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迷走の左ラテラル補強と、カンテラーノ育成について

ジョルディ・アルバの控えとして、「急ぎすぎた」ミランダ起用
一転、30代のベテランをアルバの控えにするというが、それでいいのか
来季、有望な若者をアヤックスに貸し出すかもしれない

FCバルセロナがこの2019年夏に補強を目論見ているポジションは3つです。デ・リフト獲りに全力投入しているセントラル、スアレスの後継者となれるデランテロ、そしてジョルディ・アルバの控え役となる左ラテラル。すでに入団が決まっているデ・ヨングを含めて、来夏は4人の新加入を目指します。

このうち、ラ・マシアでの育成が難しい“9番”、世代的に世界トップ級のデ・リフトは良いとして、残念なのは左ラテラル。クラブの迷走ぶりを示す一例となっています。

ミランダに賭けたものの

2018年夏、バルサの強化技術部はジョルディ・アルバの控え選手としてフィリアル(Bチーム)のファン・ミランダ(19)に賭ける決断をしました。

それに対しては多くのバルセロニスタが賛同を示し(私もそうです)、ミランダがトップチームに定着するその第一歩になることを期待した。ゆくゆくはミランダが左ラテラルのレギュラーに・・・ なんて期待したのです。

しかしこの賭けは結果として上手く行かず。ミランダは国王杯レバンテ戦の前半を最後にバルベルデに起用されることがなくなっただけでなく、来シーズンは他クラブでの武者修行が濃厚となってしまいました。ラ・マシアの若者に賭けるにしても、準備ができていないと難しくなると示されたケースでした。

バルサBのガルシア・ピミエンタ監督はミランダの件について、「私たちは少し急ぎすぎたんだ。あまりに早く行きすぎた」との見解を述べています。
18-19歳の若者がバルサのトップチームでプレーするには、相当な準備が必要。時々、超レベルの若者も出てきますが、大半はそうではありません。クレも新星の登場を期待しすぎました。

ベテラン獲得へ方向転換

そしてこの夏の左ラテラル補強ですが、クラブは計画を見直し、ジョルディ・アルバの代役には三十路を越えたコストゼロのベテランを獲ることでとりあえずの時間を稼ぐのだそうです(2年間、ミランダなりの成長を待つ)。

アビダル(強化技術部長)たちの考えも分からなくはないですが、果たしてそれがベターなのだろうか、ミランダが起用を急ぎすぎたのであれば、マルク・ククレリャ(20)という選択肢もあるんじゃないのかと思いもあります。ククは少なくともプリメーラでここまで22試合(1,552分)の経験があるカンテラーノなわけですから、準備不足ではないでしょう。

たしかにSDエイバルではもっと前のポジションでプレーしているククレリャですが、アルバもバレンシアでは前をやっていましたし、先日のカタルーニャ代表戦では左ラテラルで良いパフォーマンスだったそうですし。

外部から安価なベテランを連れてくるなんてアイディアは、現実的であったとしても胸がときめくことなく、結局ムリージョのようになってしまうんじゃないかとの懸念も強く。売るために呼び戻すのでなく、一度(一年)カンプノウで試すのはダメですかね。

来季、複数のカンテラーノがアヤックスへ期限付き移籍?

今季はようやくカルラス・アラニャー(21)がバルベルデに起用され、クレの心にある物足りなさを埋め始めていますが、必勝を義務づけられたバルサのようなクラブでカンテラーノが中心選手になっていく難しさはあります。

そこで浮上している、アヤックスに若手選手を貸し出し、育ててもらう協定案。

先週からSPORTやMDで取り上げられているアヤックスとの協定ですが、先日カタルーニャラジオが報じたところでは、ファン・ミランダオリオル・ブスケツリキ・プッチ、それにデ・リフト作戦によってトディボが来季オランダクラブに期限付移籍するかもしれないそうです(少し前のMDにはアレックス・コジャドの名前もあった)。

複数のメディアが次々に続報を出しているあたり、信憑性がありそう。
アヤックスはフットボール観がバルサとよく似ていますし、チャンピオンズにも出場できるので、セグンダBでは出来ない経験もたくさん積めるでしょう。得られるものは大きそうです。

バルサが自分たちでトップ昇格するカンテラーノを増せればベストなんだけれど、現状ではこのような方法が成果を生みそうでもあり・・・ 難しいっす。

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