2011/12シーズン終了まで、泣いても笑ってもあと2ヶ月弱。この”真実の時”においては全てのゲームが重要な意味を持ち、ここからの戦いぶり如何でタイトルの有無が決まってきます。明日はいよいよ、ペップチームが主要目標とするチャンピオンズの1/4ファイナル・イダ。メディアに流れる情報からも徐々に気合が感じられるようになってきた・・・のですが、こちらではちょっとゆるくいっときます^^
◇バルダーノ、ペップとメッシを絶賛
マドリー方面ではなにやら責任者たちが責任の擦り付け合いをやっていますが、それを現在は遠い位置から眺めているのが、元責任者だったホルヘ・バルダーノです。組織を離れれば本音も言い易くなりますし、裏口から叩き出されたとなれば尚のこと。元白組のゼネラルディレクターさんはEl Colombianol紙の取材に対して、こんな感じのコメントを出しています。
「モウリーニョは私とは正反対の感性を持った監督であり、それが私たちが理解しあえなかった大きな理由だ。一方、グアルディオラはフットボルを偉大さの可能な領域(直訳!)として信じており、それゆえに決して計略を用いない。だからこそ彼は常に勇敢なんだ。彼はフットボルだけにとどまらない、リーダーシップの真の手本だよ」
つまりは彼を放逐したポルトガル人はフットボルの偉大さなんて知ったことか、と考えていて、それゆえに常に策略を講じ、だからこそ臆病であり、リーダーシップの真の見本となりえない人物ということでしょうか。そうは言ってないか。失礼。
ちなみにバルダーノは同国の英雄であるレオ・メッシについても、こう称賛しています。「メッシは21席最初の天才だ。彼は困難なことをあっさりと片付けてしまうし、そのレベルに達するのは選ばれた人間のみ。24歳にして彼はもう、歴史上のベストたちの高みにいるんだ。彼が触れるボールはどれも危険なものとなる。メッシが悪いプレーをするところを、私は一度として見たことがない」。グラシアス、バルダーノ。
◇バケーロ 「グアルディオラは残留する」
ドリームチーム時代の偉大なるカピタン、ホセ・マリ・バケーロがCOMラジオの番組内で、ペップの契約更新やバルサとマドリーについてこう語っています。「グアルディオラは最終的に続投するやろう。今はタイトルの懸かった大事な時期なんや。バルサはリーガ、コパ、チャンピオンズのトリプレッテの可能性が残っている。リーガではマドリーが有利とはいえ、バルサにも可能性が戻ってきた」
「バルサは今シーズン、リーガではフエラで失敗をしたね。私はメンタル面での問題があったんやと思う。マドリー?彼らは誰もが落ち着いているという感を出そうとして、反対のことをしてるよ。監督がふたり退場になるやなんてフツウやない。これらの状況を支配しているのはモウリーニョや」
「一方でバルサは申し分ない状態にあるという感を出しているし、チャビやイニエスタ、メッシら主力選手たちはとても好い。組織が機能しているよ。モウリーニョのことは監督としてはすごく好きやけど、監督への行為は全部馬鹿げてると思う。バルサとマドリーはそういったものは忘れ、フットボルをプレーせなあかんのや」
◇木曜はミラノ泊
スペインでは3月29日にゼネストが行われる予定となっています。交通機関などにどの程度の影響が出るのかは不明ですが、それであおりを食うのが、28日にミラノで試合を行うバルサであります。チームはもしもの混乱を回避するため、木曜日のバルセロナ帰還は断念。29日はミラノでもう一泊し、金曜に我が家へと戻ってくることになります。
もちろん、ミラノ滞在となった木曜日はショッピングや観光で楽しんでいるわけにもいきませんので(自由時間には買い物に繰り出すかもですが)、どうやらインテレッロ(インテルの育成センター)を借りて練習を行います。金曜は朝一でホテルを発って、13時からシウター・エスポルティーバでトレーニング。難関となるアスレチック戦は翌土曜なので、ビエルサチームほどではないにせよ、ハードなスケジュールであります。
◇アビダルの手術は木曜?
