もしリーガが再開されなければ、いま19得点のメッシが7度目の得点王に輝く
残念なのは11シーズン連続での公式戦30ゴール超えが途切れること
スペイン国内でのコロナウイルスによる死亡者数が4,000人超となり(26日時点)中国を上回りました。中断中のラ・リーガが再開される見通しは、依然として立たない。連盟は夏を過ぎても全日程を終わらせる目論見ですが、第27節をもって中止もあり得ましょう。その場合、レオ・メッシの珍しい記録が生まれ、そしてある記録が途切れます。
7度目のラ・リーガ得点王へ―
もしも2019/20シーズンのラ・リーガがこのまま日程を終えることなく閉幕となる場合、選手たちの記録もその時点で終了となります。ここで取り上げるのは、各個人賞の中で最も華のある「リーグ得点王」。レオ・メッシがキングとして君臨する賞です。
我らのメッシは第27節終了時点で19ゴールを決め、14ゴールで2位のカリム・ベンゼマに5ゴール差を付けています。得点が減ったと言われながら、5差なので“ぶっちぎり”です(しかも5試合を欠場)。
この時点でラ・リーガ終了でも、メッシが堂々たる得点王。
7度目の受賞は、テルモ・サーラの6回を超え、単独での最多受賞となります。
21世紀初
ただ、19ゴールでの得点王というのは、歴史的に見てわりと珍事。
11試合もなくなるので当然なんですが、20ゴールに届かずに得点王となれば、スペインでは1990/91シーズンのエミリオ・ブトラゲーニョ(レアル・マドリー)以来、29年ぶりだそうです。ペップ・グアルディオラがデビューした年。
ふと思い出すのは、リバウド聖人とラウールが得点王を争っていた2000年頃で、あの頃は22ゴールあたりが多かったよなと。メッシとCR7が登場してからは30ゴール超えが標準ですし、レオが無双していた2011/12は50ゴールですから化け物・・・
ちなみにもしメッシのリーガ得点が30を下回れば、2015/16シーズンの26ゴール以来となります。ルーチョバルサの2年目で、ルイス・スアレスが40得点でピチーチに輝いた年でした。
2008/09シーズン以降続いている記録
あとはそう、コンペティションが再開されなければ、2008/09から11シーズン連続で達成している公式戦30ゴールが途切れてしまうのが残念です。
今季はここまで公式戦24ゴール(リーガ19、チャンピオンズ2、コパ2、スーペルコパ1)。2009/10シーズン以降はずっと40ゴール以上を決めてきましたから、もしコロナウイルスによってそれが止まるとすれば残念なり。
レオ・メッシとしては個人記録よりも人々の健康を第一に願っているでしょうし、ウイルス危機が収束してコンペティションが再開すれば、次に願うのはチームのタイトル獲得です。ゴール記録が重要な問題ではないのは分かっている。
僕らとしても、まずは緑の芝生を青えんじシャツの選手たちが走るところが見たいです。それがたとえ、塩っぱい塩バルサであっても、better than 隔離生活・・・
最近は選手たちのサラリー減額がどうしたとか、補強がどうしたとかのネタばかりで、正直ツマンナクテ。ってことで、困ったときのメッシ話に頼りましたとさ(元ネタはSPORT3月27日版)。
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