あとは細部の詰めと、契約書へのサインのみと。
ここ数日間、バルサメディアにおける主役だったイバン・ラキティッチのFCバルセロナ移籍作戦が完了したようです。契約書へのサインを終え、にっこり記念撮影するまでは決まりではないのがこの世界ですが、思いもよらぬ出来事でも発生しないかぎりはクロアチア人セントロカンピスタはバルサの一員になる、そう思って差し支えないでしょう。公式発表もおそらくは近々行われる見込み。移籍金は諸説ありますが2,000万ユーロ以下で、デニス・スアレスがセビージャへとレンタルされることになるそうです。
1,750万ユーロ+出来高+スアレスの貸し出し
ルイス・エンリケが熱望しているというラキティッチ獲得を巡って、バルサとセビージャはこの数日、激しくやり取りを交わしてきました。そして昨日、スポーツディレクター(SD)のアンドニ・スビサレッタと金庫番副会長のハビエル・ファウス副会長がセビージャへと飛び、あちらのモンチSD、ホセ・マリア・クルスGMとの最終会議にて交渉が成立した運びです。
マドリーの2クラブも狙っていたとされるラキティッチの移籍交渉が、傍目には思いのほかスムーズに進んだのは、選手本人がバルサ入団を望んだことがカギとなったのは間違いなさそうです。契約解除金4,000万ユーロの看板選手を、半額以下で得られたのはまずまずでしょう。SPORT紙によると移籍金は1,750万ユーロ+出来高。ムンディアル開幕前に交渉が決着したのも、バルサフロントとラキティッチの目論み通りでした。
オペレーションに含まれることになったデニス・スアレスですが、とりあえずは1年間のレンタルのようです。セビージャが買い取りオプションを持つとの話ですが、バルサも同時に買戻しオプションを手にするとのこと。サンチェス・ピスファンで鍛えられ、将来のカンプノウの星になってほしいところです。
バルサBのセグンダ3位に貢献
デニス・スアレスは昨年、移籍金150万ユーロでバルサBへと入団しました。期待されつつも羽ばたけずにバルサを去る選手も珍しくない中で、スアレスは新しいシステムや環境にすばやく適応し、セグンダ36試合に出場(うち先発34)。しかも本職のメディアプンタではない左サイドに序盤は苦労しつつも、最終的には能力を発揮する術を見つけ、チーム快進撃(セグンダ3位フィニッシュ)に大きく貢献したのですからお見事でした。
セビージャではおそらく、スアレスはラキティッチのポジションでプレーすることになり、より持ち味を示せることでしょう。いきなりトップチームのレギュラーってわけにはいかずとも、セルタでのラフィーニャのように存在感を見せ、ルイス・エンリケに戦力に加えたいと思わせることができますように。また会おう、デニス!
コメント