エリック・アビダルの肝移植手術は月曜日に行われるという各メディア報道により、てっきりそうなのだろうと思っていたら、その月曜のチーム練習にしっかりと参加しているアビさん。どうやら後日へと延期されたというのは分かるのですが、それがいつになるのかはメディアがそれぞれの調査から推測情報を流している、という状態です。
その理由は、FCバルセロナが手術が行われるまでは公式情報を発表しないという方針だからです。ということで現在有力視されているのは、ラジオ局オンダ・セロが伝えている木曜説。ミラノでのチームの頑張りを見てから手術という流れですが、正解かどうかはクラブからの発表があるまでは不明であります。
◇バルデス 「ミランはすごく危険なチーム」
では本日最後は、月曜日の会見当番となったビクトル・バルデスのコメントをいくつか紹介します。まずは現時点での最重要テーマである、ミランとのサンシーロ対決についてです。「ミランはいつだってかなり危険なチームなんや。彼らとはグループフェイズですでに対戦しているし、彼らは長い歴史のある偉大なチーム。ヨーロッパを代表するグランデであるミランとの対決は、厳しいものになるやろう。それにグループリーグですでに対戦しているチームとの再戦はより難しいものなんや。2年前のインテルのようにね・・・でも今回は違うストーリーになることを僕らは期待してるよ」
欠場者が多いとはいえ、ミランは強力なチームです。「チアゴ・シルバが出なくても、彼らのセットプレーはものすごく危険なんや。それにカウンターもかなり上手いから、マークの外れている選手には注意せんとあかんやろうね。イブラ?バルサ時代はベストを尽くそうとしていたし、僕にとっては楽しい思い出のある選手や」
そしてもうひとつの重要テーマである、リーガでの反撃については、聖ビクトルはこう地に足のついた発言をしています。「勝点差は縮まったけれど、僕らは10ポイント差でも6ポイント差でも変わってないよ。同じように、全ての試合に勝ちにいくだけなんや。マドリーや自分たちのカレンダーはチェックするけど、僕らは自分たちのことに集中をせなあかん。まずは自分たちに集中して、一歩ずつ進んでいくことや。僕らが残り試合に勝たんかったら、マドリーのカレンダーを見ても意味はないからね」
さらに。「メディアはリーガは不可能やって言ってたけど、僕らのメッセージはいつも同じやった。僕らは一度として、諦めたりはせんかったよ。僕らはいつだって戦うためにピッチへ出ていた。でも6ポイント差はまだまだ大きいよ。特にマドリーのカサでのプレーを見てたらね。結論は時間と試合が教えてくれるやろう。パンプローナ(での黒星以降)僕らはええダイナミズムに入ってる。幸運にも勝点差は縮まったし、この後どうなっていくのかを見ていこうよ。マドリーも僕らもプレッシャーは同じ。僕らは残りの試合に全部勝って、そして待つしかないんや」
現実的であり、しかし野望も秘めている言葉からは勇気をもらえます。ちなみにビクトル、首都メディアから”フリーキックを同じように2つ決められてどうする!”と批判を受けているイケル・カシージャスについては、こうフォローしています。「あれは違ったプレーやし、このケースでは(代表での)チームメイトの側につきたい。あれは彼のミスでもなかったと思うからね。彼はポルテーロがあかんかったというより、相手が上手かったんや」
クレが期待する、マドリーのパンプローナでの取りこぼしについては。「僕らの時とは気候が違っているけど、タフな試合になるのは間違いないやろうね。オサスナのプレースタイルと彼らのファンの応援によって、パンプローナでの試合は毎回しんどいものになる。それにバルサもマドリーもかなり難しい試合を残してるから、リーガは最後まで熱い戦いが続くよ」
ではラストは、プレー許可は下りてはいないもののミラノ遠征への参加が決まったイブラヒム・アフェライについての言葉です。「彼の具合はすごくええよ。怪我はすごくええ感じに回復してる。僕らは彼のことを必要としているし、彼がそこにいることが嬉しいんや」
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