守備の要ピケが長期間の離脱となるのは確実で、セントラルが火の車
セルジ・ロベルトもまた2ヶ月間の離脱、狭まる選手運用の幅
FCバルセロナにとってはお馴染みのセントラル問題が、また今年も発生しました。パロン(リーガ中断)前のアンス・ファティといい、なにかと運気が落ちていそうなクーマンチームに訪れた次なる試練は、ジェラール・ピケとセルジ・ロベルトの長期離脱。出てほしい結果は出ず、怪我人は次々に出るんですから泣けてきますな。さあ緊急事態です。
ピケは保存治療か、手術か
アトレティコ・デ・マドリー戦にて負傷した二人の選手、ジェラール・ピケとセルジ・ロベルトの検査結果がバルサ医療サービス部によって発表されました。それによると・・・
■ジェラール・ピケは右膝・内側靱帯の重度3の捻挫と、前十字靱帯の部分損傷。欠場期間は経過次第。
■セルジ・ロベルトは右大腿部・大腿直筋の負傷。欠場期間は約2ヶ月。
どちらも当初の予想より悪い検査結果だったのが痛い。
セルジの欠場期間が出ているのに対し、ピケが経過次第になっているのは、現時点では保存療法(自然治癒)が優先されつつも、治療方針が固まっていないからです。
靱帯に断裂が見られなければ、患部に負荷をかけないようにして回復を待つのが一般的。しかし今回は前十字靱帯(同時に傷めやすい)に部分的な損傷があることで、回復期間は長期化する怖れもあります。3~4ヶ月は覚悟しておくのがよいと。
SPORTやMDによると、ピケは膝の権威ラモン・クガット医師のセカンドオピニオンを望んでいます。クガットさんがもし勧めるのであれば手術を受けるそうで、その場合は完治まで半年~8ヶ月で今季絶望・・・。前十字靱帯の状態が思わしくなければ、手術となります。
セルジ・ロベルトの場合も、複数ポジションをこなせる彼を2ヶ月間も欠くのは十分に痛い。呪われてるんじゃないかとすら思いますし、これで終わりではないんじゃないかと考えたりもして震える2020年初冬です。
どのように対処していくか
いずれにせよ確かなのは、バルサの最終ラインは右ラテラルがセルジーニョ・デスト一人、セントラルも当面はラングレ一人になってしまうことです。ロナルド・アラウホは復帰まであと2週間はかかる見込み。ウンティティはグループ練習をしていますが、即復帰はないでしょう。
よって急場は、アトレティコ・マドリー戦でのように、フレンキー・デ・ヨングのセントラル起用で凌ぐしかありません。ただし今はまだセルヒオ・ブスケツが負傷中なので、キエフ戦でのドブレピボーテは難しくなる。4-3-3への変更も含め、テクニコの頭痛の種は尽きません。
可能であるなら、セントラルの穴埋めにはBチームのカンテラーノを使いたいところです。無所属の選手を連れてくる選択肢もありますが、それならカンテラーノで行ってほしい。オスカル・ミンゲサに白羽の矢が立つ可能性も十分ですし、少なくとも招集リスト入りは濃厚でしょう。
冬のエリック・ガルシア獲得は望み薄
シーズンをセントラル3人体制(ピケ、ラングレ、アラウホ。ウンティティも居るが、不確実でクーマンも戦力に考えていなさそう)で始めた時、どこかでセントラル問題が発生するのは見えていました。夏市場で無理をしてでもエリック・ガルシアを獲っておけばよかったけれど、ウンティティを売れない時点で無理をする体力もなかったのでしょう。
マンチェスター・シティは次の冬マーケットでもきっとカタラン人セントラルを譲るようなことはしない。ガルシアを連れてくるためには資金を調達する必要があり、それには出番のない選手たちを売るか、オファーのある主力を安価でも手放すか、です・・・。
1月に誕生するであろう新会長には、マーケットが閉じるまで1週間しか時間がないのも困難なり。
セントラル補強の選択肢
■カンテラーノに賭ける
■所属チームで出番がなく、高給ではないセントラルを探す
■浪人中のセントラルを探す
コメント
資金もないので無理して獲得しないでカンテラーノにかけて欲しい。
ムリージョやボアテングの様に安価でも何で補強したのか分からない様な取引はやめて欲しいですね。
だったら将来性にかけてカンテラーノを起用してほしいけど・・・難しいかな?
オスカル・ミンゲサを起用して欲しいです!
今冬は無理ですが、バルサアカデミー日本校出身の日本代表・富安はE・ガルシアより高さもあるし右SBも出来る起用さとスピードもあるので、来夏に獲得して欲しいです!