。メッシが私たちと出来るだけ多くの時間を共にし、今のように、彼のフットボールで楽しませてくれることを願うよ」
同意。
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